嵐の年越薩摩旅@〜ヤゴ捕り三昧〜07.12/29

<3>鹿児島北部各地

  
正円池のまわりをみると、まだまだ元気に咲いているツルソバ(左)が多数。
そして、ナルトサワギク(右)もありました。本当にどこにでもある花だなぁ。

  
斜面には、コモチシダ(左)が一面に群生している場所もあり、
感心していると、やたらとムカゴをつけている株(右)もあってビックリしました。

  
さて、次にEさんにご案内いただいたのは、どってことなさそうな小さな人工池。
網を入れてみると、ショウジョウトンボ(左)やら、コシアキトンボ(右)やらが捕れます。

  
そして!さくさくと次々捕れてビックリしたのがこちらのベニトンボ。
今や鹿児島じゃ超普通種というお話どおり、いくらでも取れました。

  
よくみると、いろのかなり薄い個体(左)から、かなり濃い個体(右)まで、
バリエーションも多数。それにしてもこんな池にたくさんいるんだなぁ。

  
そして、Eさんが見つけてくださったのは、こちらも憧れのハネビロトンボ。
図鑑で見ている以上にがっしりしてて、あごも出ていて、とても獰猛そうなヤゴでした。

  
アオモンイトトンボ?(左)も数匹だけ捕れました。そして、
大柄なクロスジギンヤンマも何匹かGET。う〜ん、やっぱ凶暴顔。

  
面白かったのは、こちらのギンヤンマ類(左)。先ほどのクロスジギンヤンマと並べる(右)と、
下側が左の写真のヤゴなわけですが、なんかアゴが長いような…
これがオオギンヤンマか!と感激しましたが、Eさん曰くオオギンはもっと
あごが長くて細いとの事。どうやらギンヤンマのバリエーションのようです。難しいなぁ。

  
最後にご案内いただいたのはとある神社にある薄暗い池。道端には、ツクツクボウシ?の
羽化殻(左)がまだ残っていて、真っ赤に色づいたムサシアブミの実(右)なんかも発見。

  
さっそく網を入れると、かわいらしいモノサシトンボ(左)やら、シオヤトンボ(右)
などが次々と見つかります。思ったよりもいろいろ面白そうな雰囲気ですね。

  
そして、ここでもアオビタイトンボは多数GETできました。
終齢(左)から、弱齢(右)まで結構捕れて、一安心。ついでにこの池にもいるという
オオハラビロトンボを探しましたが、こちらはさすがにNULLで残念。

  
しかし、予想外の出会いもありました。
♀ばかりでしたが、何匹も見つかったキンヒバリです。長年撮影できずに嘆いて
いたんですが、南方だと成虫越冬が多くて、この時期わりと見つけやすいんですね♪
何度も夏に悔しい思いをしつづけていたので、この出会いは本当に感激しました。

  
Eさんと別れた後で、別ポイントへ車を走らせます。すると、道端に
アオノクマタケランの鮮やかな赤い実(左)を多数発見。
種類はよくわかりませんでしたが、セリ科の白い花(右)も咲いてました。

  
山道を走りつつ、いい感じの沢を見つけたのでさっそく石をひっくりかえすと、
ビックリするくらい簡単に目的のキュウシュウトゲオトンボを次々と発見できました。
(あ、そいえば九州産もヤクシマトゲオになったんだっけ?ややこしい…)
でも、四国で探し方のコツを教わっていたからだと思いますが、案外いるんですね。
学習成果を発揮できたことに深く満足し、この日の〆としたのでした。

というわけで、初手から宿題を1つ片付けることもでき、さらに面白いヤゴも
いくつも見ることができる大満足のスタートでした。Eさん、本当にありがとうございましたm(_ _)m
しかしさすがは南国鹿児島、捕れたヤゴの半数近くがお初というのもスゴイ。
あれこれと成虫の観察ポイントもいろいろ教えていただきましたし、
なんと憧れのスナアカネについても超有力情報を頂いたりして、これはまた
季節を変えて遊びに行かねばならんなぁと、今から企んでみたり。
あ、そんな先のことを考えていたら、鬼に笑われてしまうのだろうかしらん。
そんなこんなとツラツラと考えつつ、Eさんに教わった、もう一つの宿題になっているヤゴの
捕れる地点まで移動して、あれこれ期待を旨に膨らませつつ、この日は素早く寝たのでした☆


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