連戦全敗〜但馬に西風の吹かぬ日〜08.6/15
この日は、久しぶりのご案内企画。
但馬で出始めのゼフと各種トンボを探求してみようツアーです。
しかし前日、T氏より「ゼフは全然いませんでした」との親切な忠告(^^;
これどうするよ、延期した方がいいんか、と真面目な議論になりましたが、
やはり予想通りに結論は「行くだけ行ってみよう」(笑
それじゃぁ、ま、力一杯頑張りますか、とあれこれ努力したのですが
結論から言うと、ほんっっっとうに何も成果のない一日でした。
なんといっても、当日見れたゼフが「0匹」ですからすざまじい。
…いやぁ、あの、Mさん、本当にスンマセンしたね〜m(_ _)m
<1>但馬各地 |
初手は、実にいい感じでした。なんと街灯の下で見つけたのは、憧れのシンジュサン!
妖艶な模様に感激しつつ、そこらの木にとめてバシバシと撮影しまくり♪
さて、最初に向かったのは三川山。しかし、山頂はもんのすごい濃い霧。
たじろぎつつ、長竿でバシバシしますが、これがマジ涙ぐめるほどなにもでません。
出るのは、ひたすらキンモンガばかり。ちょっと、いくらなんでもこれはヒドいぞ〜。
満開のサルナシ(左)と、かわいらしいアオシャク類(右)が嬉しかったくらい。
少し下ると、いい雰囲気のササユリ(左)も発見。そして、今年もショウキラン(右)に会えましたが、
なんせ濃霧の中なので暗くてどうにもこうにも上手く撮影できません。
お久しぶりの、タジマタムラソウもけっこうな群落が見れたのはちょっとした成果。
とはいえ、こちらも暗い上に、風にユラユラするので、半べそ状態でなんとか撮影。
斜面にはシソバタツナミ?(左)もありましたし、満開のツリバナ(右)もいました。
そろそろ諦めるか、というころになって、M氏が「あ!ゼフ!」。
メスアカかアイノかってのが飛び出したとのことで、私もその周辺を集中的に叩くと、
明らかに怪しい影を発見。でもそのまま一直線に谷の方まで飛んでいきやがるんです。
その後、かなりの時間粘って、数匹同じモノをみましたが、ぜ〜んぶ遠くまで飛び去りました(ToT)
諦めて移動してきたのは、コウノトリの郷公園付近。
水路を歩くと、さっそくオニヤンマ(左)やら、コオニヤンマ(右)やらの羽化殻が見つかります。
何をしていたんだか、のんびり佇んでいるイシガメ(左)にも遭遇。
オオシマトビケラ(右)もあちこちにいたので、ドアップ撮影に挑戦♪
しかし、ここでも狙っていたトンボは全然姿を現さないんです。
コフキトンボ(左)はやたらめったらいましたが、一度だけ出現したサナエ類は
なんとヤマサナエ(右)。え〜、ここも空振り〜、と大変気が重くなります。
ついでに公園の中の湿地を歩くと、モートンイトトンボがやたら多数。
♂(左)、♀(右)ともわんさかとんでいました。ささやかですが一応の成果にちょっと安堵。
オオイトトンボ(左)もたくさんいましたが、期待していたコサナエはこちらも空振り。
さらに、「ここはハッチョウはいないの?」「最近全く出ていないという話ですよ」
という会話の直後に、明らかに羽化直のハッチョウトンボ(右)が出現。
健在で嬉しい限りですが……情報力不足を露呈しているようで恥ずかしい一幕でした。
さらにうろうろすると、ガムシの幼虫(左)を発見。驚いたのは、しばらく見ていると
なんとマルタニシを襲撃(右)しはじめたんです。食べるんだ、こんなのも。
お次のポイントでは、明らかに環境が悪化していて狙いのトンボは見つからず空振り。
さらにお次に、「ここは絶対に確実ですから」と言いながら訪れたポイントでは、
ここでもなんか観察用の木道なんかできていて、環境が変わっていてビックリ。
しかもしばらくは狙いのトンボは全く出てこず、焦りまくったのですが、
ようやく狙いのヒヌマイトトンボを、♂(左)、♀(右)とも見ることができました。
あっきらかに羽化直の個体(左)もいたのはちょっとビックリ。結構だらだら発生するのかな?
周辺にはハタケニラ(右)がやたらと咲いていました。最近多くなってますよね。
ちょっと面白かったのは、すぐ近くに出現したイソヒヨドリ。♀(左)が賑やかに鳴くので
なんだろ?と思っていると、すぐに幼鳥(右)が出現。巣立って間もない感じでした。
M氏は昼過ぎで帰られるということで、帰路にあわせて前々から情報をもらっていた
某サナエ方面に一緒に突撃。しかし、現地に行くとポイントが絞り込めず、
あれこれうろつきましたが、結局最後まで見事に空振り。
「こんなこともありますよ」とMさんになぐさめていただく羽目になりました。
途中でサンコウチョウ♀(左)が出現しましたが、画面中央に移っているものの、
心の目で見てくださいという程度にしか撮れずになんとも残念。
あとは、近くにいた蛍光黄緑のハエ(右)が面白かったくらいかな。とほほ。
そうこうしているうちに、なぜか一気に晴れてきたので、大慌てでゼフのいる別の山へ
向かいましたが、山頂に着いた頃には再び厚い雲が出てて半べそ。
そして、ここでも片っ端から枝を叩いてみても、ほんっとうに一匹もゼフは出ません。
ちょっと肌寒いくらいの気温だったからでしょうか、むむむ。収穫としては、
道端のアサツキ(左)がキレイだったのと、面白い模様の蛾(右)に出会えたくらい。
最後に、黄昏飛翔性の某トンボに挑戦しましたがこちらも増水で大空振り。
なんら盛夏のない一日は、こんな感じで涙とともにくれていったのでした。
というわけで、どうにもこうにもな一日でした。
Mさん、なんともふがいない結論でどもスンマセンね(^^;
まぁ、今回はご案内というよりは、お互いに挑戦してみたかったものに
あれこれ突撃してみようだったので、私も初挑戦モノが多かっただけに
初手からリスクはわかっていたわけですが、ここまでとは正直思わなかったです。
しかし、なんといってもゼフゼロが本気で納得いきません。
昨冬にはゼフ卵が記録的大不作だったと聞いていますし、昨年の晩夏が暑過ぎて
産卵が上手くいかなかったのではという話も聞きますから、
もしかしたら本当にゼフの大不作年かもしれないなぁとちょっとドキドキです。
今年こそ全種制覇と意気込んでいたんですが…
まぁ、どちらにせよ今回のコースは近日中にフルリベンジせねばなりませぬ。
その時には、てんこ盛りの成果でウハウハの予定ですので、どうぞ乞うご期待で!