岡山鳥観旅〜締まらぬ〆括り〜 08.12/31

この日は、大晦日。この1年の〆括りという一日です。
そんな日に、選んだ舞台はというと、岡山県某所。
以前から見てみたかった某鳥に会いたいというのと、うろうろすればなにかと
面白い出会いがあるだろうという、あまり深くない思惑によります。
しかし、そうそう上手くいかないのが世の常。
狙いの鳥には会えましたし、予想外のオマケもついてはきましたが、
それ以外は全体的に低調な、シマラナイ〆括りとなったのでした。たはは。

<1>岡山県西部各所

  
というわけで、早朝にやって来たのはとある溜池。
相変わらずグルグルと回っているハシビロガモの群れ(左)を眺めていると、
キンクロハジロやらホシハジロやらに混じってカイツブリが多数(右)見れたりします。

  
なんかせっせとお食事中のホシハジロ(左)なんか見ていると、その中に1匹
怪しい影(右)。おっしゃ!さっそく目的のアカハジロ♂をGETです!

  
しばらく待っていると、彼は悠々と起き出して泳ぎ始めたのですが、
これが腹が立つほどに活発的なんです。わりと広い溜池を、端から端までグングンと
泳ぎまくる泳ぎまくる。追いかけようにも限界があるっちゅうモノ。
さらに、しばらくすると、強烈な朝日が水面に差し込んできて、彼は黄金の光の中で
うごめく真っ黒なシルエットと化しました。こ、これじゃ撮影のしようがネェ(- -;

  
諦めつつ、池の縁を見ると、怪しい物体(左)を発見。これ、ホテイアオイの残骸
なんですね。カモとかはこれをモサモサ食べてる様子でした。
いい感じに実をつけた、トキワサンザシ(右)も発見。朝日に映えてキレイやね。

  
うろうろすると、カワセミ(左)がじっと水面を睨んでいたり、
セグロセキレイ(右)が佇んでいたりもしましたが、水面の逆光はひどくなるばかり。
どうにもこうにもならない、ということで諦めてズバッと移動することに。

  
んで、思い切って移動してきたのは、いつもの笠岡干拓地。
しかし、これがうろついても面白い出会いがほとんどないんです。
ツグミ(左)がやたらと目立つ他は、猛禽類も小鳥も少ない雰囲気。
しかたないので、すぐ近くまで来たタゲリ(右)をひたすらバシバシと撮影。

  
よくよく見ると、冠羽の短い幼鳥も結構いて、その装いも比較的冠羽の長いのから
かなり短いのまで様々でした。ツッパってみようと努力してる中学生みたいな雰囲気で
見ていて微笑ましいと思うんですが、いかがでしょうか?

  
あまりに近かったので、思い切って顔のドアップ(左)を撮ってみたりとか。
これでノートリ。デジスコって面白いよなぁ。
調子に乗って飛翔(右)を撮ろうとしましたが、これはなかなか上手くいかず。

  
うろうろすると、ホバリングなかのチョウゲンボウ(左)も発見。
電線に止まったところ(右)を近づいて撮影もできましたが、この頃には一気に
空を覆った雲のおかげで、えらく色合いのハンパなのが撮れただけ…

  
すごいなぁと思ったのは、キャベツ畑に一面に群生してたイチビ(左)。
農地への拡大が問題になっていると聞いていましたが、ここまでヒドいんですねぇ。
立派な実(右)をつけている株も多数でしたが、ということは来年以降もこうなのか。

  
んで、本当に面白い成果が全くなかったので、再度朝っぱらの溜池まで戻ると、
アカハジロ君は、のんびりと羽繕いしててくれました。
以前、大阪で見たのはどうやらメジロガモ系との雑種とのことで、今回の個体に
比べると頭部の緑色が全然違いますね。こいつはキレイですもの。

  
というわけで、さすがに時間的に逆光ではなくなったものの、数枚撮っただけで
すぐに空がメチャクチャ暗くなって、色合いがなかなか出ない状況に。
さらに、朝っぱらと同じで、ひたすら縦横無尽に泳ぐ。いきなり潜る。ヘンなトコに出てくる。
なんちゅうか、ちょっとでいいから落ち着けって感じなんです。まったくもぉ。

