驚愕の寝覚め〜懲りずにヤゴ探し〜07.12/16

<3>加西市周辺

  
さて、さらに場所を変えて、お次に来訪したのは加西市某所。さっそく情報をもらったあたりを
歩き始めると、真っ赤に色づいたヒメオトギリ(左)がアチコチにあって感激しましたが、
面白そうな湿地(右)はほとんど水がなくて乾上っているんです。おっと、これも想定外。

  
しかたないのでそのあたりの石をひっくり返すと、小さな小さなアメリカザリガニ(左)が
寄り添ってました。さらに他の石をひっくりかえすと、越冬中のウシガエル(右)を発見。

  
一瞬だけ晴れ間が差すと、アキアカネ(左)が何匹か飛んでました。
別の場所では、アオイトトンボの死骸(右)を発見。そうだよね、もう寒いしね。

  
別の浅い池の方に移動すると、周辺にはコウガイゼキショウ類の枯れ穂(左)がやたら多数。
キバナノマツバニンジンの枯れ穂(右)もあって、どちらも抜群に面白い造形です。

  
さて、そのあたりで浅い池を頑張って網でかき回しますが、これがビックリなくらいヤゴがいない。
時折ドジョウ(左)がでてきたり、ハイイロゲンゴロウ(右)が飛び出してきたりするくらい。

  
かなり粘って、ショウジョウトンボの弱齢幼虫(左)と、シオカラトンボが数匹だけ。
あとは、マメゲンゴロウ(右)も取れましたが、元気すぎてなかなか撮影できませんでした。

  
そのかわり、仰天の事件もありました。
池の縁にフィルムケースがあったので、ヤゴの分別にちょうどいいやと拾ったんです。
んで、開けてみると…中から出てきたのは、なんとトラフトンボのヤゴ!
どうやら同好者の忘れ物らしいんですが、こんなこともあるんですネェ。
えと、皿池でトラフトンボ入りのフィルムケースを忘れた方、預かってますんでご連絡ください☆

  
その後、道端に小さな水たまりを発見。面白かったのは、水が濁っていてうまく
撮影できなかったんですが、ハリガネムシ(左)がやたらめったらいるんです。繁殖場なの?
おもしろそうだな、と網を入れると、さっそくショウジョウトンボ(右)が出現。

  
そして、ビックリするほど次々と、小さな小さなヤブヤンマのヤゴが出現しました。
環境的にヤブであってると思いますが、弱齢だとこんな雰囲気なんですねぇ。
それとも泥の中に潜っていたから、色がやたらと薄くなっているんでしょうか?

  
さらにあちこち、道端の水たまりに網を入れていくと、タカネトンボらしきヤゴも
1匹だけ捕れました。本来はこのあともう1箇所転戦する予定でしたが、さすがに
前日のずぶ濡れと今朝の吹雪でヘロヘロになっていたので、ここで〆にしたのでした。

〜おまけ〜

  
最後に、恒例の自宅水槽から、カジカ陸封型(左)と、タカハヤ(右)。
カジカは正確には大卵型になるんですよね?ちなみに、飼育中の回遊型と同じ水槽に
入れたら、思ったより雰囲気が違ったのが、とても勉強になりました。

というわけで、本当に驚愕の寝覚めでしたが、まぁ楽しめた一日でした。
一応狙いのヒラサナエは捕れましたし、加西の方はヤゴはあまりヒットしませんでしたが、
トラフトンボを”拾う”という、これもかなり想定外の成果がありましたし☆
ちなみに、ここのところヤゴ捕りに血道をあげているんで、部屋の中が
ヤゴの入ったケースだらけで年の瀬を前にめんどくさいことになってます(笑
しかし、ヤゴは思った以上に飼育が難しく、特に流水性のヤゴはわりとすぐ死ぬんで
四苦八苦。なんかいい飼育方法をご存知の方、ご教授くださいませ!
なお、このヤゴ捕り行脚、文中にも書きましたが、何種類かヤゴの捕獲要望がまだ
ありますし、自分も完全にスイッチが入ったので、しばらく続きそうです。
まぁ、このHPを見ていただければわかるかと思いますが、ハマると根深いタチなんで(笑


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