X'masデェト〜琵琶湖で魚捕り〜07.12/24

この日は、世間様ではクリスマスイブという一大イベント。
というわけで、ワタクシもデェトしてまいりました。お相手は、最近お世話に
なりっぱなしのU氏。琵琶湖水系で鳥観&魚捕りという先鋭的なデートです(笑
しかし、絶好の行楽日和という天気予報の選択はどこへやら、朝のうちのすざまじい
どしゃ降り&ものすごい冷え込みに泣かされ、移動中にようやく晴れて一気に暖かくなり
今度は眠気に襲われてヘロヘロになり、目的地につく頃には再度曇って寒い、
そんな半端な一日でした。そして、魚捕り方面の成果もちょい薄。
ま、久しぶりのU氏とのデェトだけで充分楽しかった一日でしたけど(=^^=)

<1>湖北周辺

  
まず、日の出前にちょっと立ち寄ったのが、2年前にビワヨシノボリを大量に見た水路。
なにげなく網を入れてみると、ウツセミカジカ(左)に続いて、なんか怪しげな小さい
ヨシノボリ(右)が何匹か捕れたじゃないですか。これって、もしかして??

  
さて、そのまま向かったのは、高名なオオワシのポイント。すると、この日は
大分低い場所で餌食べてるんです。どうも獲物はオオバンらしいんですが、
これは好条件、ということでやってきたU氏と一緒にバシバシ撮影してみますが、
この頃にはものすごいどしゃ降り&メチャクチャ暗いのでどうにもこうにも…
100枚近くシャッターを切ってぶれてないのは数枚だけでした。

  
悔しいので、湖岸にたくさんいるオオヒシクイを見に行きましたが、
ほとんどの個体が寝ている(左)。しばらくさがして、ようやく起きている個体(右)を
見つけましたが、雨風が強すぎてろくすっぽ撮影できません。むむむむ。

  
お次にU氏がご案内してくれたのは、ヘラサギ&クロツラヘラサギ(左)がいる場所。
ちょっと距離があったのですが、クロツラヘラサギ(右)はこの場所ではお初なので、
ちょっと頑張ってバシバシと撮影してみたりとか。
面白かったのは、この場所でお見掛けしたいかにも玄人な方。
お話を伺っていると、なんと日本一多種の鳥を見ている、真木プロその方じゃ
ないですか。こいつはビックリでした。でもなんでこんな場所に?
しかし、真木さんの使われていた機材は超望遠で、なんと天文台に出荷される
天体望遠鏡の中で一番小型のものなんだとか。でも10kgあるんだよ、と
笑って話されてましたが、産まれて初めて、レンズと本体の両方に三脚が着いている
という撮影セットを見ました。いやぁ、さすがは真木さんだなぁ。ほとほと感嘆。

  
さて、ちょっと場所を変えて、お次は魚捕りに挑戦。
すると、大きなドンコ(左)なんかに混じって、U氏がカムルチー(右)をGET☆

  
大変立派な御体格のトウヨシノボリ(左)も捕れました。これは抱卵中かな?
そして、こんな場所にもいるんだとビックリしたんですが、アブラハヤ(右)もGET。

  
すでに腐敗がかなり進んでいましたが、ビワマスの死骸(左)もありました。
そして、少し離れた場所で網入れを始めると、ビックリしたことに、なんか
不思議な死骸(右)が大量に沈んでいるんです。こ、これはなにもの?

  
よくよくみると、生きている個体もいたので正体が判明。
なんとシラウオ(左)なんです。U氏のケースで生態写真(右)も一応撮影成功。
でも、ちょっとまて、琵琶湖でシラウオ?汽水域に生息している種類なんだら、そんなはずは
ありません。どうも近くの水産加工工場かなんかからの流出みたいなんですが、
こんなこともあるんですねぇ。正式に報告したら、琵琶湖初記録とかになるのかな?

  
さて、その後さらに移動して、別の場所に。
U氏に教わったあたりで網を入れると、なんと、ザクザクと捕れるのは、憧れの
スジシマドジョウ大型種(左)なんですよ。最初は仰天したものの、場所によっては
一網で5〜6匹捕れたりしたので、いる場所に入るんだなぁと納得。
ちなみに、同じ場所でシマドジョウ(右)も少しだけ捕れたりしました。

  
そのあたりでしばらく粘って網入れすると、ウツセミカジカ(左)やら、ムギツク(右)やらが
捕れます。でもそれ以外はカワムツとオイカワとカワヨシノボリって感じ。
もうちょっと琵琶湖固有系が捕れるカナと思っていたのでこれも逆に意外でした。

  
ヤゴはぽつぽつと面白いものも捕れました。というわけでまずは、
アオサナエ(左)と、こんな場所にもいるのね、キイロサナエ(右)。

  
小さなダビドサナエ(左)も結構捕れました。そして、これまた小さくて
かわいらしかったのはオジロサナエ(右)。どちらも面白い造詣ですよね〜。
といったあたりで、この日の挑戦は終了。クリスマスパーティーへ急ぐ
U氏と別れて、予定のない身の私はのんびりと家路に向かうことに。

  
でもこのままでは面白くない、ということで、夜ではありましたが、ちょっと立ち寄って
キイロヤマトンボの産地へ。実は秘密兵器を作ってきていたんです。
それは…貝掘りの鋤簾に金網を張った、砂底&軟泥底専用ヤゴ捕り機!
その成果はというと、見事に終齢(左)、弱齢(右)ともGETできたのでした。
うん、これで、私らしい充実したクリスマスイブの〆になりましたね(笑

〜おまけ〜

  
恒例の自宅水槽より、立派なトウヨシノボリ(左)と、ビワヨシノボリ?(右)。
右の個体は、いろいろと調べてはみたのですが、この時点では識別点がよくわからず
なんとも判断できませんでした。この時期は湖底に行ってるというのが一般説ですが、
湖岸に残っている個体も別にいてもいい気がしますしねぇ…

  
それから、かわいらしいウツセミカジカ(左)と、スジシマドジョウ大型種(右)。
ちなみに、右の写真の下側に移っているのは中型種です。雰囲気の比較になります?
同箇所で捕れることはまずありませんが、尾の模様が一番早い区別点っぽいですね。

というわけで、ステキクリスマス・デェトとなりました。
漁獲的にはちょっと面白い成果が薄めではありましたが、
憧れのスジシマドジョウ大型種に会えた上、予想もしえないシラウオという仰天もあり
ましたし、鳥方面も面白いものが見れましたし、なんといっても真木プロとその仰天機材が
見れただけでもこの日のデェトは充分に価値があったものと思います(笑
Uさん、本当にありがとうございました♪
なお、琵琶湖水系の魚たちは、まだ見ぬものばかり、憧れの種類多数で、
今後とも機会を見ては何度も挑戦していかねばならぬなぁと思っていますので、
その時にはまた胴長はいてデェトしましょうね☆


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