雪起こしの雷〜但馬ド悪天紀行〜07.12/15

この日は、久しぶりの但馬であれこれと遊んでしまう計画でした。
というのは、前回のあまりに空振りなゼフ卵挑戦を嘆き、強力な助っ人を要請したのです。
それは、なんと『The Site of Small Blue』のK氏!
氏は私のようなド素人と違って、あれこれ採卵の経験も積まれているので、
プロの手法をばっちり拝見して学習し、成果を上げてしまおうという心積もりです。
前後の時間では、前々から狙っていたヤゴ達も探そう、なんてわくわくしつつ、
いつも通り期待と夢をアドバルーン並みに膨らませながら前夜から但馬入りし、
満天の星空を眺めつつ、翌日の成果を神に祈りながら寝たのですが…
起きたらものすごいドシャ降り→やがて強烈なみぞれ→そしてさらに驚愕の展開に
なったなんともシマラナイ一日は本編で笑っていただきましょうか。
ちなみに、当日大きな雷鳴が何度も空を走っていましたが、K氏曰く
「これは但馬では”雪起こしの雷”と言って、これから先は本格的な冬ってことです」
つまり、ある意味ラストチャンスだったわけでしょうか。あははは。

<1>豊岡市周辺

  
というわけで、早朝はまだ小雨の中、薄暗い中でまずは河でのヤゴ捕りに挑戦!
それも今回は秘密兵器があります!じゃ〜〜ん、おニュ〜のたも網(左)です!
これは「三谷釣漁具店」で購入したんですが、めっちゃ頑丈&それにしては激安です。
普通のたも網は壊さないように気をつけながら使わなきゃいけなかったんですが、これは違う!
重い石ごとすくおうが、砂利を思い切り持ち上げようがビクともしません!
問題は、柄が150cmもあって、車に積むのに難儀する点ですが、オススメです☆

んで、狙いは恐れ多くもナゴヤサナエということで、成虫を見たあたりを攻めたんですが、
なんとすぐ上の区間で河川改修してて、河の水が完全に濁ってて底面の様子が見えない。
かなりの頑張って、捕れたのはわずかにダビドサナエ?(右)が1匹…

  
もちろん砂地なので、カマツカ(左)はイヤになるくらい捕れました。
よくよく見るとその中に、ズナガニゴイ(右)も1匹混じっていてビックリ。

  
さて、場所を変えて今度は湿地を狙います。しかし、ここらで雨がかなり強くなったので、
周辺の撮影は完全に諦めて、ひたすら無心にヤゴ捕りに没頭。その成果は…
まずは、たくさん捕れたアサヒナカワトンボ(左)と、ここにもいたオオコオイムシ(右)。

  
もちろん、ギンヤンマ(左)やら、フタスジサナエ(右)といったお約束のヤゴはたくさん捕れます。
でも、期待していたモートンやらハッチョウやらはなかなか捕れません…
#右は予想外のコサナエでした。そっか兵庫の北部だといるんですね…

  
しつこガサゴソすると、いわゆるシオカラ系のヤゴがたくさん捕れました。
しかし、これが識別が難しくてもはやお手上げ状態。
まずは、多分普通のシオカラトンボ(左)と、オオシオカラトンボ?(右)。

  
全体にスリムな、おそらくシオヤトンボと思われる個体(左)も混じりました。
そして…どちらなんだかよくわからない個体(右)も少数。背棘とか見にくいし。

  
小さい個体になると、私にはもうお手上げ。
お腹が丸っこいので、ハラビロトンボ?(左)と…全然わからない個体(右)。
誰か見分け方のポイント教えて下さい。

  
こちらもたくさん捕れたイトトンボ系も、これまたお手上げに近い状態。
おそらくアジアイトトンボ(左)と、この場所には多いオオイトトンボ?(右)

  
ショウジョウトンボ(左)はわかりやすくて嬉しくなります。小さな小さな弱齢の
フタスジサナエ(右)なんかも捕れて、入れ物は小物まみれで賑やかなことに♪

  
ここでもセンブリ類(左)が捕れました。おそらくクロセンブリなんでしょうか。
空巣でしたが、ホソバトビケラの巣(右)なんかもみつかりました。

  
もちろん、小さな弱齢のギンヤンマ(左)もGET。そして、一番嬉しかったのは、
憧れのマルガタゲンゴロウ(右)が捕れたこと。実はお初なんですよね。
飼育してみると、クルクル泳いで可愛いヤツです☆


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