この日は、なぜか東海方面に向かっておりました。
狙いは、前々から期待していたいくつかの早春植物。
ついでにあれもこれもと期待を膨らませ、いつもどおりの夢見がちな少年風の
マナザシで深夜の高速道路をすっ飛ばしたわけですが、いくつかの
分かりやすくどうしようもない勇み足を踏んでみたり、
足腰がミシミシ音立てるほど道に迷ってみたり、挙句の果てに
予報以上のスゴい大雨に途方にくれたりといろいろありましたが、
いくつかのトラトラトラ的大ヒットもあって、ヘロヘロになりながら走り回った
だけのことはあった、そんなフンワリ満足できる一日となったのでした。
| ＜１＞面ノ木峠周辺 |
まず最初にやってきたのは、名高い面の木峠。しかし、きちんと下調べしなかったら、
ものすごい標高の高いあたりなんですね。近づくにつれ、こりゃヤバいかなと思っていると、
なんとビジターセンターは冬期休館中（左）。つまりシーズンには早過ぎってことですね（＾＾；
諦めつつうろつくと、ココロをなぐさめてくれたのは、大満開のダンコウバイ（右）。
悔しいのでウロウロすると、地味ながら成果ＧＥＴ。まず、オヤマボクチ？の枯れ穂（左）と、
地面からにょきにょき生えてた、ツチアケビの残骸らしきもの（右）。
トリカブト類(左)の葉もたくさんありました。ここはなんて種類だろう？
イチヤクソウ(右)も青々とした葉っぱをあちこちに広げていました。
嬉しかったのは、地味ながら面白い造形のこちら。
ホソバノトウゲシバ（左）と、マンネンスギ（右）です。いずれも実はシダ植物。
特にマンネンスギはものすごく立派な群落でした。図鑑でみるよりもずっと素敵♪
コケ方面にも面白い成果がありました。
えらく立派だけど名前が思い出せないコケ類（左）と、初めてみたオオカサゴケ（右）。
花も咲いていない枯野の中でも、やっぱりあれこれ楽しめるモンですね。
そんなこと言っていると、沢沿いに面白そうな花。
おっと！地域限定のトウノウネコノメじゃないですか！
案外花数も多くあちこちで見つけることができました。ラッキー♪
期待していたキバナハナネコノメは、かなり探し回って、ようやくつぼみのある株（左）を
発見。でも、よくよくみると、１花だけですが、開花株（右）もあったんです。
う～ん、神様の同情票って感じ。でもやっぱ、花盛りの頃に見たいナァ～。
ちょっと雰囲気の違うネコノメソウ類（左）もありましたが、こちらはコガネネコノメソウかな？
もしかしたらトウカイスミレかな～、って葉っぱ（右）もありました。
これはもう少ししてから来たら爆裂に楽しそうですね。再挑戦しなきゃ！
その後、ふらふらと南下していくと、山道沿いにシロモジ（左）やら、マンサク（右）やら
見つけたりして、その度に一時停車。おかげでなかなか距離が稼げない…
ペラペラヨメナ（左）が野生化している場所もありました。最近よく見かけるよな～。
あぜ道には、早くもウマノアシガタ(右)が咲いている場所もあったりとか。
ニオイタチツボスミレ（左）も発見。ちょっと気になったのは、途中で見つけたノスリ（右）。
なんか全体にやたらと白っぽいんだけど、単にノスリの幼鳥ってことですよね？
| ＜２＞愛知県東部某所 |
お次に来訪したのは、うんと南下した某所。満開に近いヤマザクラ（左）に
驚きつつ歩いていると、いきなりイタチ（右）が出現。なんか興味津々にこちらを見つめて
くれたので、遠目ながらなんとか撮れました。テレコンつけてればナァ…
花芽をつけ始めたメギ(左)なんぞ眺めていると、ジロボウエンゴサク(右)も発見。
ちょっとビックリしたのは、昔来た時は入り口付近にイワタカンアオイの立派な株がたくさん
あったんですが、この日は探しても小株ばかりなんです。誰が持ってったんだか。
水辺では、なんと黄色いサワガニ(左)に会いました。各種カラーバリエーションは押さえた
つもりでしたが、こんな色の個体もいるのね。突然変異なのかしら？
水路にはいい雰囲気のカワモズク類(右)もたくさんついていました。
うろうろして、ミカワバイケイソウ(左)やら、バイケイソウ(右)やらの葉を撮影。
そういえばどちらも長い間花を撮影できてませんねぇ。今年こそ撮りたいなぁ。
ミヤマシキミ(左)はあちこちでかなり満開状態でした。清楚な雰囲気♪
ハンカイソウの芽生え(右)もあったりと、なかなかいい感じに楽しめます。
ちょっとショボい株でしたが、マキノスミレ(左)も発見。久しぶりなのでちょっと嬉しくなりますね。
ちょっと薄暗い林の中には、実の跡の残るコクラン（右）も見つかりました。
山の方をうろうろすると、イワタカンアオイ（左）をなんとか数株だけ発見。
花のアップ（右）でみると、なんとも面白いですね。しかし数が減ったんだなぁ…