春の野に〜早春の夏日〜08.4/6

この日は、とりあえず昨日の裏目続きでハズした鳥へのリベンジ。
うっかり昨夜呑んでしまったもので、ちょいフラツク頭をかかえながら、
とてもじゃないけど4月頭とは思えないような、「夏日」といいたくなりそうに強烈な日差しと
汗だくになるほどの陽気の中をの中をうろうろしてみました。
努力の結果は、なんとか成果はあったもののハンパだったり、
その後はあれこれ企むも、これまた予想外の展開が続いたりして、
これまた全体にシマラナイ一日という体たらく。
春一番、新年度のとっぱじめの展開としてはなんとも心細い限りかな(笑

<1>大阪府北部某所

  
というわけで、朝も早くから昨日と々場所をうろうろすると、日差しの中いい感じで
さえずりまくっているヒバリ(左)なんかがまず目に入ります。
んで、さっそくながらハチジョウツグミ(右)にも遭遇。草むらの中をチョロチョロして
イマイチな感じでしたが、よくよく見ると2羽もいました。今年はやたらと多いですよね〜。

  
うろうろすると、ホオアカ(左)が何箇所かで見れましたが、警戒心が強くて撮影は難航。
そうこうするうちに見慣れない模様の個体(右)が出たので、これか!と慌てて
カメラを向けましたが、よくよくみるとこれはオオジュリンなのでした。あはは。

  
斜面は一面のセイヨウカラシナ(左)が見事でした。ちなみに、場所によってはものすごく
瀬高の小さな株(右)があったりしますが、それでも立派に花をつけているので、
ぱっと見では全然別の種類に見えますよね。生命力がつよいというのかな。

  
けっこう驚いたのは、菜の花に混じってアチコチに咲いていたノウルシ。
これって原野の植物で、地域によってはかなりの希少種ですが、ここでは普通に土手に
咲いていました。まぁ、つまりは環境がいいってことでしょうかネ。

  
普通の方のツグミ(左)もあちこちにいましたが、よくみるとこの時期は羽色のコントラストが高くて
案外きれいなんですよね。やたら満開のキュウリグサ(右)なんかも見つかりました。

  
ちょっと驚いたのは、ほんとうに目の前という距離でさえずってくれたウグイス。
こんなオープラン殿目立つ場所でも鳴いてくれるんですねぇ。上手く撮れなかったけど、
何羽もすぐ近くに出現してくれて結構興奮しました。

  
そうこうしているうちに、遠くに怪しい影(左)。
おっしゃ!目的のコホオアカです!
前々から縁のない鳥だっただけに、ようやくで会えたことに感激しましたが、
先方はそうは感じなかったようで、この1枚撮っただけでどこかに雲隠れ。
その後、1時間以上探しまくって、ヤブの中(右)で再会しましたが、これもすぐ飛びました…

  
半べそかきながら、それでも諦めきれずにウロウロしてみると、お次に登場
したのはなんとノビタキ。これは!と思いましたが、ものすごく警戒心が強く、遠めで
数カット撮っただけで、どこか遠くに消えてしまいました。とほほのほ。

  
さらにねばると、これまたヤブの中(左)にコホオアカ登場。バシバシ撮ると、急にフワッと飛んで
目の前にとまって(右)くれましたが、慌てすぎたらピンぼけでした。嗚呼!残念無念!

  
ちょっと面白かったのは、地面からヘンな声がしているのでよくみると、地面で一声ずつ
さえずりながら、必死に餌を食べているホオジロ(左)なんですよね。
鳴きたい衝動と腹減った衝動のどちらも抑えきれないってことかな?
アオジ(右)もかなりの数がいて、ちょっとだけグゼっている個体もいました。

  
ホオアカ(左)は何度も出現してくれましたが、天気がよすぎて陽炎がたって
なかなか上手く撮れません。お約束的な菜の花とのショット(右)も一応撮れましたが…

  
ちょうど菜の花バックのいい色合いの場所で朗々と囀るホオジロ(左)を撮ってると、
ふわっと近くにコホオアカ(右)が再登場。大慌ててバシバシ撮影すると、これまた
すぐに飛んで移動しつつでしたが、なんとグゼりはじめたんですよね。
感激しましたが、またすぐにどこぞに飛んで消えたっきり、こんどは1時間以上全然姿を
現さなかったので、さすがに諦めて移動することに。まぁ、証拠写真程度には撮れたかなぁ。

