予定外の空〜無目的放浪旅〜 08.8/23
この日は、天気予報的にはヤメとけ、諦めろと言わんばかりの雨マーク。
さらに夜に所用があるので時間的制限まであるのに、なんだかそれでも近場で済ますのは
なぜかしら気が乗らない。う〜ん、そういえば見てみたい花があるということで
フラフラと岡山方面まで遠征。といってもこの天気じゃイマイチ気合が乗らないなぁ、
なんていっていたら、なんだかグングンと天気が不思議に回復してきやがって、
とはいえなにも考えてなかったから、あそこいこうかここいこうか、
なんてワタワタ考えているうちにタイムアップ。
天気予報を信じちゃいけないということは分かっていたつもりですが、またもや
裏目に出てハンパに終わった一日でした。最近このパターン多いぞ。
<1>蒜山高原周辺 |
というわけで、マズ最初に来たのは、深い意味もなく蒜山高原。
前夜到着したら大豪雨だったので諦めてたのですが、早朝に雨が上がったので散策開始。
前に見つけた面白そうな湿地を歩くと、さっそくミズトンボ(左)があったり、
キセルアザミ(右)が咲いていたりします。
サワヒヨドリ(左)も今を盛りといい感じでした。近くで見つけたのは、
謎の花(右)。6弁なんですが、図鑑見ても該当ナシなんです。これ、なにもの?
相変わらず、カラスノゴマ(左)もアチコチに見られましたし、立派な
シシウド(右)なんかも発見。でも、当然ながら期待していたヤンマの類は全く飛ばす。
そのかわり出現したんは、ツマグロキチョウ(左)と、ゴイシシジミ(右)。
それならとオニグルミを叩いてみたりもしましたが、さすがにこれは成果ナシ。
道端にはオタカラコウ(左)もありましたし、満開状態のキツネノカミソリ(右)
もあったりしました。いきなりエゾトンボがスイッと飛ぶなんて一幕もあってビックリ。
竹やぶの近くに、いい感じの実をぶらさげたツリバナ(左)があったり、
そういえば撮影するのは久しぶりのヒメキンミズヒキ(右)を撮ったりしていると、
なんと予想を裏切ってサァ〜〜ッと晴れてきたんですよ!
これは逆に予想していない展開で、ちょっとあたふたしつつ、それではと場所を変更。
やってきたのは、ワレモコウ(左)が咲き誇る草地。そう、もともと、
午前中は雨の切れ間があればゴマシジミの生き残りが見れるかなぁというのがここに来た
主眼だったんです。歩き始めると再び曇りましたが、大満開のホソバノハハコグサ(右)も発見。
うろうろすると、クサボタン(左)やら、シコクフウロ(右)やらもありましたが、
今度はなかなか日が差さないんです。そして、なんかやたらと風が強くなってきて、
いやぁな予感がバシバシに沸き起こります。
オトギリソウ(左)やら、コオニユリ(右)やらを見ているうちに、再びサッと日が差してきて、
実に期待できる雰囲気に。でも、この頃には横殴りの風になっていて、
花を撮るのも一苦労なくらいになりやがったんです。しばらくウロウロすると、
明らかにゴマシジミだぞ、というのが飛びましたが、突風にあおられて遠くに消えました(ToT)
その後、しばらく粘りますが、2度同じことが繰り返されて、泣く泣くギブアップ。
いたんでしょうけどね、あの風じゃぁ本当にどうしようもないですもん。とほほ。
諦めて移動し始めると、電線に鈴なりのツバメ(左)というシーンに遭遇。
風が強いから、谷間みたいなところに避難してきていたのかな?
近くでは、フキバッタ類(右)も発見。この場所だと、なににあたるんでしょうねぇ。
<2>鯉ヶ窪湿原 |
というわけで、ぐんと移動してやってきたのは、鯉ヶ窪湿原。
再び天候が回復的棚か歩くと、りっぱなエゾミソハギ(左)やら、コマツカサススキ(右)やら登場。
湿地には、コイヌノハナヒゲ(左)もたくさんありました。そして、ビックリしたのは
ブンブンと飛び回っていたオオルリボシヤンマ(右)。四苦八苦して、ようやく1枚だけ
飛びモンの証拠写真がとれましたが、やっぱこのデジカメじゃ厳しいねぇ。
湿地の中をじっくり捜すと、サギソウ(左)があったり、ムカゴニンジン(右)があったり、
やはり面白そうな雰囲気満点。ビックリしたのは、何人かの人から「サギソウありました?」
と聞かれたこと。なんか、明らかにそれだけを見に来ている雰囲気だったんです。
いや、他の花も見ながらゆっくり歩いてれば、見落としなんかしないと思うけどナァ…
すっかり実になったコバノトンボソウ(左)も発見。そして、びっくりしたのは、
そのあたりにあったアギナシ(右)。これでもかってくらい葉が細いんですよね。
ここまで来ると、ひょっとしてなんか別種じゃないかって感じ。ホソバアギナシと名付けよう。
オオカモメヅル(左)もいい雰囲気に咲いている株がありました。
嬉しかったのは、久しぶりに後翅を披露してくれたシロシタバ(右)。べっぴんやねぇ。