この日は、せっかくの休日なのに天気予報曰く「大雨!」。
週末は休日出勤+所用でまったく出れないことがわかっていたので、
このワンチャンスがこれでは悔しい……ということでいろいろ考えました。
んで、結論はというと『大雨でも気合があればヤゴ捕りくらいできるわい』。
いつもどおりの無理無謀な前後を考えない計画な訳ですが、今回はこれがあまりにも
甘かった。いやぁ、もう氷砂糖の上にシロップかけて黄粉まぶしたくらい甘かった。
展開は本文を楽しんでいただくとして、とりあえずチャレンジすらできない顛末に
泣きながら敗走し、さらに転戦をかけるもなんか泣けるような展開続き。
でも、ラストにちょっとだけささやかなハッピーエンドのあった、そんな1日でした。
<1>西の湖周辺 |
というわけで、最初に来たのは琵琶湖湖岸。
理由はというと、前回のナゴヤサナエの幸運に、「メガネとか狙えんジャン?」という
浅はかな考えと、以前頂いたいくつかの面白そうな情報とのあわせ技一本狙い。
……しかし、前夜に寝るとき、想像以上の雨音に不穏な予感はしたのですが、目覚めても
いっこうに雨脚衰えず、川は大氾濫。そして、風がものすごく強くて、湖岸は大時化。
しばらく粘るも、ウシガエルの成体(左)とオタマ(右)が捕れただけ。そりゃそうだ。
うろうろすると、湖岸ではオオバヤシャブシ(左)が咲いていたり、ニワトコ(右)が早くも
かなり大満開に咲いていたりもしましたが。それだけ。あまりの悪天でどうしようもない〜。
別の水路に転戦すると、なぜか濁流でアメンボ(左)が捕れました。流されてたんか、キミ。
あとはタイワンシジミ(右)とか、なんかやたらとショボい成果。ヤゴも魚も捕れませぬ。
その後、少し南の湖岸にチャレンジ→高波がすごすぎてどうしようもない。
目をつけてた別の水路に転戦→増水で胴長でも浸水したんで断念。
さらに別の水路に転戦→入れたけど、小さなドジョウが1匹だけ(悔しくてリリース)。
さらに少し離れた小さな川を数箇所見て回る→どこもかしこも入れやしない。
それでは、ということでだいぶ上流側の水路に転戦することとしました。そこはかつて
面白い魚がいくつか捕れた場所で、おそらくこの雨でもそんなに増水はしてないはず。
というわけで、今度こそと相当気合を入れて向かいましたが……
………なんと3面コンクリに改修されてる!
……………………………………………………(−−;
……………………………………もういい!ボク帰る!
<2>箕面周辺 |
というわけで、泣きながら敗走して、お次に来訪したのは箕面方面。
道中で雨が落ち着いてきたので、ちょっと鳥方面に挑戦してみようという魂胆です。
ついでに久しぶりに箕面のビジターセンター前に行ってみると、キクザキイチゲ(左)とか
ミスミソウ(右)とか咲いてました。曇ってたので開いてませんでしたが。
面白いあたりだと、カヤラン(左)やら、セッコク(右)やらというあたりも着生させて
ありました。これは花の季節にちょっと足を延ばしてみたくなりますね〜。
じっくり見ると、セリバオウレン(左)はまだまだ花盛りの株を発見。
でも、期待していたウスギオウレン(右)は、もう実になってしまっていました。
ちょっと驚いたのは、もう立派な花芽をつけていたカタクリ(左)。そんな時期なのね。
シュンラン(右)もたくさん花芽をつけていて、近づく春を実感できました。
んで、本来の狙いの鳥方面へ。例の話題の鳥のリベンジではなく、別の鳥が狙いだったん
ですが、悔しいことにどちらもいないんです。遠くカワガラスが飛ぶのが見えただけ。
ヤマネコノメソウ(左)は大満開でしたし、ヒメウズ(右)も咲きはじめてましたが…
よく見ると、ナガバノタチツボスミレ(左)も咲いてましたが、ほかには成果なし。
諦めての移動中、気になったのは、道路沿いにいる、箕面名物のニホンザル(右)。
あまりにズ太く堂々としているので轢きそうでドキドキします。野生動物じゃないよな〜。
さらに今回、近くでボ〜ッしてる個体がいたので、撮影しようと窓を開けると、
いきなりそこからサルが1匹社内に飛び込んできて、夕餉の残りのリンゴをつかんで遁走!
いやぁ、タマゲた。そして、呆れた。まぁここまでくりゃぁ、イッチョマエですけどね(笑
<3>尼崎周辺とか |
さらに転戦してきたのは、尼崎周辺。そろそろシギチも面白いのが出てるだろうと予測
してみたわけですが、なんかここもえらく鳥影が少ないんですよね。
シロチドリ(左)が遠くにいたのと、運よく近くに1瞬だけクサシギ(右)が出たくらい。
ウロウロすると、季節に無頓着な帰化植物であるところの、ナルトサワギク(左)やら、
シナガワハギ(右)やらは大満開に咲いていました。う〜ん、でも君らじゃナァ…
一度だけ、ツクシガモ(左)も出てくれましたが、遠い。そしてすぐさま飛んで逃げる!
これは、ここもなにも成果なさそうだ。そう諦めて帰ろうとした時のことです。
池の縁をチョロチョロ動く影。……おっと!アオアシシギ&オオハシシギじゃないですか!
思わぬ成果に小躍りしましたが、その熱気が伝わったのか、あっけなく飛ばれちゃったりとか。
粘っていると、オオハシシギが再度いい場所に出てきてくれたので、大喜びでバシバシ
影が薄くなりそうなくらい激写。バカ暗いけど、動かないからなんとか撮れました☆
んで、ここで日没。相当ヘバっていたので、必殺技、焼肉食べ放題で体力回復♪
そのまま帰るのも悔しいってんで、前から目星をつけていた湿地帯に向かうことにしました。
うろうろしてると、水面に浮かぶタイコウチ(左)を発見。ちょいとよどみを探ってみると、
オグマサナエ(左)が見つかったりもしましたが、今回も狙いのカスミサンショウウオの卵塊は
どこにもありません。う〜ん、探し方がどこか根本的に間違ってんのかな〜。
でも、池をのぞいていると、なにやらモゾリとうごめく影。ん?と思って手を突っ込むと…
ニョロリと出てきたのは、なんとカスミサンショウウオの成体じゃないですか!
おっと、まさか卵より先に親が見れるなんて予想外の幸運!
真っ暗な林の中、一人でウハウハ騒ぎながらバシバシと撮影して幸せな〆としたのでした。
というわけで、どうしようもなく思慮不足でバカなスッ空振りから始まって、
なんか幸せなハッピーエンドで〆った、中途半端すぎて面白い展開の一日でした。
さすがに、あの大雨&大風の、まさに春雷という様相でヤゴ捕りは無謀でした。
てか、後で調べると、琵琶湖あたりはかなりの大荒れで、警報出てた状態ですね(笑
さすがに計画が甘かったと猛省つつ、リベンジはいつ行こうかと懲りずに考えてます。
まぁ、流されなかったし、ケガしなかったし、よかったよかった(^-^)
しかしそろそろ春の息吹も全面的に届き始めた頃。
シギチも春の花もサンショウウオ類も、そしてそろそろ蝶もトンボも。
近いうちにいろいろと挑戦しなきゃいけない忙しい季節になってきましたね〜。
今年のシーズンはどこでどんな出会いを実現できるのか、今からとってもワクワクです☆