この日は、あまりにも突発的な話ですが、何故かいきなり高知におりました。
そう、前夜から一気に半徹でツッ走っての荒行です。
そもそものきっかけはというと、ヤゴ方面の熱が高まっていた私が
高名なるトンボ公園でヤゴ捕りしたらいろいろ捕れそうだなぁという単純な思考から、
いつも通りのド厚かましい調子で、四万十川学遊館の方に、「ヤゴ捕りってできるんですか?」
などと、神恐れぬ無謀な問い合わせをしたことに端を発します。
NGだろうなぁと思っていると、誠に親切なお返事が返ってきて曰く、
「今月中旬よりヤゴの展示をしますので、会員になっていただいた上で、展示用の収集
ボランティアとしての協力という形であれば許可はできますし、ご案内いたします。」
あまりにも嬉しい答えに、イソイソとトんで来たわけですが、
本当に親切にいろいろとご案内&ご教授いただいてしまって恐縮至極。
最後まで夢を見てるような素晴らしい、本当に至福の一日となったのでした。
#あきついお(四万十川学遊館)のページはこちらです。是非ご覧下さい(>_<)#
<1>足摺岬周辺 |
まず早朝に到着したのは、足摺岬。さすがに睡眠不足でちょいふらつきつつ、
沢沿いを歩き始めると、満開のビワの花(左)があったり、これまたみごとなアシズリノジギク(右)
が一面に咲き誇っていたりします。じっくり探したら花もまだまだ楽しめそうですよね。
さて、さっそく夏に訪れた川に網を入れていきますが、なかなかヤゴは捕れず、
しばらくねばってようやくミルンヤンマ(左)をGET。ここにもいるのね。
ちなみにここも海に近い渓流、ということで、ヤマトヌマエビ(右)はいくらでも捕れました。
しつこく砂をすくいあげていると、ようやくミナミヤンマが出現!
中齢幼虫(左)と、まだ小さな弱齢幼虫(右)のみで、終齢は捕れませんでしたが、一安心。
それでは、ということでシコクトゲオに狙いを変えますが、こちらはなかなか見つからない…
目星をつけていたあたりの石の下を結構徹底的に漁ったんですが…
そのかわり、小さなモクズガニ(左)が捕れました。う〜ん、君じゃないんだよ。
かなり粘りましたが成果なく、しかたないので小さな池に網を軽く入れると、すぐに
かわいらしいハイイロゲンゴロウ(右)が網に入ります。
しばらくガサゴソすると、ギンヤンマ(左)が捕れたり、アオモンイトトンボ?(右)が
捕れたりしましたが、こちらもあまり面白いヤゴは捕れず、そうこうするうちにタイムアップ。
期待に胸をふくらませながら、一路トンボ公園へとひた走ります。
<2>トンボ公園周辺 |
というわけで、さっそく到着しました、「あきついお」。
さっそくご挨拶して入会手続きをすると、今回お世話になった杉村氏がさっそく
ポイントへ案内してくれました。道中にさっそく濃密なトンボ話をお聞きし、寝不足が
あっという間にフっとんでのスタート。意気込んで網をだすと、すぐ側をマユタテアカネ(左)
などが舞い、なんともいい雰囲気でした。よっしゃ、頑張るぞ〜☆
というわけで、さっそくガサゴソと網を入れていきますが、狙いの某トンボは
さすがになかなか簡単には見つかりません。オニヤンマ(左)や、ヤマサナエ(右)は
捕れたんですが…う〜ん、まだまだ探し方のコツが会得できていないんだなぁ。
寸づまり感がかわいらしい、アサヒナカワトンボ(左)もたくさん捕れました。
そして面白かったのは、最源流部の細い流れでもドンコ(右)が捕れたこと。
四万十川の周辺だとよくあるようですが、面白いですよね〜。なんでだろう?
湿地を歩くと、ニホンアカガエル(左)も出現。冬眠に入るところを起こしたのかな?
そう思いながらじっくり見ると、小さなヤチスズ(右)もまだ元気に活動していました。
嬉しかったのは、いくらでも見つかったキンヒバリの幼虫。
成虫は全然見つからないのに、なぜかこの時期の幼虫はたくさん見つかるんですよね。
次回遊びに行った時に何匹か連れて帰って飼育してみようかな〜☆
浅い池にも網を入れてみると、小さなギンヤンマ(左)が捕れたり、
赤錆色に染まりきったショウジョウトンボ(右)が捕れたりしました。
こちらも真っ赤に染まったタベサナエ(左)も発見。トンボ公園ではすごく多いようで、
この種類は何度もヤゴが捕れました。そして極小サイズのチョウトンボ(右)もGET。
これまた真っ赤になっているキイトトンボ(左)に続いて、杉村氏に見つけていただいたのは
小さな小さなコフキヒメイトトンボ(右)。これでクローズアップレンズ2枚重ねの最大値。
普通のイトトンボの2周りは小さく、余り小さすぎて上手く撮影できませんでした(^^;
もちろん、普通のイトトンボも捕れます。ということで、クロイトトンボ?(左)と、
アオモンイトトンボ(右)。さっそくいろいろとヤゴが捕れて、幸先いい感じのスタートです☆