全力疾走下見の旅〜能登半島探索〜07.11/11

この日は、いつもお世話になっている某氏とともに、能登半島までツっ走りました。
目的は、面白そうな水生昆虫の探索。某氏はすでにつつがなく各種情報を入手されていたため、
これは案外楽勝だろう、ついでにどこかで魚捕りでもしたいね、なんて能天気なことを言って
いたんですが、予想外の強い雨+かなりの冷え込みのせいなのか、これがスッ空振り。
強い雨の中で胴長はいてタモ網振り回す、どこからどうみても超不審人物な約2名で、
あちこちの湿地や池を引っ掻き回して、日当換算すれば2万円分くらいのドブさらいは間違いなく
執り行いましたが、全体力を使いきり、雨で体が冷え、車中が泥まみれになっただけでした。
あまりに悔しいので、某氏とともに「今回は下見だよね」と強がってみたり。
前後の通り道で夜の魚捕りも挑戦したので、片道500Km弱、タモ網振り回し時間10時間
というスバらしい全力疾走の“下見”だったわけです。うん、我ながら惚れ惚れするなぁ(笑

<1>能登半島某所

  
というわけで、実は前夜がかなりの豪雨だったので、ドキドキだったんですが、
朝にはなんとか雨もあがり、さっそく目星をつけていた湿地に挑戦をすることに。
すると、セリ(左)がまだ咲いていたり、大きなヤマアカガエル(右)が出現したりします。

  
しばらく泥地をせっせとかきまわしましたが、出てくるのはオオコオイムシ(左)ばかり。
しかし、これが爆裂な数なんですよ。田んぼ2枚分で30匹以上(右)捕れました。
あとは、ヒメゲンゴロウとマツモムシがやたらと出るだけ。むむぅ。

  
仕方ないので別の場所へ移動していると、水田の中に不審な影。
おっと、これはなんとヤマドリ♂じゃないですか!
そ〜っと車を近づけて数枚撮影しましたが、暗かったのでブレブレでした…

  
さらに、水田脇の小さな水路を覗き込むと、真っ赤に色づいたミソハギ(左)があちこちに
あって見事でした。まだ辛うじて咲いているアカバナ(右)があったのもビックリ。

  
また強い雨が降ってきた中、ずぶ濡れになりながら網をいれると、スナヤツメが
結構捕れました。なんといっても成体(左)が捕れたのがヒットだったかな?
もちろん、小さなアンモシーテス(右)もポツポツと捕れました。
#今回は撮影条件が悪すぎたので、後日撮影したショットも混ぜながら紹介しています

  
小さなゲンゴロウ類(左)であれば捕れました。クロズマメゲンゴロウかなぁ?
もちろん、巨大なオニヤンマのやご(右)はわさわさと捕れます。

  
不思議な感じにからまった細長いミミズ類(左)も捕れました。なにものだろう?
さらに別の湿地へ向かうと、死にかけのアオイトトンボ(右)を発見。
これがこの日唯一見たトンボなのでした。飛来アカネを期待したのに(^-^;

  
よくみると、そこここにクサレダマの実(右)が林立していて、これまたものの見事に
紅葉しているヒメミソハギ(右)もあります。これはなかなかイイ環境なんじゃないかな?

  
そう思いつつ、さらによくみると、ミズオトギリの大群落(左)もありました。
これまた良好な湿地にだけあるコマツカサススキ(左)もあったり、やはり夏にも来て見なきゃ♪

  
ここなら可能性が高いだろう、ということで早速網を入れますが、やっぱり捕れるのは
オオコオイムシ(左)や、マツモムシ(右)がたくさん。むむむむ……

  
それでも粘ると、いろいろ成果があがりました。嬉しかったのは、たくさん捕れたオオミズスマシ。
見ることは何度もあったのですが、なかなかアップ撮影のチャンスがなかったんです。

  
一回り小さなミズスマシ(左)も捕れました。水中に潜って冬越ししてるのかな?
ショウジョウトンボ(右)も捕れましたが、なんか色合がやたらと黒っぽい個体だなぁ。
あとは、フタスジサナエっぽいのも捕れたんですが、持ち帰るまでに誰かのおなかに消え
ちゃったようで…。たくさん捕れたセンブリ類の幼虫も同様で、撮影しようと思ってチョイ愕然。

  
えらく黒っぽいヤンマ類のヤゴ(左)も捕れました。マルタンヤンマなのかな?
そして、メチャクチャびっくりしたのは、U氏の捕獲されたカジカ(右)。え、マジで?
たしかに山脇の細流が流れ込んでいる湿地だったんですが、湿地でカジカっすか(^^;

  
面白がってその流れ込み辺りを攻めると、ミルンヤンマのやご(左)がいたり、
ダビドサナエ?のやご(右)が捕れたりしました。面白い場所ですね〜。


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