夢の初沖縄!A〜成果みっちりな日〜07.10/13

<3>森林公園周辺 続き

  
さらに練り歩くと、真っ赤に成熟したタイリクショウジョウトンボ(左)も次々登場。
さらに、O氏が発見したのは、なんとオオシロモンシセセリ(右)!
いやはや、狭い田んぼですが、こりゃぁ、面白い場所だなぁ…

  
小さな小さなヒメイトトンボ類(左)も出現。最初はヒメイトトンボだと思ってましたが、
あとで粉を拭いた個体(右)を発見。調べると全部コフキヒメイトトンボみたいですね。
#あとでよくよく調べると、左はヒメイトトンボであっているようです。やった〜☆
#ちなみに、右はもちろん、コフキヒメイトトンボ成熟♂です。 ********

  
トクサの藪に本土でも見れるオナガササキリ♀(左)がいて、ちょっと不思議な感覚に
なったりとか。タイワンエンマコオロギの幼虫(右)にも出会えました。

  
最後にO氏が見つけてくれたのは、なんとコガタノゲンゴロウ!
感激しましたが、これが爆裂に落ち着きのない虫で、一瞬足りとてとまらず、ひたすら
泳ぐ泳ぐ、そして陸上は歩く歩く…しばらくO氏と二人根競べしましたが、完敗(^^;

<4>大宜味村周辺

  
さらに足を伸ばしたのは、面白そうな内陸湿地のある場所。
到着してすぐ、電線にリュウキュウツバメ(左)を発見。この場所はシギチのメッカらしく、
ちょっと鳥探ししようと、この旅で初めてデジスコを担ぎ出して歩き始めると、あたりは面白そうな
イグサ畑が続き、あちこちからシギチの賑やかな鳴き声が響きます。

  
ふと脇を見ると、さっそくナンゴクデンジソウ(左)を発見。さらにビビッたのが、本土の数倍は
あろうかという巨大なミズワラビ(右)。いや、別種かとマジで思ったくらいデカいんです。
んで、歩き始めるとすぐ、O氏が発見したのはなんとトビイロヤンマの♀!
その個体はすぐ消えましたが、その後もよく探すと時々飛んでるんですよ〜!
湿地帯だからもしかしたらね、なんて言ってたんですが、まさか初手から登場とは!!

  
トビイロヤンマの飛んだ方をあわてて追いかけると、なんと湿地の中に羽化殻(左)まで発見!
ここで発生してるんですよね。あ〜、よく考えたらタモ網でがさいれたらよかったなぁ(−−;
イトバショウ(右)の奇天烈な花も見ることができました。これは花の跡の方が正確なのかな?

  
とりあえず、鳥方面の探求を開始すると、ツメナガセキレイ(左)はやたらと多数。
近づけなかったのですが、シロガシラ(右)もあちこちで賑やかに鳴いてました。

  
シギチはかなりの数いたのですが、なかなか近づけず、ろくに見れませんでした。
とりあえず、ウズラシギ(左)とヒバリシギ(右)がちょっとだけ近かったかな?あとは
アオアシ、タカブ、クサ、そしてコチドリなんかやたら多かったんですが…
広くて近づけないのと、もう1つはしょっちゅう上空を飛ぶサシバのせいで、
よく全体がどこかに飛んでにげちゃうんですよ。ええ、言い訳ですけどね(笑

  
まともな写真は撮れませんでしたが、コシジロキンパラ(左)もチョロチョロしてました。
ツメナガセキレイ(右)もかなり多かったんですが、ろくな写真が撮れずに残念!
ていうか、トビイロヤンマが時々飛んだりするんで、途中から鳥は半ば放棄しちゃったので(^^;

  
あぜ道には、アカハネオンブバッタ(左)も結構見れました。そして、イグサ田の中央に
コモンヒメハネビロトンボ(右)が出現するというラッキーにも遭遇。近づけなかったけど。

  
近くには、なんか面白そうな花(左)もありました。植栽でしょうけど、なにものでしょう?
その後、再度鳥観をしようとしたら、チョウゲンボウがなにもかもを飛ばしてしまったので、
遠くで吸水してるナガサキアゲハ(左)をデジスコで撮影したりして遊んでみたり。

