この日は、天気予報の宣告では日本各地どこでも全部雨マーク。これじゃちょっとどうしようもない。
ところが、よく見ると最高気温が高いことを発見。う〜ん、これはもしかして、昼過ぎくらいには雨は
あがるんじゃないかな?そしたらトンボくらいは活動する温度になるんじゃないかなぁ?
なんかそんな男の勘が働いたので、一路丹後方面へ。ここんところ風が強い日が続いてるので、
そろそろ大陸から面白そうなトンボが来ててもいいんじゃないか、と前々から期待してたんです。
ついでに何箇所か、最近マイブームの水田雑草なんかも見て回ろうか、なんて思いながら
雨の降る中移動しましたが…まぁ、結論から言うとご存知の通り男の勘は大はずれ。
一日中ずぅっと霧雨が降り続け、相当寒く、からっぽの3連休の〆にふさわしい一日となりました☆
<1>丹後半島某所 |
というわけで、朝もゆっくりと出発し、小雨の降りしきる中、到着したのは一で到着したのは、
丹後半島の里山。ソバ(左)の花も咲き誇る中散策を始めると、草刈に会ったらしく
極端に丈の短いタウコギ(右)がポツポツと見つかったりしました。
小川の縁では、シシウド(左)がまだまだ元気に咲き誇っていました。水田地帯を練り歩くと、
なんか繊細な雰囲気のスゲ類(右)も発見。こいつはなにものだっけなぁ?
オカメコオロギを捕食中の見慣れないサシガメ類(左)も発見。なんてお名前?
あとはエンマコオロギ(右)もやたらいただけで、面白いバッタ類等は皆無…
岩壁からたれるように咲くシラヤマギク?(左)を見つつ歩くと、イワギボウシ (左)が
1株だけ咲き残っていたりして、霧雨の中有限な雰囲気を醸していました。
オオミゾソバ(左)が咲き誇る林縁をうろうろしてみると、アキチョウジ(右)が
ポツポツと咲いていました。この花も秋雨が似合う花ですね。
毎度名前がよく分からない、おそらくオオバアザミ(左)なんかも咲いていました。
嬉しかったのは、色鮮やかなツリフネソウの群落。この花は雨模様に本当によく似合います。
そうしていると、ツリフネソウの群落の中に2株だけ、色変わりがありました。
淡いピンク色で、これはこれで木陰に映えて、えらく風流です。
そのあたりは、あちこちにクジャクシダ(左)の大群落がありました。
ウロウロしてると、オオアオイトトンボ(右)も出現。雨の中でも元気だなぁ。
狙いの水田地帯に到着すると、あぜ道にはクロバナヒキオコシ(左)がやたら多数。
そして、そこここに色鮮やかなサクラタデ(右)が咲いていて嬉しくなります。
アキノキリンソウ(左)なんか見ながら歩くと、サワガニ(右)に遭遇。
この肌寒い中どちらにお出かけなのやら。そろそろ冬越しの準備とかするのかな?
そして! 期待の植物にもすんなりと遭遇。
天下の貴重品、マルバノサワトウガラシです。もしかして少しくらい花が残ってないかと
かなり期待してたんですが、真っ赤に紅葉して、ほとんどの株は倒れ込んでる状態。
さすがにやっぱり遅すぎましたようですねぇ…花は来年のお楽しみです。
嬉しいことに、場所によってはかなりの群落(左)が見れました。1株だけ、葉脇に
不思議な、おそらく閉鎖花らしきものをつけた(右)も発見。
降りしきる雨の中、咲き残りの花を求めてひたすら水田地帯を闊歩しましたが、
見つかる紫色の花はぜ〜んぶコナギ(左)。はい、残念でした。
途中で小さな小さなトノサマガエル(右)も発見。この個体は背中の模様がえらく単純で
一見ダルマガエル風ですが、全体の雰囲気とか、多分トノサマガエルなんですよね?
咲き残りのオモダカ(左)もあちこちにあったりしました。あと、案外と多かったのが
咲き残りのキクモ(右)。これは夏に来ると面白いんでしょうね〜♪
これも嬉しかったのは、咲き残っていてくれたヒメサルダヒコ。
コシロネの母種で、下部で分枝し、萼の先が尖るといったあたりが特徴なのですが、
事前にこのあたりにあるよと聞いてなかったら、絶対に気付かなかったんだろうなぁ(^^;
ヒロハイヌノヒゲ(左)もあちこちにありましたし、よくよくみると、アゼトウガラシ(右)も
あちこちに咲いていたりしました。本当にいい環境の場所ですね。