カルテットが行く〜霧ケ峰五目撮り〜08.7/20
あのカルテットが帰ってきた!
そう、昨年のキリシマから始まって、猛暑の信州遠征にも挑戦した謎の4人組。
「蝶に遊ぶ」のma23さん、「ノゾピー蝶観察・撮影の部屋」のノゾピーさん、スギ丸さん、
そして不肖ワタクシの不思議なカルテットです。
今回はそもそもはma23氏とノゾピーさんが霧ケ峰に突撃するという話を
ちょっと小耳にはさんだ私が、いきなり混ぜてくれと乱入したことがはじまり。
あれこれ打ち合わせるうちにスギ丸氏の参加も決まり、
このカルテットだと昨年同様のウハウハが期待できるのでは!などと
好き勝手に期待をプクプクと膨らませての突撃。
前回文に書いたようにスタートが1時間遅れたので、現地は4時着。
そのまま蝶談儀で仮眠らしい仮眠もとらず、早朝5時からのスタートです♪
<1>霧ケ峰高原周辺 |
早朝起きると、あたりは一面の濃密な霧。そんな中歩きはじめると、
ユウスゲ(左)が咲いていたり、バアソブのつぼみ(右)があったりします。
歩き初めてすぐにma23氏が発見したのは、新鮮でえらく濃色なアカセセリ(左)。
(触角に縞模様がないところから同定しましたが、ちょい自信なし。あってます?)
#触角の模様がよく見えないだけでコキマダラセセリだったようです(^^;
その後すぐ、お次にフラフラと登場したのは、なんとウラジャノメ(右)。
幸先のよさげな展開に、もう初手から興奮度はMAX状態です。
まだつぼみでしたが、マルバイチヤクソウ(左)も見られました。
草地にはあちこちにキバナノカワラマツバ(右)が咲いていたり、面白い雰囲気です。
朝露に濡れた草地を歩いていくと、ナミヒョウモンを発見!
最初は翅を閉じて(左)いたのですが、しばらく見てるとパカッと開き(右)ました。
こちらもなにげに発撮影の種類なので大興奮。いやぁ、幸先よすぎるぞ。
面白かったのは、実をビシッとつけていたズミ?(左)。ここまでくると見事。
キリンソウ類(右)もありましたが、こちらはまだ花芽で残念。ホソバキリンソウかな?
小さな沢沿いにはポツポツとキンバイソウ(左)も見れました。そして、そのあたりで
ミズナラを叩いてみると、ようやく1匹だけジョウザンミドリシジミ(右)が出現。
(後翅の燈色斑から同定しましたが、あってるかな?ちょい自信なし)
#総合的なご意見では、エゾミドリシジミだったようです。難しいナァ〜。
でも、意外なことに他のゼフは姿をなかなか現しませんでした。いい場所なのにな。
不思議なポーズで開翅しているナミヒョウモン(左)も発見。数枚撮ったら
普通のポーズ(右)に切り替えちゃいましたけど。ちなみに、よくにたコヒョウモンとの
識別は難物で、混じってないかと期待して相当枚数を撮ってきたんですが、
結局今回見れたのは全てナミヒョウモンだったみたいです。
場所を変えるとコキマダラセセリ(左)も登場。ホシチャバネセセリも出現しましたが、
一瞬で飛んでしまって誰も撮影できなかったのは残念な限り。
面白かったのは、上空で輪を描いたアオサギの群れ(右)。こんな場所なのにね。
この場所で2年ぶりのコヒョウモンモドキも見ることができました。
やっぱりウスイロヒョウモンモドキとあまりにもよく似ていて、久しぶりな気が
しませんね。フワフワ飛んで人の肩に止まるとか行動パターンも似てるし(笑
このあたりでもウラジャノメ(左)はやたらと多数。時々、開翅(右)も見せて
くれるのですが、わりと敏感なので撮れたのはこのピンぼけが1枚だけ…
ここで今回の狙いの一つ、青い系のシジミチョウが出たということでみんなで
バシバシと撮影。しばし議論した結果、これはヒメシジミでよかろうということに。
この手は予想以上に識別がヤヤコシんですよね(笑
羽化不全のコヒョウモンモドキ(左)も見れました。そして、ポツポツと咲いていたのは
ヤマオダマキ(右)。まとまって咲いていないので撮影しにくかったですが…
このあたりのナガバキリンソウ(左)は花芽に色がつきはじめていました。
草地の中には清楚なミズチドリ(右)も数株見られました。
そして!お次は明らかに雰囲気の違う、青い系シジミチョウが登場!
憧れのアサマシジミです。
やっぱりヒメシジミとは色合いが違うねぇということでバシバシと撮影♪
翅を閉じたので翅裏(左)を撮影すると……ん?図鑑で覚えてるのとだいぶ違う。
ヒメシジミでもないから、斑紋異常ですかね?誰か教えて下さ〜い!
その後、ミズナラのある辺りをバシバシしてみると、高くにゼフ(右)が登場。
う〜ん、前翅にはっきりとした短条があるから、メスアカミドリかな?
しかし、その後なかなかゼフは出現しないなぁと思っていたら、ma23氏が
「こっちの林はなんか有望な雰囲気ですよ!」とグングン移動。
すると、本当にそこでゼフがバシバシに卍を切っていたので感激しちゃいました。さすが!
アイノミドリシジミ(左)と、ジョウザンミドリシジミ(右)と思いますがどうでしょう?
ものすごい低い位置で長時間の卍をして、腕があれば傑作が取れそうでした(^^;
そうこうするうちに、下草にアイノミドリシジミ(左)が舞い降りてフワッと半開翅。
みんながどよめきますが、次の瞬間には再度上空で卍決戦に参戦してました。
あと面白かったのは、ノゾピーさんが見つけてくれたトビに追われるオオタカ(右)。
こんな場所にもいるんですねぇ。じっくり探したらいろいろいそうな環境だよな。
ヤグルマソウ(左)もいい雰囲気に咲いている株がありました。
そして、すでに花期が終わりかけでまともな写真が撮れませんでしたが、
ナツノタムラソウ(右)もあったりとか、蝶の合い間にもイロイロ楽しみがある場所です。