ナナメな高知に〜3連珍ムク〜 09.2/22

この日は、なぜか高知におりました。理由を説明すると、
ヤヤコシいのですが、いつも通り「趣旨のナナメすべり」によるものです(笑
まず、久しぶりに徳島の某所に遊びに行こうかと計画をしてたのですが、
高知にいる友人にその話をすると「なんでこっちには来れんのだ」
などとヤヤコシイ話になりまして…
ところが、ちょいと調べると高知にもこれはこれは面白い鳥が
来ていると判明。それでは2日かけて四国旅だ〜!
と思ったら、直前で野原情報が入って急遽日程変更となり、
結局高知にだけ行ってきたというような次第。
しかし、結果的には、面白い出会い連発の充実した1日になりました♪

<1>高知県某所

  
というわけで、まずやってきたのはとある河川敷。しかし、天気予報は
午前中は悪くない天気とのたまっていたのに、初手からこの曇天。メッチャ暗。
うろうろすると、センダンの実(右)なんかが目につきます。うむ、これはよさそうだ。

  
うろうろすると、綿毛をかぶった新芽の面白いヤナギ類(左)もありました。イヌコリヤナギ?
よく見ると、結構アチコチにタコノアシ(右)があるのも意外な発見。
さて、すでに集まってらっしゃった鳥屋さんに混じらせていただいてキョロキョロしてると、
ヤブの中に目的の鳥がいると教えていただきました。慌てて目を凝らすと…

  
いました!カラムクドリです!
2羽いて、ノイバラのヤブの中をウロチョロしていました。鮮やかな羽色に大感激!
しかし、なんせ暗い。暗すぎる。その状態でウロチョロ動かれると、デジスコな私ははっきり
言ってお手上げです。必死で撮るも全てブレブレ。静止するときはヤブの中だし…

  
それでも頑張って撮りまくると、なんとか証拠写真程度には確保成功。
雨覆の白が曇り空に映えて色鮮やかでした。
昔、東京に出現して大騒ぎになった時、抜けた直後くらいで見にいって空振り
コイた思い出があるので、あの時のリベンジが叶ってマジで感激です☆

  
河川敷のヤブの中をチョロチョロしていることが多かったのですが、撮ってると
何度か電線まで飛んで(左)そのまま住宅地方面に一時的に消えたりもしました。
一度、センダンの枝に出てくれたり(右)もしたのですが、ド逆光でどうにもこうにも…

  
ちなみに、河川敷をウロウロすると、いい感じで咲いたセイヨウアブラナ(左)も発見。
オウバイ(右)もかなり立派な株があって花盛りでした。

  
うろうろしていると、ミサゴ(左)が何度も上空を飛んだりしました。じっくり探すと
いろんな出会いのありそうな場所ですねぇ。
ちょうどいい感じに実をくわえたとこのヒヨドリ(右)なんかも撮影成功☆

  
さて、肝心のカラムク君はというと、ひたすらノイバラのヤブの中をウロウロして、
なんとなく姿は見えているんだけど撮れない状態が続きます。
デジスコな私は、視野に入れた、ピントあわせた、動いた、のひたすらな繰り返し。

  
それでも、なんどかはサービスよ、という感じでしばらくだけ
静止してくれたりもしました。ゴジャゴジャの中だけど、一応撮れてよかった☆

  
しかし、まぁ、チョロチョロとよく動く鳥です。これで晴れていたら
なんの問題もなく激写しまくりだったんでしょうけど、天候に祟られたなぁ…
ということで、もっと粘ればもう少しマシなショットも撮れそうでしたが、
もう一つ、どうしても気になる情報があったので、とりあえずいったん切り上げて
そちらに移動してみることに。ええ、ワタシ割と短期なんです(笑

