至福の一日〜突発的高知ヤゴ探求〜07.12/9

<3>トンボ公園周辺

  
さて、さらに場所を変えて他の谷でもヤゴ探し。テナガエビ類(左)が捕れたり、
巨大なサイズのドンコ(右)が捕れてビビッたりしますが、なかなか狙いのトンボは捕れません。

  
水面を歩くヒメイトアメンボ(左)に心癒されたりしつつ、さらに頑張ると、ようやくエゾトンボ系の
ヤゴを発見!ついにやった!…とおもったらコヤマトンボ(右)だったのでした。とほほ。
狙いのトンボが何だったかはわかった方もいらっしゃるでしょうが、これが想像以上に難関で…

  
谷の中を歩くと、真っ赤な実をつけたアオノクマタケラン(左)を発見。
これまた見事な色の実をつけたルリミノキ(右)もありましたが、暗くて上手く撮影できず…

  
真っ白な実のイズセンリョウ(左)ももちろんありました。そして気になったのは、
あちこちで満開状態だったアザミ類(右)。ここのアザミは…ヒメアザミとかかなぁ?

  
ヒメアカネ(左)はとても多くて、あちこちで喧嘩しまくってました。
ノジギクの花上にそっととまったかわいらしいオオアオイトトンボ(右)なんてのも発見。

  
休耕田をのぞくと、立派なミズワラビ(左)を発見。花色の妙に濃いピンク色な
ヒロハスズメノトウガラシ(右)もありました。やっぱ環境はいい場所なんですねぇ。

  
去年も見つけたタヌキモ類も大満開。昨年はヒメタヌキモ?なんて言ってましたが、
今回よく見ると葉が極端に細い。あとでお聞きすると、どうやら
帰化植物のオオバナイトタヌキモのようです。こんな場所にもあるんですね…

  
さて、昼飯を食ってから、杉村氏に一つのミッションをいただきました。
それは……ウチワヤンマのヤゴを探す!
ご存知の方にはわかると思いますが、これは相当な難問です。もちろん、ウチワヤンマが
産卵してるにしてはやたらと水深の浅い池、という破格の条件ではありましたが…
必死こいて泥をかきまわしまくりましたが、ギンブナ(左)やタモロコ(右)が捕れるばかり。

  
モツゴ(左)もたくさん捕れました。やはりトンボの餌になる生き物も多いってことですね。
そう感心してると、なんと網に入ったのは、全国的貴重種、コガタノゲンゴロウ(右)!
そして、めちゃビックリしたんですが、こいつは捕まえたら、頭から白い乳液のようなものを
出すんですよね。そんな性質があるなんて聞いたことなかったので仰天。
あとで杉村氏にお伺いすると、この場所ではコガタノゲンゴロウはまだまだ多いとの事。

  
その後、別の池で粘ると、なんとかトラフトンボのヤゴをGET。
密かに今回のトライアルの中で、収集ボランティアとしてお役に立ったのは
この1度だけでした。それ以外に捕れたのはすでに収集済みのものばかり。
役立たずで大変申し訳ありません。腕磨かなきゃいけませんな(−−;

  
その後、さらに少し離れた場所へご案内いただくと、水の染み出す小さな岩場に、
シコクトゲオトンボのヤゴを発見。岩の割れ目なんかに隠れていて、想像以上に探しにくい
というのは大変勉強になりました。朝はちょっと的外れな場所を探していたようで…

  
さらに別の場所へ案内していただくと、流れの中ではキイロサナエ(左)が
ポツポツと捕れました。もちろんお約束のコシボソヤンマ(右)も多数。

  
さらにいい雰囲気のセンブリ類(左)も捕れました。ここらは、クロセンブリとかですか?
アサヒナカワトンボ(右)もやっぱり捕れましたが、ここでも狙いのヤゴは捕れず。
ご親切に、他にも何箇所かご案内いただきましたが、結局成果は上がりませんでした。

その後、めちゃくちゃ濃厚なトンボ話、川魚話、そしてこれまた深い哲学をお聞きしつつ、
感激したり感嘆したりの連続で目をまわしつつ、あきついおまで帰着。
面白がっていただいたようで、最後にはなんと展示スペースの舞台裏までご案内いただきました。
これがまた、なんというか想像を絶するすごい世界で、もちろんあの膨大な展示を支える
バックヤードですから、その規模も装置もすごいわけですが、私のようなマニアは
数歩ごとに叫んだりうめいたり、あわてて目をこすったりするようなド貴重品がところせましと
並んでいて、もう本当に半歩ごとにド肝を抜かれる状態で、パニックで本気で目が回りました。
どのくらいビビってたかというと、写真撮らせて下さい、とお願いするなんて
全然頭になかったくらい。帰ってきてからかなり後悔しましたけど…
詳細な話は企業秘密もあるでしょうから書きませんが、
今まで生きてきた中で、一番心臓に悪い空間であったことは断言できます(笑
金塊と宝石で一杯の空間だってあんなにドキドキしませんよ、マジで。

  
最後にお礼を言うと、おみやげに、ウチで飼育してみなさい、と言って
憧れのネアカヨシヤンマ(左)とコガタノゲンゴロウ(右)を頂戴して、再度感激!
興奮と感激の連続で頭がぼ〜っとしながら帰路につきましたが、
半分くらい帰った辺りでようやく興奮が冷めて、寝不足とガサ疲れが一気に到来。
何度も仮眠をとりつつ、フラフラになりながら家路を急いだのでした。

というわけで、本当に本当に素晴らしい一日でした!
ご案内いただいた杉村さん、そしてあきついおのスタッフの皆様、
本当に本当にありがとうございましたm(_ _)m
憧れのヤゴに何種も会えたことも嬉しかったのですが、それ以上に濃厚なトンボ話、
川魚話、そして自然に対するいろいろな視点をお聞きできたことも本当に嬉しかったです。
なによりもド肝を抜かれた、バックヤードは本当にすごかったし!
いろいろと面白いポイントも教えていただきましたし、まだまだ見たい展示もあるし、
今後も厚かましく押し掛けさせていただくと思いますのでよろしくお願いします!
お聞きした話の中で一番印象的だったのは、昔の子供は川で魚やトンボを追いかけたけど
そこには生きものとの駆け引きがあり、どうやれば捕れるかという想像力が育てられた。
今の子供は自然と触れ合わず、触れ合ってもバス釣りじゃぁ想像力は育たない、
それが今の日本をギクシャクさせているんじゃないか、というお話。
本当にその通りだと思いますし、自然好きの子どもを増やす方法はないか、
私にもお手伝いできるところがあれば、と考えさせられました。

最後に弊HPをご覧の皆様にオススメです。
トンボ王国は本当に楽しい場所ですし、あきついおの淡水魚の展示は、間違いなく
日本一の品揃えだと思います。是非一度遊びに行ってみてください!
そして、この楽しい空間を創り、後世に引き継ぐために頑張っている、
トンボと自然を考える会」に入会し、その試みをサポートしてくれませんか?
会員にはいろいろと特典もあるようですし、今回の私のように
いろいろと楽しい体験をさせていただけるかも!本当にオススメですよ!


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