無謀な薩摩突撃A〜失意の荒天〜 08.10/26

この日は、無謀すぎる薩摩突撃・第2日目。
昨日は本命不在だったので、この日こそ!ということで気合入りまくり。
昨日の下見も充分活かして、目星をつけたところを効率よく回るハズでした。
しかし、天気予報はなんとも不穏なことを言い始めやがって…
そもそも今回の無謀な突撃を決行した理由のひとつが、天気が充分もちそう
だからというのがあったのですが、直前でこの変更はつらいなぁ〜(^^;
というわけで、早朝からブ厚い雲の下、必死こいて走りまくったのですが…
ま、結果は本編でお楽しみください。しくしくしく。

<1>指宿市周辺

  
というわけで、早朝目覚めた時点で、この曇天(左)。むむむ、厳しそう…
ついでだからと宿の周りをうろうろすると、なんとギンネム(右)があってビックリ。
なんか離島の帰化植物のイメージでしたが、こんなあたりにもあるんですね。

  
ビックリしたのは、港を覗き込むと、いきなり浮き上がってきた巨大なトビエイ。
さすがに波もあり、雲の反射もあってろくに撮れませんでしたが、
こんなのがいきなり見れるんだから、南国は面白いですねぇ。

  
さて、早朝から例の草地をうろうろしてみると、キチョウ(左)もお休み中。
ちょっと驚いたのは、小さな小さなバッタの幼虫(右)がいたこと。クルマバッタ?
本来は卵越冬なんでしょうけど、南国だとサイクルが狂っちゃうこともあるのかな?

  
ここでかなりビックリな出会いもありました。
畑の上をふわふわと飛んでいったのは…うわっ!アオタテハモドキじゃないですか!
九州だとまだ定着はしていないはずなので、一応迷蝶ですよね。
さすがに天気が悪くて開翅はろくに撮れなかったのが残念無念。  

  
この日も、クロマダラソテツシジミ(左)は元気に飛び交っていました。
ヘリカメムシの幼虫(右)も発見。面白い格好だなぁ。

  
センニンソウの実(左)があったり、トキリマメの色鮮やかな実(右)があったり
ささやかな出会いは続くのですが、肝心のトンボはさすがに何一つ飛びません。

  
トウワタ(左)もあちこちに咲いていました。カバマダラとか発生することあるのかな?
なんともいい雰囲気のキジの尾羽(右)も習得したり。これは色が濃いね。

  
こんな天気でも元気に飛びまくっているのは、キオビエダシャク。
かなりの勢力を拡大しているようで、どこにいってもたくさん飛んでいました。
あと、イヌマキの生垣ってこんなにあったんだなぁというのも初めて実感。
神戸あたりで、ソテツってこんなにあったのかと思ったのと一緒かな?

  
お次に、昨日目をつけていた池に来てみると、少し離れた草地にアカネ類が多数!
おっしゃ!と思いましたが、これが全てマイコアカネで逆にビックリ。

  
よくよく見ると、クロボシセセリ(左)も何匹かとまっていました。もう普通に見られる
種類なんですねぇ。かわいらしいテングスケバ(右)も見つかりました。

  
池には、小さなカワザンショウガイ類?(左)が多数。ということは汽水?
ティラピアが泳いでいたのは見えたんですけどねぇ…
近くのソテツ(右)は、メチャクチャに食い荒らされた跡がありました。

  
ハラボソトンボ(左)もいましたが、あとはベニトンボとナツアカネのみ。
ふと上を見ると、モズ(右)が高鳴きしまくっていたりもしました。

  
なんかマンネンタケ系らしき面白そうなキノコ(左)も発見!
そして、ビックリしたのがこちらのポーズのヒメクダマキモドキ(右)。
これ、どうみてもモズのはやにえでしょ?でも撮影後につついたら歩いたんです(笑

  
背中が赤くて顔が青い、♂型のマイコアカネ♀(左)も何匹かいましたが、
やはりここでも主役は不在。悔しいのでハイビスカス(右)なんか撮ったり。

  
さらにちょっと足を伸ばすと、一面にハヤトウリ(左)が繁茂していてびびったり。
ナンキンハゼの白い実(右)も見ることができました。

  
ここで、昨日見つけたアマミナナフシを撮影。大柄な♀(左)、細身の♂(右)とも
いい雰囲気でした。鹿児島南部には他にも面白い種類が結構いるみたいなので、
また機会があったらいろいろと探してみたいものですね。

  
ここでびびったのは、撮影終了後、ふと胸ポッケを見たらそこに入っていた
サツマゴキブリ(左)。なんでよ? コントみたいですが、本当の話(笑
んで、再び最初の草地に戻ると、低温期型のクロマダラソテツシジミ(右)を発見。

  
   よくみると、面白そうなツユクサ類(左)も見つかりました。これはシマツユクサ?
でも、やっぱりスナアカネは見つからず、周辺をさらに散策すると、今度は
タイワンエンマコオロギ(右)を発見。すばやくてろくに撮影できませんでしたが。

  
驚いたのは、一角にウミガメの孵化場らしきものがあったこと。
卵の殻(左)がたくさん散らばる中、小亀の死骸(右)もありました。アカウミガメかな?
しかし、 ここらでかなりしっかりとした雨が降ってきやがったんです。こりゃダメだ。
ということで、仕方ないのでいろいろ悩んで、ぜんぜん別の場所に行ってみることに。

  
やってきたのは、昨年冬にヤクシマトゲオトンボを見つけたあたり。
O氏は未見というので探してみよう、ということでめぼしいあたりをうろうろ
すると、まだ咲いているアケボノソウ(左)に遭遇。
んで、石の下をひっくり返すと、青白色のサワガニ(右)がいてびびったり。

  
しばらくあれこれ探しても、出てくるのはサワガニと、サツマゴキブリ幼虫(左)
ばかり。今回は空振りか?と思ってあきらめ始めたころに、ようやく1匹だけ
ヤクシマトゲオトンボ幼虫(右)にも会えたのでした。よかったよかった。

  
さらにやってきたのは、近くにある別の池。一面に咲いているホテイアオイ(左)に
ビビッていると、その間にサンショウモ(右)が結構あることを発見。

  
うろうろしていると、リュウキュウベニイトトンボ(左)が出てきてくれました。
そこで調子付いてほかのトンボも探そうとしたのですが、なぜかオオバンの死骸(右)が
あったくらいで成果なし。さらに移動しようとしたら、かなりの豪雨になって、
ここに2日間の無謀すぎる突撃旅は幕を引くこととなったのでした。

というわけで、ええ、そうなんです。結局空振りでした(笑
さすがにいるかどうかわからないものを、それも直前までまだいなかった
という状態で行くのは無謀すぎだったなぁと、珍しくちと反省。
まぁ、でもオマケはすごく多数だったので、充分に元はとったよね、と
O氏と二人で満足しつつ、帰路に着いたのでした。
しかし、今回はちょっとだけステキな後日談があります。
その4日後「今日行ったら1♀いたそうです」というメールが届いたので
O氏ともども愕然。う、こ、これはちょっと悔しいんでないかい?
さすがに距離が距離なので、だからといってそう簡単にリベンジはできませんが、
おそらく間違いなく、来年には再挑戦していることでしょう(笑
その時は、首を洗って待っていたまえ、スナの字くん!


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