発作的四国旅〜間の悪い客人〜 09.1/31
この日は、またもや発作的に四国に来ておりました。
理由は大してなかったのですが、「四万十学遊館」のヤゴ展を見たくなったのと、
ついでだから四万十川の魚捕りなんぞ面白いかな、というこれまた発作的無計画さ。
しかし、最初にネタばらししてしまいますが、なんとこちらの勘違いでヤゴ展はすでに終了(笑
さらに前日の予想外の大豪雨によって、川は大増水。魚捕りはちょっと厳しい状態。
あっはっはっは。コリャ駄目だ(^^;
まぁ諦めてのんびりさすらうか、などと思っていると、また杉村さんがご親切にもあれこれと
ご案内してくださって、また濃密に楽しい1日となったのでした。
杉村さん本当にありがとうございました。いつも間の悪い押しかけ客で申し訳ありませぬm(_ _)m。
<1>足摺岬周辺 |
というわけで、なぜか早朝にいたのはこんな場所。そう、足摺岬なんです。
歩き始めると、初手から驚いたのは、まだ咲き残っていたアシズリノジギク(右)。
いや、たしかに晩秋の花ではありますが、いいんですか、もう2月ですけど。
ここでも派手にくいちらかされたハマオモト(左)があったので、前回の鹿児島の
経験から葉の間をまさぐってみましたが、ヨトウガ類の死蛹(右)が1つ見つかっただけ。
というか雨のあとだと水がたまるんだから、タイミング悪いと溺死するんですかねぇ。
さて、林の中をうろうろすると、フウトウカズラの実(左)も発見。
そして、やっぱり早くも咲いていたヤマアイ(右)にちょっと驚いてみたりとか。
さて、うろうろすると、あちこちでパラパラとヤブツバキの花(左)を発見。
そのあたりを慎重にのぞいていくと……おっと、いました!
オオキンカメムシの集団越冬(右)です!
嬉しくなってバシバシと撮りまくりますが、集団があまり大きくないのと
散らばっているのとで撮影はなかなか四苦八苦。
以前、O氏がみごとな集団を撮影されていたのでそれを目当てにして
いたのですが、教えられていた場所にはおらず、これが唯一の群れでした。
やっぱり町の集団越冬なんかと同じで、冬も深まると分散しちゃうんですかね?
しかし、アップ(左)でみると、なんでまたこんな派手たらしい色合いなんだかと
いつも不思議に思います。警戒色なんでしょうが、葉裏に隠れても目立ちすぎ。
近くでは、ここでもアシズリノジギク(右)が咲いてて驚きました。
そのあと、近くの小さなビオトープをのぞいてみました。
ヤゴ探ししようかなぁと思っていたんですが、中をのぞいてびっくり。
水面に浮いていたのはアマゾンフロッグピッド(左)に、さらに
オオサンショウモ(右)じゃないですか。いいのか、それって。
んで、少しだけ網入れましたが、ヤゴ捕りは全くの不発(^^;
近くでは、まだノアサガオ(左)が咲いていて驚きましたし、
移動し始めると、道端にタカサゴユリ(右)も発見。
いやぁ、やっぱりこのあたりは南国だなぁとほとほと実感いたしました。
<2>トンボ公園周辺 |
お次にやってきたのはトンボ公園
「ども〜!ヤゴ展見にきました」と言うと「え、もうとっくに終わったよ」。
どうやら、どこかでスケジュールを見間違えたようなんです。ありゃりゃ。
でも、まだ撤収していなかったあたりを見せていただくと、
立派なミナミヤンマ(左)やら、ムカシトンボ(右)やらが羨ましい限り。
大きなサイズのアオサナエ(左)やら、トラフトンボ(右)やらも展示されて
いました。今年は魚方面は攻め込んでいますが、ヤゴはほとんど捕れてないので
あらためて、あれこれ挑戦してみなきゃなぁと考え中。
極小サイズのコフキヒメイトトンボ(左)やら、シコクトゲオトンボ(右)やらも
展示されていました。喜んでバシバシ撮影していると、杉村さんが可哀そうに
思ってくれたようで「あとで成虫越冬のトンボ探しと、干潟の魚捕りに行きましょう」
とこれまためちゃくちゃ嬉しいご提案。何も考えてなかったこちらは恐縮しまくり。
ついでに、久しぶりに魚の展示の方もじっくり見てみました。やっぱりここは
マニアックで濃密な展示が何度見てもタメイキもんですなぁ。
というわけで、まずは汽水魚オニカマス(左)やら、ロウニンアジ(右)やら。
たぶん、こいつら、河口で捕れる幼魚からずっと育てられたんですよね。
クロホシマンジュウダイ(左)も、立派な成魚(左)から、
オレンジ色の斑紋もかわいい幼魚(右)まできっちり展示してあります。
あこがれの、オニボラ(左)も多数泳ぎ回っていてあっけに取られました。
そして、なんと最近高知で捕れたというヒメツバメウオ(右)までいてビックリ仰天。
いままで西表島くらいが北限でしたから、一気に記録が塗り替えられたんですねぇ。
しかし、そういう話を聞くと地球温暖化というのがよくわかります(笑
小さな小さなゴマハゼ(左)もいたので、ドアップ撮影に挑戦。
結論からいうと、このサイズで泳ぎまくるヤツがアップで撮れるわけがありませぬ。
そして、結構驚いたのは、結構いいサイズのヒナハゼ(右)。
いままで、干潟なんかでは極小サイズのものばかり見ていたんですが、大きく成長
すると、かなりイメージが違うので驚きました。もはや、可愛くない雰囲気ジャン。
意外なあたりでは、ムジナハゼ(左)にナミハゼ(右)も展示してありました。
なんと、こいつらまで北上してるのか、と思いきや、これは西表島にいっていた会員さん
からのお土産だとのこと。なかなか見る機会のないハゼなので大興奮でした♪