怒涛のGW2008F〜曇天に泣く〜08.5/5

<2>白馬周辺 続き

  
その後もうろうろしていると、遠くにクマタカ?(左)が悠々と舞いました。
そして、比較的近場にオオアカゲラ(右)も出現。デジスコがないことを三度悔やむことに。

  
このあたりにも面白そうなヤナギ類(左)は結構あります。これは、う〜ん、バッコヤナギ?
その後もしばらく粘りますが、飛ぶのはスジグロシロチョウ(右)のみ。

  
えらく色の濃いカタクリ(左)があったので撮影していた時、ふと頭を上げた私は
予想外の光景に頭の中が真っ白になりました。
すぐ近くの草地で、ものうげにこちらを見てるのは…これ、ニホンカモシカじゃないですか!

  
高鳴る鼓動を相手に悟られないように、と思いつつそっと近づくと、何を考えてんだか
全然警戒心がないらしく、かなりの近距離(左)まで接近に成功。
ん〜、なんかこっち見てんな〜、とでも言いたそうな物憂げな顔でこちらを見たあと、
モサモサとその場でお食事開始(右)。えと、いいんすかね、その肝っ玉。
そう思いつつしばらく見てると、めんどくせ〜な〜、という雰囲気を全身から分泌しつつ、
彼はのそのそと林の中に消えていったのでした。
こんなこともあるんですね〜♪ まぁ、再挑戦は無意味じゃなかったってことで…

  
うろうろすると、いい感じに咲いているミツバアケビ(左)を発見。
ちょっと移動し始めると、道沿いに大満開のイタヤカエデ(右)なんかも見つかりました。

  
そして、途中で見つけて感激したのはこちら。タヌキランです。
スゲ類なんですが、なんとも独特の雰囲気でしょ?憧れの種類だったんですが、
なんてことない道端の小さな沢に咲いていました。これまた感激!

  
その沢では、ホクリクネコノメ?(左)も群生していましたが、こちらは近づけずに残念。
さらにうろうろすると、大満開のオオヤマザクラ(右)なんかにも会えました。

  
しかし、お次に来訪したポイントは、なんと一面の雪景色(左)。こりゃ、ダメだ。
当然花とかは全く見つからず、すごすごと引き返すことに。
面白かったのは、途中でかなりビックリさせられた天然トラップ(右)。これは、雪で
押し倒されるように埋もれていた太い木の枝なわけですが、何気なく歩いていくと、
その衝撃で雪が割れ、木の枝が開放されて跳ね上がるんですよ。これはビビリます。
誰もいないのに、いきなり股ぐらをしたたかに叩かれたりしましたから(^^;

  
この場所での唯一の成果はこちら、クロサンショウウオの卵です。
ちょっと近づきずらい場所にあって撮影には難儀しましたが、嬉しい出逢い。
ちなみに、面白かったのは、この場所はモリアオガエルで有名らしいんですが、
通りがかってこの卵に気付いたほとんどの人が、そちらと勘違いしてる様子なんです。
傑作だったのは、ある親子の会話。
「パパ、あれなに?」「あ、あれか、えっと、この青森ガエルってやつだろ」
「これだと木の上に卵を産むって書いてるよ」「その後で落ちるんだよ、その卵は」
…ちょっとちょっと、イイカゲンなこと子どもに教えないで下さい(^_^;

  
さらに移動をはじめると、スミレサイシンの大株(左)を発見。
オオキツネヤナギ?(右)も見事な花をつけている株がポツポツありました。

  
シラカバ(左)もまだまだ花穂をたくさんぶらさげていましたし、ちょうど花芽がそろった
ばかりという感じのトチノキ(右)も発見。もう少しすると花もいろいろ出揃って面白そうですね。

  
気になったのは、川沿いに咲いていた見事なヤナギ類。
黄色の花をビッシリつけていて、淡い緑の展葉と混じってなんともいい色合いでした。
図鑑で見るとシロヤナギに似ているようですが…分布域的に違うのか?誰か教えて!

  
シナノタンポポ(左)もポツポツ見つかりました。そして、こんな場所でも大群落で
驚いたのは、ハルザキヤマガラシ(右)。帰化種ですが、かなり広がってるんですね。
そうこうするうちに、一度だけヒメギフチョウが飛んで興奮しましたが、出逢いは一瞬のみ。

  
さらに移動してきた湖畔では、なにを考えてんだか、警戒心極薄のアオジに遭遇。
これ、デジスコじゃないんです。Powershotでそれもテレコンなし。
カメラ前数十cmをうろうろしてくれたわけですが、近すぎて逆にロクな写真は撮れず。
しかし、いくらなんでももうちょっと警戒してもいいんじゃないかい?苦労するぞ(^^;)?

  
池には、コガモ(左)がのんびりと食事してました。ここらへんだと繁殖するのかな?
そして、昨日に引き続き、どっしり構えたアカハラ(右)に遭遇。いい雰囲気。

  
遠くにコサメビタキ(左)が出たり、ノジコ(右)が出たりもしてくれましたが、
さすがに雲が厚すぎて早い時間から暗くなってきたので挑戦を断念。
信州ならではの夏鳥たちには、いくつもの宿題ができてしまいました。また頑張るぞ〜!

  
そんなこといいながら、車の方まで戻ろうとすると、道端に小さなヘビを発見。
このサイズはヒバカリかな?とか思いつつ撮影しようとすると、それがなんとジムグリで、
それもいわゆるアカジムグリだったのでビックリ。普通型よりもキレイですよねぇ。
既に暗くてうまく撮影できませんでしたが、素敵な〆括りになったのでした。

というわけで、曇天に泣いた一日でした。
まぁ、それでも一応ヒメギフチョウは証拠写真だけでも撮れましたし、
さらにいえばカモシカにアカジムグリと面白い出逢いが続きもしたわけで、
一面の曇天に比べたら、なかなかの成果だったといってもいいかな?
まぁ、神様のお目こぼしもこのあたりが限界ということでしょう(笑
しかし、ヒメギフチョウがここまで大変だとは思いませんでした。
都合3日間で見た個体は数十じゃきかないんですけどね、チャンス1回だもん。
時期と天候さえ揃えばそんなに苦労はしないんでしょうけど…ブツブツブツ。
翌日は天気予報的には晴れなので、「4度目の正直」なんてキャッチフレーズが頭に
浮んだりしましたが、また撃沈すると痛すぎるので、場所を変える事にして下道で一気に南下。
しかし、ちょうど松本あたりでしょうか、GWド真中だからかこれまたかなりの渋滞に
巻き込まれて、到着は深夜になってしまったのでした。
ちなみに翌日、知人が同所でヒメギフのバッチリショットをGETしたと聞いてヘコんでみたり。
うん、早くも来年の最重要課題は決まったわけですが(^^;


次へ⇒

topへ⇒