  
ふと気付くと、バンの幼鳥(左)も発見。泥地の上だと、ものすごい保護色ですネェ。
セグロセキレイ(右)も近くをウロチョロしていました。

  
その後もしばらく、アカハジロ(左)を追い掛け回しますが、あまりに元気なので
こちらが根負けしてギブアップ。ハンパな色合いのかわいいハシビロガモ(右)なんかを
撮影して、さらに別の場所へ移動することにしたのでした。

  
お次に来訪したのはとある川の河口。何気なく歩いてみると、
フクド(左)やら、ハマサジ(右)やらの枯れ穂があちこちにあって結構ビックリ。
これは秋頃にくると、面白そうな海浜植物がたくさん見つかりそうだぞ〜。

  
んで、のぞいていると、いきなり目の前に出てきたセッカ(左)に相当ビビらされたり。
これ、テレコンついてませんから、本当に目の前って距離です。いいのかオマエ。
近くでは、気のやたらと早いオオイヌノフグリ(右)なんかも咲いていました。

  
さらにしばらくウロウロしますが。アオサギ(左)がいたり、樹上に鈴なり状態の
ツグミ(右)がいたりしたものの、これまた面白い成果はイマイチありません。

  
遠くにノスリ(左)がいましたが、あとはチョウゲンボウが舞う程度。
ウロウロして、小さな公園に入ると、目の前でえらくポーズを決めてるシメ(右)を発見。
でも、ここでなぜか大砲級のドデかいレンズを抱えた方々の一群が、公園の一角を
占拠していることに気付きました。これって、なんか面白いモンでてるってコトよね?

  
というわけで、いそいそとそちらに向かうと、そこにいたのはなんとヤツガシラ!
わりと愛想よしで、目の前で地面やら樹肌やらをつついてはせっせと食事中です。
それも、今までで一番至近距離。これは、マジでラッキ〜〜♪

  
でっかいイモムシ(左)を何度となく捕まえていました。器用に見つけるナァ。
んで、お約束どおり放り投げてから器用に食べる(右)。う〜ん、名人芸ですナァ。

  
見ていると、一瞬だけ冠羽を開いてくれた(左)のですが、ピンぼけ。たはは。
次に開いた時はちょうど枝の裏で、今回もご開帳の写真は撮れずじまい。
最後に、砂場でせっせと砂浴び(右)をはじめたのですが、突然やってきた散歩のイヌが
なにもかもをオジャンにしてしまって、興奮の一時は終わったのでした(^▽^;)

  
その後、コミミズクが飛ばないかと、夕暮れの草地をうろつきますが、遠くに
ハヤブサ(右)がいたのみで、これまた成果なし。そうこうするうちに、夕陽は力一杯
自己主張しながら沈んでいき、同時に2008年的挑戦も終りを告げたのでした。

というわけで、面白い出会いもありましたが、しまらない年の〆でした。
まぁ、前々からの宿題だったアカハジロが見れたのと、全く予想外のヤツガシラが
見れたので、成果はあったわけですが、年の〆括りとしてはもう一声欲しいところ。
本当はこの日はついでに魚捕りもしようと企んでいたのですが、
うろうろしているうちに時間がなくなって、結局網は一度も出さずじまいだったし。
ま、あれこれ空振りしまくった今年の〆としてはいいトコかな。
というわけで、この日は地元まで大急ぎで戻り、数年ぶりに友人と一緒に
初詣に行って年越をする平和な年の瀬を迎えたのでした。
しかし、振り返れば2008年も北海道から鹿児島まで、あちこち遊び倒したモンです。
こんな生活も早くも4年が過ぎ、さすがにエスカレートしすぎという声もありますが
来年も隙あらばどこかにトんで消える、そんなフルスロットルな
一年にしたいと思っていますので、来年もどうぞよろしくお願い致します!
( 更新は年越ずっと過ぎてからだというツッコミはご遠慮くださませ ^-^ )


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