<2>加古川市周辺

  
お次に来たのは、一気に加古川周辺。本当は大阪あたりの公園をまわろうと
思ってましたが、花見客であまりにもごった返していたのでギブアップして…
そろそろギフチョウのシーズン、天気もいい舌過大に集まるだろうと予想してうろつき
始めると、ナツグミ(左)やら、ニオイタチツボスミレ(右)やらが咲いていました。

  
コブシ(左)が地味な柄味わいのある花をたくさんぶら下げていましたし、ヤマザクラ(右)も、
紅い新葉とのコントラストがなんともいい感じ。こうやって雑木林の樹々の花を見ると
ソメイヨシノばっかり追いかけているのなんてツマんないと思うんですけどね〜。ブツブツ。

  
こちらも相当に地味な樹の花であるところの、ヒメヤシャブシ(左)やら、
オオバヤシャブシ(右)やらも満開状態で咲き誇っていました。

  
さて、山頂に到着すると、すぐさまギフチョウが出現!しかし、ノンストップで飛び回って
そのままどこかに消えちゃいました。しかたないのでさらにうろうろすると、
頑張ってテリ張り中のヒオドシチョウ(左)を発見。ボロですがそれもまたいい感じ。
水場では、ピカピカに新鮮なミヤマセセリ(右)も見ることができました。

  
これまた奇抜な色合い&デザインの、イロハモミジの芽生え(左)に喜んだり、
大満開のキジムシロ(右)を見て、いるはずもないチャマダラセセリを探しそうになったり
しましたが、ギフチョウはそれっきりなかなか姿を現しません。まだ個体数は少ないのかな。

  
早くもかなりいい感じで咲いているシハイスミレ(左)がありました。そして、気になったのは、
途中で見つけた葉の黒いスミレ(右)。花は白いんですよね。
これはハグロシハイスミレの白花なんですかね?すると勝手に名づけると
シロバナハグロシハイスミレ?ちょっと長すぎるかな?

さらに別の場所までギフチョウを探しに行こうかな、とか考えていると、突然
携帯に着信があり、知人から近隣の珍鳥情報。それもこれまた憧れの鳥。
しかも、この日の午前中に見てきたという情報らしいので、これは行かねば!とまた
一気に方向転換をして、ちょっと離れた池まで移動することにしました。

  
しかし、池に到着すると、むこうからバス釣りの人が歩いてきてイヤな予感。
案の定、情報をもらった池にはカモが皆無で、先ほどの人たちが全部飛ばしたっぽい。
しかたないので周辺をうろうろ。オカヨシガモ(左)やら、ハシビロガモ(右)やらは
いるんだけど……とか思っていると、枯草の中からコガモがバサッと飛び立った中に、
一目見て「こいつだ!」と分かる個体がいたんですが、そのまま遠くまで飛び去ってしまって…
日没まで時間をかけて周辺の池を探しましたが、出逢いはそれっきりだったのでした。

というわけで、昨日のリベンジは果たせたものの、
全体的にはいまいちシマラナイ一日でした。
まぁ、リベンジはきっちり果たせたし、よかったことにしましょう。
しかし今回の週末は裏目だったり、方針転換が空振りだったりと
なんだかやたら効率がよくなかったですね。
まぁ、春としては例外的な暑さでしたから、頭がボ〜ッとしたのかもしれません。
あ、それより、ここんとこ仕事では新入社員の相手してヘロヘロなんで、その疲れで
思考回路がうまくまわらなかったことにしときましょう。うん、きっとそうだ。
フレッシュな新人さんの相手は面白いんですけど、向こうが
ガチガチに緊張してたりするとこちらも気疲れするモンで(^^;
となると、しばらくは効率の悪い日々が続くことになりそうですが、
どうぞ笑ってご容赦くださいませね♪


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