  
お次にやってきた水田地帯では、植えたんじゃなかろかというほどの見事な
タネツケバナの群落(左)に驚いたり、早くも咲いていたオオアラセイトウ(右)に感心したり。

  
フキ(左)もたくさん咲いていました。も少し早けりゃ美味そうなのに。
さて、ここで気合を入れてムクドリの群れ(右)の中を捜していきます。
現地でお会いしたK氏は二日掛かりでの捜索中とのことで、こりゃ厳しそうだなぁと
半ば諦めながらの探索だったのですが…

  
ふいに、少し離れた電線に、なんか明らかに怪しい影。
出ました!バライロムクドリです!
しかも、以前、出水で見た個体に比べて、かなり換羽が進んでいて
かなり面白い感じ。ちなみに、四国初記録だそうで…

  
けっこうすぐに飛んでしまいまったのですが、その後も
ムクドリの群れと一緒に行動しているようで、何度か確認できました。
写真では表現できていませんが、実際はかなり鮮やかなピンクなので混じっていると
一目瞭然。ちなみに、ムクドリと完全にいっしょに行動しているわけでもないようで、
全然別の方向から飛んできて合流することもありました。結構気まぐれみたいです。

  
ムクドリに混じって、地面で採餌もしていましたが、これまたチョロチョロと
ひたすら歩き回るので、デジスコだと本気で四苦八苦。相当暗いし。
しかも、結構短時間でヒョイと飛んでは見失うの繰り返しなんです。愛想悪いナァ…

  
驚いたのは、ムクドリの群れが一斉に飛んだと思うと、目の前を
オオタカ(左)が横切りました。慌ててカメラを構えるも、取れたのは既に遠くの
後ろ姿だけ。ああ、せっかくのチャンスだったのに残念無念!
そう言っていると、ついに雨が降り始めやがった(右)のですが、これが想像以上に強い雨。
天気予報を見て、ある程度雨に降られることは覚悟してきましたが、
ここまで本降りになるなんて考えてなかったよぉ(ToT)

  
でも、悔しいので遅い昼飯を食ってから戻ってみると、結構至近距離の電線に
バラムク君が戻ってきていてくれたので、ゲシゲシと激写☆
しかぁし、ドシャ降りの中の逆光気味の空抜けというのは最早どうにもならず、
結構四苦八苦して補正してみても、こんな感じ。せっかくのチャンスだったのにぃ〜!
歯痒い思いをしていると、彼はムクドリたちと一緒に結構遠くに飛び去りました。
ヘタするとネグラ入りしてそうな雰囲気だったので、泣く泣くあきらめることに。

  
しかし、なんかえらく腹が立ってきたんで、さらなるドシャ振りの中ですが、
さらに少し移動して、道端のムクドリの群れ(左)をひたすら凝視していると、ようやく
その中にホシムクドリ(右)を1羽だけ発見。珍ムク3連達成にとりあえず
少しだけ達成感を覚えつつ、友人宅へ向かったのでした。
「雨が降ったら早くくるんだから」と散々イヤミを言われましたけど(笑

というわけで、天候にたたられちゃいましたが、楽しい一日でした。
珍ムク3連はなかなか味わえない快挙ですよね。
ちなみに、今年高知には他にも2種のムクが滞在中だそうで、
地元の方曰く「ほぼコンプリ状態です」とのこと。すっげぇ。
いやはや、趣旨がナナメに滑っても、突撃してよかったと感涙です。
しかし、それでもやはり、あまりにもの空模様による
どうしようもない状態の写真にはいささか不満も残るというもの。
特にバラムクは、現地で見てその鮮やかなピンクに本当に衝撃を受けたのに、
それがわかるような写真が全然撮れなかったんですから。
特に至近距離でのド逆行写真はほとほと泣けてきます。
でも、もう少し滞在したら、もっと成羽に近くなって…と想像すると、
考えるだけでヨダレが垂れそう。うへへ。
う〜ん、なんか近いうちにリベンジしに行きそうな自分が怖いぞ(笑


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