<2>開田高原周辺 |
さて、開田で草地を練り歩くと、キジムシロ(左)やらフデリンドウ(右)やらといった花が多数。
これは、面白そうだなぁと思っていたら、朝から開田に行っていた知人から、
「見れました!」との嬉しい一報が。慌ててそちらに向かうことにします。
さて、その場所へ到着すると、さっそく姿を現したのは、チャマダラセセリ。
聞くと10時ごろから姿を現して、5分おきくらいに見ることができるとか。
大喜びでバシバシ撮影しますが、これが予想外に警戒心が強く、またヒョイと飛び立つと、
マッハで飛び去るので目が追いつかずにあっけなくロストするんです。
でもしばらく粘ると、またどこかに姿を現すので、粘ればイイかな、と最初は考えてました。
そうこうするうちに、ボロボロのスジボソヤマキチョウ(左)が枝の周りをしつこく飛んでいるのを
発見。もしかして、と思うとやはり産卵で、卵(右)も見ることができました。
産卵後のスジボソヤマキチョウは、スミレで吸蜜(左)してから、草むらの中で一休み(右)。
いやぁ、しかしボロボロ・シミだらけですね。頑張って冬を越した証拠なんでしょうけど…
ちなみに、ヤマキチョウの方も何度か姿を現しましたが、こちらはノンストップでした。
湿地には、ちょっと面白形の実もありました。しばらく正体に悩みましたが、
これってアケボノソウの実ですかね。えらく独特の風情やねぇ。
サルマメ(左)の小さな実もありました。そうこうしているうちに、何度目かに登場してくれた
チャマダラセセリ(右)を、ようやく追加撮影。しかし、予想外なことにこれがファイナルチャンス。
この時ちょうど正午くらいだったんですが、これっきりいくら探せども姿を見せないんです。
え、それまでは近づけなかったとしても、5分おきくらいで姿を見れていたのに〜。
捜索範囲を広げると、小さな沢沿いにリュウキンカ(左)を発見。ミズタネツケバナ(右)
なんかもかなりの勢いの群落があったりします。
不思議だったのは、あちこちの枯草の上で休んでいたガの幼虫(左)。
そのまま蛹化するんかな?いくらなんでも枯草を食べるわけじゃないだろうし。
近くの水たまりには、コセアカアメンボ?(右)が愛を語らい中でした。
うろつくほどに上空をノスリ(左)が舞ったり、面白い格好のハナグモ類(右)が
いたりといった発見はありましたが、本命はそのまま全然姿を現しません。
近くいは、見事に大満開のヤマナシ(左)がありました。アップ(右)でみると、
やはりなんともいえないいい雰囲気。やっぱりこの花には、信州の青い空が似合いますよね。
さらに場所を変えて、林の縁をうろうろしてみると、マンネンスギ(左)を発見。
トリカブト類の大群落(右)もありました。このあたりはなんて種類に相当するのかな?
さらにうろつくと、ボロボロのスジボソヤマキチョウ(左)が吸蜜していたり、
逆にコレでもかというくらい新鮮なモンキチョウ(右)がいたりします。
時折、小さな影が舞うのでドキッとしますが、たいていはミヤマセセリ(左)かコツバメ(右)。
そうこうするうちに、蝶屋さんが2名ほど来訪。みんなで探していると、遠くを明らかに
怪しい影がフワッと舞ったりしたんですが、それもすぐにツイと消えてそれっきり。
諦めきれずにウロウロすると、草地の中にキバネツノトンボ(左)が出現。
かなり敏感で近づくのに相当苦労しましたが、なんとか数枚撮影に成功。
ちょっと距離はあったものの、羽を開いたところ(右)も偶然撮ることができました♪
最後に諦めて周辺をうろうろすると、ミズタガラシ(左)を発見。
ベニバナイチヤクソウ(右)も、早くも花芽をたくさんのばしていました。
えらくいい雰囲気に葉を広げているヤドリギ(左)などみつつ、川辺のオニグルミを
みてみると、あっけないほど簡単に、オナガシジミの卵殻(右)をいくつか発見。
やっぱりこのあたりには多いということなんですね〜。
というわけで、超ドアップ撮影(左)してみると、やはりゼフの卵なことは確実。
それでは、と新芽をよく見ると、明らかに怪しい幼虫(右)を発見し、小躍りしましたが、
持ち帰ってみると、どうやらこれはガの幼虫だったようでした。
まだ初齢とかで小さすぎて見つけられなかったのかなぁ?とほほのほ。
というわけで、中途半端な〆になった最終日でした。
まぁ、チャマダラセセリが一応見れたので、大収穫というところですが、
結局私が見たのは30分弱、5〜6回だけでシャッターチャンスは3回。
10時からずっと5分おきに出現していたらしんですが、そのゴールデンタイムの
ほとんどを、木祖村でいもしないヒメギフ探しをするのに使ったわけで(^^;
まぁ、ポイントと探し方もわかりましたから、またそのうち再挑戦ですね。
いずれにせよ、今回のGWは無計画さが祟りまくって、いろいろと見れたものの
再挑戦すべき宿題ばかりがたまっていったような気がします。
まぁ、長期的な視野に立てば、壮大な下見だったと考えれんことも…やっぱナイか。
そんなことをツラツラ考えつつ、この日はコスト節約ということで下道で帰ってみようと
試みましたが、やはり、開田から愛知経由、名阪国道経由というのは、爆裂に時間が
かかって、天理からバイバスを使っても8時間ほどかかってしまいましたとさ。
連日のムチャと最終日のこの愚行による睡眠不足等でしばらく体調を崩すハメになりましたが、
まぁ、無計画なGWの〆にふさわしい無思考なエンディングですかネ。チャンチャン。