三度目の晴空〜ヒメヒカゲ調査B〜08.6/8
この日は、3回目に参加するヒメヒカゲ調査。ということで、天気予報は雨(笑
う〜ん、これはすでに「お定まりのパターン」に入ってるなぁ。
そう思いつつ、前夜移動していくと途中でやっぱり降ってきたので、
悔しくなってそのまま途中のSAでフテ寝したら、朝起きてもやっぱり雨。
こりゃダメだわ。そう思って寝不足もあってじっくり二度寝(笑
しかし、次に目覚めたらすっきり晴れてやがんの!
大慌てで現地に向かうと、なんとその後は夏日になる予想外の展開に
嬉しいやら、暑くてシンドくさいやら、という意外な流れとなりました。
いや、ホンマに雨男返上も近そうでっせ、こいつは☆
<1>東播磨各地 |
というわけで、寝過ごして遅刻しつつ合流し、O氏と二人で湿地を回ることに。
最初に回った地点は、イシモチソウ(左)が点在し、シャシャンボ(右)も花芽をつけていました。
イソノキにフワフワと登場したのはナミアゲハ(左)。こんな小さな花からも吸蜜するのね。
やたらめったら遠くにでしたが、メスグロヒョウモン(右)なんかも発見。
そして、うろうろすると、ヒメヒカゲも♀(左)、♂(右)とも無事見ることができました。
でも案外数が少ないので逆にビックリ。まぁ普通はこのくらいの密度なのかな?
早くもオカトラノオ(左)が咲いていたのもビックリでした。近くではトラフシジミの夏型(右)も
出現。一瞬ゼフかとおもうくらいのいい雰囲気をかもし出しておられました。
道端の小さな水路には、ミシシッピアカミミガメの幼体(左)も発見。まだミドリガメですな。
近くにはエグリトラカミキリ(右)もいたので大喜びで一枚パチリ。
その後数箇所をまわったあとで、密採集者に対する監視の意味も込め、
比較的生息数の多いポイントを重点的に回ってみることに。
歩き始めると、最初にポーズをとってくれたのはイチモンジセセリ(左)。
湿地のイシモチソウ(右)の中には、実らしきものをつけている株もありました。
トウカイコモウセンゴケ(左)もあちこちにいい雰囲気に咲いている株がありました。
湿地はミミカキグサ(右)も咲き始め、撮影に失敗しましたがサラサヤンマも飛び交ってました。
いつもの水たまりでは、今回もカスミサンショウウオの幼生(左)を確認。あんまり大きく
なっていないな〜。近くではなんか見かけない雰囲気のバッタ類(右)も確認。
翅にスジがはいっているし、マダラバッタの色変わりとかなのかな?
さて、肝心のヒメヒカゲ(左)はといえば、ちょうど発生のピークらしく多数確認♪
なかには羽化不全の個体(右)もいましたが、これでも元気に飛んでました。
さらにうろうろすると、ササの葉にセセリチョウ系の幼虫(左)を発見。
弱齢でよくはわからないけど、コチャバネセセリとかかな?
ふいにO氏のズボンにヒオドシチョウ(右)が止まるなんて面白い一幕もありました。
さらにうろうろすると、ゴミグモ(左)やら、ツユムシ類の幼中(右)やら、
地道ではありますが、いろいろと面白げな出逢いも続いて、ちょっと嬉しくなります。
そして、嬉しかったのは、結構な数が見れたウラナミジャノメ(左)。
すでに擦れた個体が多く、開翅(右)も見れたもののちょっとボロボロ。
でも、お恥ずかしながら、東播磨で本種に会うのは実は初めてだったのでちょっと感激♪
さらにうろうろしてると、すぐ側で産卵中のヒメヒカゲ(左)を発見。
慌てて撮ったら構図も悪い上にピンぼけでどうにもこうにもなカットですが…
産み付けられた卵(右)はなんともいえぬいい色合いでしばらく見惚れてしまいました。
夕方になって調査も終了し、別の場所へ移動すると、面白げなハチの巣(左)を
発見。近くには、いい雰囲気のゴミムシ類(右)がみつかりましたが、お名前は何?
でも、ここでは期待していた蝶はまったく見つからず、首をかしげながら撤収することに。
最後に立ち寄ったのは、前から目をつけていた川。
ところが増水していたからか、時間が遅かったからか、ここでも狙いのトンボは
全くの空振り。羽化して間がなさそうなオジロサナエ(左)と、なぜか
尾曲がりになっていたセスジイトトンボ(右)なんかには会えたんですけどね。
すごい勢いで泳いでくるアオダイショウ(左)も発見。近くではえらく派手なメイガ類(右)も
見つかりました。調べていただいたところ、マダラミズメイガという種類だそうで。
そうこうするうちにタイムアップ。そのまま所用方面に急いだのでした。
というわけで、今回もあれこれ楽しめた一日でした。
予想外の夏日は結構コタえましたけど、なんせ雨じゃなかったってのはデカい!
このまま一気に、雨男返上で突っ走りたいモンです。
なんといっても今からゼフの季節ですからね、今年こそは兵庫産ゼフ全種
制覇という無謀な目標に向けて突っ走る予定なんで♪
そして、今回も改めて実感したのは、やはりヒメヒカゲのいるような湿地と
いうのはいろんな出逢いが多くて本当に楽しいんですよね。
そして、想像以上に少なくなっているとはいえ、まだそんな湿地が点在している
東播磨というのは、やはり全国的に見ても貴重な場所なんだと思います。
何度も書いてミミタコでしょうが、やはりこのステキな場所を指標している
可憐なヒメヒカゲが、いつまでもこの地で舞いつづけるように、
採集自粛と保護への理解とご協力を、改めてお願い致しますm(__ __)m