ハチ高原活動日〜三度目之正直〜08.5/17
この日は、本来はド級のプロジェクトが走っているはずでした。
それはなんと春の沖縄に挑戦!そしてそれもとあるスジから面白げな
ルートにつなぎがついたので、あれこれマル秘ポイントもご案内いただいたりと
トンでもなくウハウハな旅……になるはずだったんです。
ところが直前になって先方のよんどころなき事情で全てキャンセル(T_T)
それならば、スケジュールが重なっていたために欠席させていただく予定だった
ウスイロヒョウモンモドキの活動の方にお手伝いに行けるじゃないか。
というわけで参加表明をした後、当日の朝までかなり緊張の時間をすごすことに
なりました。なぜって、私の参加した春の活動は過去2回連続で大嵐。
今年もそうなる予感がスゴクする…いや、きっとそうなる(^^;
そう思い悩んだ結果は……もしかしてついに呪縛が解けましたか!?
<1>豊岡盆地周辺 |
まず早朝に立ち寄ったのは、豊岡盆地の池。歩き始めると、水辺にウキヤガラ(左)が
多数花盛りで、湿地にはミズハコベ(右)も大群落がありました。
まだ小さなチュウガタコガネグモ(左)なんかを見ながら歩くと、宝石のごとくキラメく
ミドリカミキリ(右)を発見。やっぱり何度見てもきれいやね〜〜。
驚いたのは、あちこちで草の丈が妙に揃っている(左)んです。こんなずぶずぶの湿地で草刈?
とか最初は真面目に考えましたが、これはシカの食べ跡なんですね〜。スゴイナァ。
後ピンになりましたが、アオマムシグサ(右)も1株だけみることができました。
しかし、狙っていたトンボ類はさぁっぱり空振り。まだ時期的に早すぎたのかな?
そうこう思いつつ、一路ハチ高原へ向かうと、道中で道端に植栽されている
ベニバナトチノキ(左)を発見。近くにはセイヨウトチノキ(右)もあって、いずれも花盛り
なので、ちょっと嬉しくなりました。そういえば撮影するのは数年ぶりかな?
<2>ハチ高原周辺 |
さて、ハチ高原ではウスイロヒョウモンモドキの保護看板を設置したり、
調査用のポールを設置したりといった作業のお手伝いをすることに。
道端にたくさんあったスイバの芽生え(左)やら、オオバギボウシの芽生え(右)やらを
スナック菓子代わりにポリポリと齧りつつ、強烈な日差しの中で作業しました。
ちなみに、オオバギボウシが生でもウマいというのは個人的には大発見(笑
結構ビックリな発見もありました。数株だけ見つかったヒゴスミレです。
ここで見るのは初めてで、予想もしてなかっただけに驚きました。
さすがはハチ高原、なかなか容易には全貌を見せてくれないわけですね。
ショウジョウバカマ(左)にも咲き残っている株がいくつかありました。
そして、丈がやたら低かったのですが、センボンヤリ(右)も発見。
もちろん、この時期のお約束である、サクラスミレ(左)やら、アケボノスミレ(右)は
いくらでも見つかりました。なかなかいい雰囲気には撮影できませんでしたが…
フモトスミレ(左)もありましたが、この株は花がちょっと紫色がかってますね。
草地の中にはアリアケスミレ(右)もあったりして、この日だけで8種のスミレを確認♪
うろうろすると、チャイロチョッキリ(左)がいたり、宝石のような雰囲気の
イタヤハマキチョッキリ(右)がいたりと素敵な出逢いが続きます。
作業終了後、昼飯を採りつつみんなでウスイロヒョウモンモドキの幼虫を探して
みましたが、明らかに食ってるぞという食跡(左)はあれども、幼虫はまるで見つからず。
う〜ん、結構気温も高いと思ったんだけど、まだ隠れているのかなぁ。
近くにはチシマザサの芽生え(右)もたくさんあったので、お土産用に数本ばかり拝借。
お次の場所では、不思議な形の芽生え(左)をみつけました。これ、なにもの?
紫色が濃すぎて濃紺色風のホコバスミレ(右)もみつかりました。
このあたりの草地でもフデリンドウ(左)はあちこちに咲いていました。
レンゲツツジ(右)はまさに咲きはじめという風情でポツポツ見つかります。
かわいらしいヒメハギ(左)もあちこちに咲いていました。そして、
えらく新鮮な雰囲気のツバメシジミ♀(右)も発見。真っ白な縁毛がなんとも色っぽい!
ここらの名物、オキナグサ(左)は花が終わりかけという雰囲気で、
早くも綿毛を揺らしている株(右)もポツポツと見つかりました。
そうこうするうちに、本日の作業はほぼ終了となり、意気揚々と車まで戻ったのですが、
ここで予想外のトラブルが発覚。詳細は書きませんが、こんな山奥の僻地でも
悪質なことをするヤカラが出没するんだということにホトホト驚きました。
こんな場所でも気を抜けないなんて、全くもってセチがらい世の中になったモンです。
さて、私はこの日は用事があるので泊まらずに帰る事にしていたんですが、
せっかくだから晩飯をご一緒しながら打ち合わせをすることに。
というわけで、宿に到着すると、立派なヤマシャクヤクが植えてあって驚きました。
おそらく近隣の山出身なんでしょうが、ちょうど大満開で嬉しい限り。
隣り合わせて植えてあったのはルイヨウボタン(左)。そのうち自生株も探してみたいな〜。
その後の夕飯では、多種多様な山菜のテンプラ(右)に仰天。これがメチャ美味く、
シシ鍋も絶品で思わず腹が裂けるほど食いまくり、腹の皮が張れば目の皮が……
の古来からの言い回し通りにフラフラになりながら帰るコトになったのでした(笑
というわけで、最後に一つトんでもない顛末はありましたが、
いろいろと出会いも多く楽しめた一日でした。
この時期ならではの花もたくさん見れましたし、おまけも多数。
ウスイロの幼虫が見つからなかったのが残念ではありますが…
しかし、なんといっても、今回は雨が降らなかった(笑)!
実は前夜にはパラパラッと来たので観念していたんですが、
これが3度目の正直ということでしょう。ええきっとそうですとも。
そう、きっとハチ高原方面の鬼門が解けたということで、今後は嵐を連れて行く
こともないに違いない……なんて書きすぎたら次に降った時になに言われるか
わかったもんじゃないんで、これくらいにしておきましょうかネ(^-^;
まぁ、個人的には呪縛から逃げ切ったかのようなイイ気分になっております♪