平日ガサガサ団〜地元賛歌'08〜 08.6/13〜17
毎年、この時期になると私はえらく忙しくなります。
それは何故かといえば、大変いい季節なので地元でもいろいろと挑戦
してみたい事案が増えてくる→仕事の隙間時間で突撃、という構図。
早朝起きれればゼフ探し、昼休みはどこかでトンボ探し、そして
もしも早く帰れたなら、ついでにどこかに立ち寄ってみる、みたいな。
バカみたいじゃん、と言われてしまえばそこまでですが(笑
というわけで、ここんところもちょくちょく時間を見つけてはアチコチ
遊びまわっていたのですが、「会社まで車で行って昼休みに車で行動」
という裏技をとってから予想外の嬉しい成果が多数。
数日分を合算するというこれまた裏技でご紹介いたしましょう♪
<1>6/13 たつの市周辺 |
初手に紹介するのは、長らく縁のなかったキイロサナエ! まずは♂から。
実は町内にも記録があったんですが、少し離れた辺りに有望な水田地帯があるのに気付き、
昼休みにちょこっとのぞいたら明らかに怪しいのが飛んでるのを発見。
翌日、弁当を2分で食い、真昼間から胴長を履いて、人目にドキドキしながら水路を
歩くと、本当にあっけなく、多数のキイロサナエに会えてしまったのです。
長年探し続けて、自宅から5分の場所にいたなんて…ま、出逢いなんてこんなものかしら。
しかし、意外だったのは、このあたりの個体群は、胸横の線が切れないんですよね。
なので、じっくり見ないとキイロサナエと気付かないんです。なんか納得イカンな〜。
さらに調子に乗って水路を歩いていくと、なんと♀にも遭遇。
よく見ると、こいつは尾端に卵を貯めてから産卵するタイプなんですね。
しかし、♂はかなりの数が見れましたが、♀はこの1匹だけでした。
このあたりでは、当然ながらグンバイトンボも見れます。
というわけで、♂(左)、♀(右)ともあちこちで飛び交っていました。
そして!これも相当意外だったのは、結構な数がいたアオハダトンボ。
町内で知っていた産地は全て壊滅したので絶えたかと思っていたのですが、
こんな場所にもいたんですね。♂(左)、♀(右)ともかなり見れました。
ちなみに、各種文献には揖保川水系の記録がありません。新報告ですか?
セスジイトトンボ(左)もたくさんいました。こいつはなんか川のトンボのイメージですね。
そして、脱皮直後のコガネグモ(右)も発見。なんか見ちゃイヤんな雰囲気♪
時折飛び立つのは、羽化直後のオジロサナエ(左)。川辺には未熟個体(右)が
かなりの数いました。でもなぜか羽化殻は全然見つからなかったのがなんか不思議。
その日は、夕刻も早めに終わったんでうろうろすると、モンキアゲハ(左)を発見。
水辺にユスリカ類(右)が飛んでいたので、無理やり撮影してみたり。
ついでに少し離れた河原まで移動すると、お食事中のヤマシロオニグモ(左)を発見。
そして!これまたビックリなことに、この場所にキマダラモドキ(右)が多産してたんです。
実は、このすぐ上流で数年前に多産していたのを確認していたのですが、
台風で河畔林が流されてしまい、見れなくなったと思い込んでいたんです。
こんな場所にまだいたんだ〜、と感激しましたが、既に暗く、ロクに撮影はできませんでした。
<2>6/16 たつの市周辺 |
さて、週明け。この時期になると何度かやる、早朝ガサガサ団ということで、
隣接する佐用町へ。昨年ウラジロミドリを見た場所を攻めると…
出現したのはなんと予想外にもヒロオビミドリシジミ♀(左)じゃないですか!
でも、数枚撮っただけで舞い上がられてしまってロスト。
近くにはゲンジボタル(右)もいたりしましたが、その後数箇所攻めるも成果は皆無。
それでは、と思いついて先日キマモを見た場所に移動すると、さっそくオジロサナエ(左)を発見。
実はいつもいつも未熟個体ばかりで、成熟した個体は初なんですよね。
そう思っていると、予想通り、フワフワとキマダラモドキ(右)が出現。
そして、しばらく追いかけていると……なんと開翅してくれたんですよ!
これは予想もしていなかったので、ちょっと感激しました♪シックで素敵な色合いジャン☆
その日の昼休みは、近所の河原をウロウロ。すると、オジロサナエ(左)やら、
オジロサナエ(右)やらの羽化殻が、本当にアチコチにベタベタついていました。
久しぶりのアイヌハンミョウ(左)なんか見て喜んでいると、なんと本当に今
羽化したばかりというコオニヤンマ(右)も発見。場所が悪く、この角度でしか撮れなかったのが
残念でしたが、やはりこのあたりも楽しいなぁと実感しました。
来年は、昼休みの度に見回ったら、各種サナエの羽化を押さえられそうな予感です♪
<3>6/17 加西市周辺 |
さらに翌日、ちょっと諸事情で早めに仕事が終わったので、そのまま加西に移動。
(地元賛歌じゃないヂャンという突っ込みはご遠慮ください)
うろうろすると、ヒメヒカゲ(左)が健在で嬉しかったり、オオチャバネセセリ(右)に会えたりします。
羽化直後のピカピカのハラビロトンボ(左)がいて、遅いなオマエと驚いていると、
すでに粉を吹いて白っぽくなっているアオイトトンボ(右)を発見。こちらは早いね。
そうこうするうちに、狙いのキマダラルリツバメ(左)を発見。
でも、テリ位置が高い!あまりにも高すぎる!
アチコチで開翅(右)もしているんですが、バリアングルモニターをたよりにしてめいっぱい
腕を伸ばして、ようやく1枚だけとれたのがこのショット。う〜ん、条件が辛い。
粘ると、唯一♀(左)が低い位置に下りてきてくれました。ちょっと薄暗すぎる場所でしたが…
そうこうするうちにあっけなく日は沈み、悔しいのでそれでも粘ると、お休み中の個体(右)も
見れはしたものの、それだけ。開翅写真を撮るというタクラミは来年のお楽しみですね。とほほ。
ついでに、おまけでこちらも地元賛歌。会社の台所で捕獲されたハツカネズミです。
やっぱりクマネズミやトブネズミと違ってかわいらしいね〜♪
ただ今、うちの部屋のペットになっておりますが、こいつは持ち帰って、ケースに
入れようとしたとたんに遁走、あわてて部屋の中にネズミ捕りをしかけたら翌朝には捕まって
いたという不思議な伝説の持ち主でもあります(笑)。長生きしてくれるかな〜♪
というわけで、3日分ゴジャ混ぜでしたが、結構濃厚でしょ?
いやぁ、我が地元はトんでもないド田舎なので、いろいろと面白い場所が
たくさんあるので、まだまだ探求し甲斐があります。
車を会社に乗っていくという裏技も見つけたことだし、これからも朝昼晩とチャンスを
見つけてはいろいろと挑戦をしていきますので、乞うご期待ですよん♪
こんないい場所にいるんなら、あちこち攻めずに地元でじっくりやればと
よくご忠告はいただくのですが、狭い田舎ですので、地元で走り回っていると
会社の人に出くわす可能性が高いのがちょい難点ですね(^_^;
あと、今回学習したのは、「これ何とかしてくれ」と持ち込まれたネズミを見て
「ください!」と叫んではいけません。ええ、周り中がものすごくヒきますから(笑)
社会生活の中では、精一杯努力して一般人のフリしとかなきゃですね☆