  
すると!
なんとO氏がみごとにトビイロヤンマの♀を捕獲成功したんです!
嗚呼、憧れのトンボが目の前にいるという事実に大興奮。膝がガクガク状態(>_<)。
トビイロヤンマは、とある有名な古いトンボ図鑑にはグアム産の写真しか載っておらず、
国内では見ることができないんだろうなぁと、諦めていた、高嶺の花的トンボだったんです。
最近いろいろ調べて、そんなにメチャ珍しいわけではないとわかってきたのですが、
まさか、こうして、初沖縄で、いきなり出会うことできるとは思っていなくて……もう感涙モノ☆

  
あたりをウロウロすると、ここでもコフキヒメイトトンボ(左)がいました。そして、
ちょっと驚いたのは何気にお初のアカウキクサ(右)があちこちにあったこと。

  
周辺をウロウロすると、沖縄ではレアモノらしき、シオカラトンボ(左)も発見。
水田には、ウスゲチョウジタデ?(右)もあったりしました。こんなとこにもあるのね。

やがて、黄昏時になったので、ヤンマの集まりそうなポイントを探して
しばらくうろうろしましたが、結局よい場所がなく、先程までの場所に戻って挑戦することに。
時折飛ぶトビイロヤンマらしき影を各自必死で追いかけているうちのこと。
ちょっと奥まった水田地帯にいた私のまわりに、ぐんぐんとヤンマの影が増えてきたんです!
そして…すぐ頭上でかなりの数の群飛が始まりました。
何が起きてるのか理解するのにしばし努力が必要でしたが、これが全部あこがれの
トビイロヤンマだとようやく理解すると同時に、ものすっごい大量のアドレナリンやら
ドーパミンやら、なんせその系列の化学物質が全速力で全身を走りめぐります。
O氏とY少年を大慌てで呼び寄せ、ほとんど頭真っ白状態で、汗まみれで叫び、走り回り、
もうなにがなんだかはっきりいってまるで分からないような、超大興奮状態に陥りました(^-^;

  
網の使い方がヘタクソな私も、色鮮やかな♂(左)を捕獲に成功。真っ暗になる頃、
肩で息をしつつ、それぞれの成果を持ち寄って、O氏と撮影大会を開催。
まずは、ちょっと未熟な♂(右)から。う〜ん、いい色合いですね。

  
そして、♀(左)に続いて、お待ちかねの成熟♂(右)。いやはや、なんともウソ臭いパステルカラー!
図鑑で見つつ、ホンマかなぁといぶかしんでいた色合いが、目の前にありました。
やはり真実だったんですが、なんでまた、こんな色合いなんでしょう?
「適応放散っていうけど、なんとなくこうなっちゃいました、っていうような大した深い理由のない
進化だって、きっとあるんだよね」。 これがO氏と私の達した合意だったりとか(^o^;

  
続けて、ちょっと未熟な♀(左)と、もう1個体の♂(右)。右のオスは、病気なのか、ちょっと
目の部分に紺色の影ができてました。でも、やっぱりキレイ☆
そして、大興奮の一日の終了。最後の大騒ぎでヘロヘロに疲れつつ、とりあえず
近場で晩飯をとって、体力回復につとめることに。

  
最後に、夜のやんばると洒落込みましたが、これが意外なほど何もいなくて拍子抜け。
密かに憧れだったカマドコオロギ(左)にであえたのと、大きなマイマイ類の殻に入った
ムラサキオカヤドカリ(右)に会えたくらいで、夜の鳥や爬虫類は皆無でした。
車に引き上げる時、O氏とY少年が路上にいたハブを目撃したのですが、私はちょうど
下を向いていて残念!慌てて引き返しましたが、すでに隠れた後でした(−−;

というわけで、これまた、ものすごいみっちりの濃密な一日でした。
いやぁ、お初のものだらけで一日中大興奮し続けましたが、なんといっても
夕刻の、トビイロヤンマの群飛は心底ド肝を抜かれて、腰抜かしモンでしたよ、マジ。
野外で意外な出会いに大興奮するなんてことはよくありますが、
本気で頭が沸騰しそうなくらいの大量のアドレナリンが放出されたのは久しぶり。
この日のベスト3をあげるとすると、あとはちょっとツッコミいれたくなるほどの至近距離で
撮れまくったド根性なアカヒゲ♂と、驚くほどの大群だった鷹柱かな?
いやぁ、本当に濃密で楽しかったんですが、あとあとでよく考えると、いろんな
鳥との出会いはあったのに、ロクに撮影できなかったなとチョイ反省。
いつか冬に鳥だけ狙って再挑戦しようかな。絶対夏に来るとそれどころじゃなくなるし(^^;


次へ⇒

topへ⇒