無謀な薩摩突撃@〜スナ心中再び〜 08.10/25

<2>指宿市周辺 続き

  
さて、気持ちを新たにして、最初のポイントをひたすらウロウロしますが、
セッカ(左)がやたら多く飛び交っていたのが面白かっただけで、今回もやたらめったら
ウスバキトンボ(右)が舞い飛ぶだけ。探し方が悪いのかナァ?

  
ムラサキツバメ(左)がいたり、なんかわからないけど小さなカメムシ幼虫(右)が
いたり、といったささやかな発見はあるものの、やはりアカネ類は全く姿がありません。

  
小さな水たまりに、実数のハエ(左)がいる場所も発見。最近雨降ったっけ?
キオビエダシャク(右)だけはやたらと出るんだけど、この頃には空模様も怪しい雰囲気。

  
それでも、ウスバキトンボはやたらと多くて、ホバリング(左)やら、交尾飛翔(右)まで
撮れました。私のデジカメで撮れるんだからたいしたモンです、実際。

  
なんかかわいい色合いのアワフキムシ類(左)もいました。
久しぶりの可愛らしいウスベニニガナ(右)もありましたが、あまりに成果がないので
再度場所を変えてみることにして、目星をつけていたいい雰囲気の池へ。

  
池に行くと、道端には面白い感じのカヤツリグサ類(左)が多数。これはなんだっけ?
んで、さっそくベニトンボ(右)がたくさん飛び交って、ちょっと期待しちゃいます。

  
マイコアカネ(左)に死ぬほどビックリさせられて、さらにクモの巣にかかったナツアカネ(右)を
見て、大慌てで駆け寄ったりもしましたが、やっぱりここでも成果なし。

  
上空を見ると、こんな曇り空なのに、トンビ柱(左)ができていてビックリしました。
林の中ではゲットウの実(右)も見ることができました。

  
ツマベニチョウ(左)も何度か出現したものの、止まってくれたのは高い葉上のみ。
ヒメクダマキモドキ(右)なんかも出現しました。

  
ここでもなぞの花を見つけました。かなり広い範囲にあって、明らかに帰化植物だけど
私の知識では系統すら謎。ツユクサ系かなァ?詳しい方、ご教示ください!

  
うろうろすると、ウラナミシジミ(左)やら、アサギマダラ(右)やらも登場。
んで、肝心のアカネ類は、何度か飛ぶものの遠くてすぐにロストするばかり。

  
ようやく見つけたのは、やはりこれもマイコアカネ(左)なのでした。トホホ。
近くでは、フジウツギ(右)を発見。この時期にこれは、自生じゃないよねぇ?

  
落ち葉の中をゴソゴソすると、ヒメチャバネゴキブリ(左)やら、エンマコオロギ類幼虫(右)
やらを発見。これってタイワンエンマなのかなぁ?

  
O氏が、帯化現象のグンバイヒルガオ(左)を発見。こんなのもなるのね。
道端にはカシラダカ(右)やらビンズイやらもいて、季節の移り変わりを実感します。

  
そして、ここでさらなるビックリがありました。道端のキョウチクトウにあきらかな食跡(左)。
「これって、もしかして、ってか、他にこんな猛毒のもの食べるヤツいないよねぇ」
といっていると、すぐさま発見!キョウチクトウスズメの幼虫(右)です!
前々から憧れの蛾だったので、予想外の出会いに仰天&感激☆

  
モリモリと食べている個体の中に、明らかに寄生跡のある個体(左)がいたのも
ビックリでした。こんなやつにどんな寄生蜂がつくというのだろう?
そして、つつくと、お約束の威嚇ポーズ(右)で、水色の目玉模様が色鮮やか!

  
さらにビックリは続きます。薄暗くなり始めた頃、池をアメイロトンボが飛び始めたのです。
♂もいたけどすばしっこく、四苦八苦した挙句にO氏がなんとか♀をGET!
さらに、オオギンヤンマも何度か飛んだり、最後まで油断できない一日でした。
この日はネットで見つけたえらく安い宿を予約していたのですが、そこは合宿場でも
あるようで、清く正しい中学生達に「こんばんは!」と次々挨拶されてしまい
無駄にひるむおっさん2名という構図に(笑)。いやぁ、純真な瞳がちょっとネェ。

  
飯食ってすぐに、お約束のように夜の虫探しに突撃!
面白そうな海浜林では、タイワンクツワムシ(左)がやたらめったら賑やかに
なきまくり、地面ではのんびり歩いているサツマゴキブリ(右)なんてのも発見。

  
嬉しかったのは、ハマオモトの葉上で見つけた久しぶりのイソカネタタキ。
♂(左)、♀(右)ともかなりの数を見ることができました。

  
ウスヒラタゴキブリ?幼虫(左)も発見。でも、その中に明らかに黒い個体(右)も
いました。メチャ小さかったから、弱齢は黒っぽい、というだけなのかな?

  
あと、意外にたくさん見つかったのがアマミナナフシ。
♀(左)、♂(右)ともいくつか見つかったのですが、似た種類も多いしということで
持ち帰ってみることに。しかし、手づかみで持っていると、これがひたすらカリカリと
脱出しようと手の上でふんばり続けるので、むずがゆくてえらい目に会いました(笑

  
小さくてかわいらしい雰囲気の幼虫(左)も発見。これは威嚇のポーズなのかな?
なぜか貝殻の一部が透明になった不思議なマイマイ類(右)も見かけました。

  
さらに大音量で鳴きまくっているタイワンクツワムシ(左)やら、必死で隠れたつもりに
なっているクビキリギス幼虫(右)やらを見て、とりあえずこの日は終了。
明日に向けて軽く下見をし、天気予報を見て溜息をつき、
宿で再び「こんばんは!」攻撃を食らって、とっとと寝たのでした。

というわけで、本命こそはずしましたが、かなり濃密な一日でした。
まぁ、スナアカネは永年の難敵ですから、初手からクリアとなるとは思いません
でしたが、今回教わった場所もまた、「なんでこんなとこ?」度が高い。
考えれば考えるほど、謎が深まりますねぇ。よくわからんトンボで。
しかし、今回の特攻も、よく考えてみれば一般の方には謎なこと確実。
「鹿児島に行ってたんだ、どこまわったの?」「……海辺のどってことない空き地〜」
「え、それって何を見に行ったの?」「……いるかどうかわからないトンボ〜」
こう答えた日にゃ、下手したら警察呼ばれるよなぁ、とO氏と大笑い(爆
そういえば、この旅のスタート前に、久々に友人のKから電話がありましたが、
こんな旅だったンスよ、普通と違うって、分かってもらえたかナァ?


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