阪神間ヤゴ探求〜泥まみれな一日〜07.12/2

<3>社町周辺

  
さて、さらに足を伸ばして、社町の辺りまでくると、水田地帯の中にケリ(左)を発見。
面白かったのは、シロガネヨシの大群落(右)のある一角があったこと。
なんかウソ臭い風景ではありますが、造園屋さんが植えているんですかね?

  
さて、ここでも目星をつけていた池に網を入れると、すぐにオオマリコケムシ(左)を発見。
しかし、池の中から取れるのは、ひたすらブルーギル(右)ばかり。夏にはトンボの
豊富な池なんですが…いったいこの季節にはどこに隠れているというの?

  
ここでもテナガエビ(左)が捕れたり、小さなトウヨシノボリ(右)が何匹か見つかったりしますが、
ここではギンヤンマすらみつからずにGIVE UP。深い場所に潜ってんでしょうかね。

  
でも、水辺の湿地を歩くと、面白いものが次々と見つかります。
まずは、スイランの実(左)と、すっかりはじけたミズオトギリの実(右)。

  
なんだか奇天烈な実(左)もありました。サワギキョウかな?と思いますが自信なし。
とりあえずアップ(右)でみると、なんか子豚の鼻みたいで、キュ〜トでしょ?

  
ミズトンボの実(左)も見れました。コモウセンゴケ(右)はすでに越冬態勢、
って雰囲気の葉になってたりしましたが、じっくり探すといろいろありそうだなぁ。

  
案外驚いたのは、まだ花の残っていたイトタヌキモ(左)と、ミミカキグサ(右)。それも
1花だけではなく、ぽつりぽつりと見つかりました。案外息が長いのね。

  
トウゲシバ(左)も、はじめて胞子をつけた状態を見ることができました。
あと面白かったのは、出現した超小型なコオロギ類の幼虫(右)。成虫越冬のコガタコオロギ?

  
さらに場所を替えると、夏に見つけたホソバヘラオモダカ(左)はすっかり実になってました。
いい感じに色づいたオケラ(右)もあったりして、なんかいい感じです。

  
うろうろすると、ほんの僅かに咲き残っているセンブリ(左)を発見。これまた気が長い。
池に網を入れてみると、ぷるんぷるん状態のジュンサイ(右)が捕れたりしました。

  
すっかり枯れススキ状態のコマツカサススキ(左)なんぞ見つつ、湿地で網入れすると、
まず捕れたのは、立派なサイズのギンヤンマ(右)。これは幸先がいいのかも。

  
小型のエビ類(左)はやたらめったら捕れました。よくかんがえたらヌマエビかな?と調査中。
だとしたら実は久しぶりかも。モノアラガイ(右)も少しだけ捕れたりしました。

  
粘ると、タベサナエ(左)が捕れました。こんな場所にもいるんですね。
ドロドロの軟泥では、シオヤトンボ(右)もやたら捕れました。こちらはちょっと同定に自信なしです。

  
ハンノキ林で、ふと頭上をみると、すでにハンノキの花芽(左)は多数。まだ寒いのにね。
そこでふと思いついて、枝を見てみると、ミドリシジミの卵(右)は、本当に意外なくらい感嘆に、
あ、あった、あ、ここにも、って感じで、次々と見つかりました。

  
最後に、浅い池の周辺で、落ち葉の下で越冬してる水生昆虫を探すべく頑張ってみることに。
すると、なぜかイトトンボ系のヤゴ(左)が見つかりました。これはキイトトンボの弱齢かな?
しばらく粘ると、コオイムシ(右)が見つかってちょっと嬉しかったりもしましたが、
最後には勢い余って両足とも膝まで陥没・泥まみれになって〆って感じ。
狙いの某珍品水生昆虫は、この日は最後まで見つかりませんでした。

〜おまけ〜

  
とりあえず、自宅水槽から、かわいらしいトウヨシノボリ(左)をご紹介。
ミドリシジミの卵(右)は超ドアップ撮影を試みてみましたが、ちょこっとだけコツがわかったようで、
前回のハヤシミドリよりは少しだけ鮮明に撮れました。ってこの程度ですけど(笑

というわけで、わりと無計画にウロウロしたわりには、面白い成果のあった一日でした。
ヤゴはあまり捕れなかったものの、憧れのキイロヤマトンボとか意外な大物が
捕れましたし、おまけは案外てんこ盛りですね。いい感じ。
しかし、溜池での成果がほとんど惨敗なのが気になります。
この時期はやはりヤゴは相当潜ってるんでしょうか…さらに挑戦して調べねば♪
ちなみに、冒頭にも書きましたが、最近はちょっとムリが祟ってますし、さらには
ガソリン代の高騰で遠征費用が3割増くらいには増加してますので、
こんな無計画な地元企画を増やしていこうと考えております。
…まぁそういって次週には四国日帰り遠征する予定だったりと、頭の悪さは全く
直っていないような感じではありますが、ま、近場編も今後は乞うご期待で♪


次へ⇒

topへ⇒