<2>愛知県東部某所 |
そのあと、マル秘ポイントに向けて山の中の細い道をセッセと登ります。
汗だくになりながら一休みすると、あちこちにミツバツツジ(左)が見事に咲き誇って
います。ふと道端を見ると、アクシバのつぼみ(右)なんかも見つかりました。
面白かったのは、途中で見つけたアオキ(左)。普通は紫色の花が咲くんですが、
これは真っ白で、いわゆるアオバナアオキってやつなんでしょうか。
尾根筋を歩くと、あちこちに満開のカタクリ(右)も見つかったりいい雰囲気です。
しかし、ここからが大変でした。ポイントは聞いていたものの、途中でどこか
曲がり道を間違えたらしく、なかなか目的地に着かないんです。
道中で何人かに聞くも知っている人はほとんどいないし、半べそ状態。
結構アップダウンのきつい尾根道を1時間半以上さまよって、ようやく見つけたのは、
一番最初に「こっちじゃネぇな」と引き返した場所からたった30mほどの場所。
嗚呼、無駄足こいた。しかも、最初は快晴だったのが、ポツポツ降り始めたし(−−;
というわけで、ようやく到着したポイントで待っていたのはこちら。
そう、天下の大珍品、キスミレです。本気で感激!
ちょうど真っ盛りの状態だったようで、息を呑み、しばらくたたずんでしまいました。
いやぁ、なんともすンばらしく清楚な雰囲気。汗まみれでも来てよかった〜♪
アップ(左)で見ると、降り始めた雨で薄化粧した雰囲気がこれまたなんともいい感じ。
ちなみに、裏側(右)からみると、赤紫色の裏打ちがしてあって、さらに彩りが
抜群な雰囲気です。なんにせよ大願成就!神様ありがとう!
近くには、なんかまたいい雰囲気のマキノスミレ(左)やら、フモトスミレ(右)
なんかもありました。スミレを勉強するにはいい場所ですね。
さらに驚いたのは、すぐ近くで見つけたヒロハノアマナ(左)。降り始めた雨の中、
ほとんどが花を閉じていましたが、少しだけ開いてくれている株(右)も発見。
ここで見れるとは思っていなかっただけに、嬉しいサプライズでした。
林の中にはいると、なんかこれも大満開といった雰囲気の、ケタガネソウ(左)を発見。
オオカメノキ(右)も花芽をつけている株見つけました。
その後、一気に雨が強くなり、大慌てでずぶ濡れになりながら退散。
途中の湿地では、ハルリンドウ(左)がありましたが、さすがに花は閉じてました。
いい感じに大満開のショウジョウバカマ(右)もあちこちで見れました。
しばらくはかなりの雨になったので、場所を移動してさらに南下。
そこでは、期待通りに、大満開のシデコブシが出迎えてくれました。
けっこうピンクの濃い株(左)と、真っ白な株(右)とも見れましたが、どちらもなんとも
いい感じですね。強い雨でちょっとクシャクシャになった雰囲気の花が多かったのが残念!
その後、かなり暗くなり始めた中で、目をつけていた水田地帯まで移動して、魚捕り。
地図上で目をつけてた水路は全て三面コンクリで脱力しましたが、いい雰囲気の水路をようやく
見つけて網を入れると、カマツカ(左)なんかに続いて、いきなりカムルチー(右)をGET!
タモロコ(左)やらモツゴはやたら捕れますが、面白いものはなかなか捕れません。
しばらく粘って、ようやくタイリクバラタナゴ(右)を数匹だけ捕獲。
一瞬だけドキっとしたシマドジョウ(左)。スジシマかと期待したのにな〜。
#よく調べるとトウカイコガタスジシマドジョウであっていたようです(笑
そして、ヨシノボリ類(右)もようやく捕れましたが、これはどちらかというとカワヨシノボリな
雰囲気。う〜ん、なかなかうまくいかないなぁと思いつつ小さな池に網を入れると…
うぉっ!?
なんかやたら太短いヨシノボリ類がたくさん捕れました。
えっと、顔が極端に短いよな。体形もいかにもで、背鰭の模様もバッチリ…
よっしゃ!今度こそ間違いなくウシヨシノボリです!
最近記載された東海地方限定種。憧れのヨシノボリなので大感激!
ちなみに、これで本州産ヨシノボリ類全種制覇です!N君見てるか〜?
#ちなみに記載された名前ではトウカイヨシノボリとなりますが、ここでは以前から親しんでいた
#ウシヨシノボリという名前を使いたいと思います。経緯的にこの新称は納得いかないんでネ。
ついでに恒例の自宅水槽から。まず、頭部が短くてドキッとさせられたモツゴ(左)と、
地域バリエーション豊富だなぁと感心させられるシマドジョウ(右)。
#よく調べるとトウカイコガタスジシマドジョウであっていたようです(笑
続いてカワヨシノボリ(左)と、憧れの魚だったウシヨシノボリ(右)。
ちなみにウシヨシは小柄で愛嬌があって、飼っていて面白いですよ〜♪
ちなみに今回捕ってきた中には、卵を持っている♀(左)と、婚姻色鮮やかな♂(右)が
いました。なんか、どちらもいい雰囲気だなぁとボレボレしていたんですが…
数日後、水槽の中をよ〜くみると、なんと卵を保護している♂(左)を見つけて仰天!
なんちゅうか、捕ってきて数日で、このイイカゲンな水槽の中で、生活力あんねぇ。
卵をアップ(左)で見てみると、面白い感じです。無事孵化してくれるかナァ…
というわけで、初手の大空振りや、途中の大迷い、そして大雨と
散々な展開が続く中でも、いろいろと成果が続いた面白い一日でした。
神の御加護って感じでしょうか、ありがたやありがたや。
ちなみにこの日は、この後、夜中までかけて数箇所の湿地を巡り、恐れ多くも
オワリサンショウウオを探してうろつきました。種々の情報をもとに、「多分ここの池に
いるんだな」というポイントまでは絞れたのですが、あいにくの大雨で池の中は
確認できず、残念無念。卵くらい見つかるかナァと思ったけどまたの機会ですね。
面の木あたりも春先の花はもンのすごく面白そうだし、今回も結局
回り損ねたような場所もあったりするので、また近日中にでも
リベンジを企むことにしたいと思います。
愛知に住んでいる妹が引っ越す前にタカりに行かなきゃいけないですしね♪