東播磨ヤゴ探求〜予想外な出会い達〜07.12/8

<3>加西市周辺

  
さて、さらに奥のほうまでズンガズンガと歩いていくと、カヤネズミの古巣(左)を
発見。探ってみましたけど、家主は不在でした。越冬巣もあるはずんだけどなぁ。
水路沿いには、ハッカでしょうか、なんか面白い雰囲気の枯れ穂(右)がありました。

  
ちょっと気になったのは、水たまりの水面に、トビムシ類(左)がたくさん歩いてるんです。
なんのためにわざわざこんなところで生活しているんだろ?
湿った壁土には、モウセンゴケ(右)なんかもポツポツとみつかりました。

  
そこらで網を入れてみますが、ヤゴは全くとれず。かわりに、
マツモムシ(左)やコマツモムシ(右)がやたらめったら捕れます。むむ、厳しいなぁ。

そう思いつつ、うろうろしてると、湿地の横にある池から賑やかな鳥の声。
カモにしちゃうるさいなぁ。でも、なんか聞き覚えがある声…あ、ハクチョウに似てる。
ということは、この場所だとなにがいるんだろ?やっぱカモかなぁ。
そう思ってヒョイと池のほうをのぞき込んだ私は、思い切りフリーズしました。

  
まじでハクチョウじゃん!
ってことで、なんと50羽以上のコハクチョウがいたんです。しかも警戒心が薄い。
これはテレコンついてませんから、かなりの至近距離です。
人知れずこんな場所で越冬していたりしたんですね。こいつは仰天。

  
よくよくみると、オオハクチョウ(左の写真中央)がいたり、さらにびっくりしたことに、
なんとマガン(右の写真中央)まで1羽混じっていたんです。
兵庫県南部で越冬期のマガンなんて何年かぶりの記録じゃないですか?
それにしても、テレコン忘れてなかったらドアップとれた距離なのになぁ…

  
しかたないので、気を取り直してさらに歩くと、アライグマの足跡(左)を発見。
水辺には真っ赤に紅葉したタチモ(右)がたくさんあって、これはこれでちょいビックリ。

  
やがてアキアカネ(左)がポツポツと舞うようになったのですが、
よくみるとその中に一匹、色の違うヤツがいるじゃん!
予想外にもまだ元気に活動していたオオキトンボ(右)なのでした。
このあともさらに1匹みましたから、わりと息の長いトンボなんですねぇ。

  
さて、頑張って網を入れてみると、小さな小さなカムルチーの幼魚(左)が捕れたり、
小さなウシガエル(右)が捕れたりしますが、肝心のヤゴはあまり捕れません。

  
シツコク粘って、ようやくシオカラトンボ(左)がいくつか捕れました。
そして、ちょっとうれしかったのは、久しぶりのタイワンウチワヤンマ(右)。こちらは
かなり小さな弱齢でしたが、普段なかなか捕れないんで、嬉しいですね♪

  
イトトンボ類はいくつも捕れましたが、あいかわらず識別ができません。
左がクロイトトンボで、右がアジアイトトンボかなぁ?…図鑑にらんでもよくわからん。

  
お次の池に行くと、工事をしているようで水が全くなくて仰天しました。
でも僅かに水が残っている場所に網を入れると、次々とゲンゴロウブナ(左)やら
コイ(右)やらが捕れてこれまたビックリ。こんな場所にもいるもんなんすね。

  
嬉しかったのは、いきなり2匹も捕れたヒメミズカマキリ(左)。案外いるみたいです。
そして、ちょっと驚いたのは、その中に混じってた小さな小さなカマツカ。
えっと、泥底の池にいるとは思ってませんでしたが、どこからやってきたんだね?

  
さらに別の場所を攻めるべく移動しようとするとリンドウ(左)がまだ咲いていました。
しかし、お次のポイントへ移動すると、そこは迫撃砲のようなタタタッという音が響いてて、
ちょっと本日は入れない雰囲気満載(どこか分かった方もいらっしゃるでしょう)
仕方ないのでさらに転戦すると、最初の一網でバサッとブルーギル(右)がてんこ盛りに
捕れてしまって、一気にやる気が抜けたので、そこで終了。
そのまま所用方面へと急ぐことにしたのでした。ええ、全身泥まみれでしたから、
人に会うには総着替えが必要でしたしね(笑

〜おまけ〜

  
恒例の自宅水槽から、カルムチーの中サイズの個体(左)と、幼魚(右)。
ちなみに、中サイズの個体の方は、カジカ・ヨシノボリ水槽に入れましたが、あっという間に
ドンの座に君臨しております。う〜ん、早いうちにリリースが必要かなぁ…

というわけで、肝心のヤゴはほとんど捕れなかったのですが、
それ以外の出会いが予想外に続いて、なかなか面白い一日でした。
まさかハクチョウの大群に遭うなんて、予想もしませんよね(笑
そして、ヤゴのほうは今冬は何度でも再挑戦していきたいと思います。
やはり兵庫県産のトンボくらいは、全てヤゴも見ておきたいですしね♪
この日は、なぜか旧友のお宅に押し掛けてシシ鍋をごちそうになり、夜遅くまで
賑やかに歓談して過ごしたのですが、実は密かに翌日に素敵な予定があったので、
夜中0時に宴が解散になってすぐ、一路高速道路を南に走ったのでした。
さて、そのまま半徹で始まったすごい一日は次回を乞うご期待で☆


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