播州賛歌〜湿地に稀産植物を追う〜07.9/8

<2>千種川源流域 続き

  
さて、まわりの湿地を丹念に探索し始めます。このあたりの湿地にはどこにもある
ハイチゴザサ(左)がたくさんあったり、マツカゼソウ(右)が咲き始めてたりしました。

  
ウリクサ(左)もアチコチに咲いていて、一面のニッポンイヌノヒゲの群落の中には、
ポツポツとコイヌノヒゲ?(右)も混じっていたりしました。あいかわらず種類はよくわかりませんが…

  
1株だけでしたが、満開状態のアケボノソウ(左)もありました。こちらも1株だけ、
明らかに生育不良ですが、ヘラオモダカ(右)も発見。極小サイズでした。

  
さて、肝心のカミガモソウはといえば、あちこちに小群落がみつかります。
流れ沿いにもありましたが、どちらかというと泥の深い湿地に多い雰囲気でした。

  
十数株の群落が広い湿地全体にありましたので、総数は数百程度にはなりそうです。
なんでこの場所だけに、こんなにまとまってあって、なんで他の場所にはないんでしょ?
こんな環境なんていくらでもあるだろうし、まだ別の場所でも見つかりそうな気もしますが…

  
憧れの花なので、ついついバシバシと撮影しまくってしまいます。総計百枚近く
撮ったかな?花のアップ(左)でみると、やはり清楚な雰囲気でいいですよねぇ。
林縁の薄暗い場所には、かなり大型の株(右)もありました。2回りはデカかったです。

  
うろうろすると、小さな溜池を発見。近づくと、何故かまだ未熟なコノシメトンボ(左)が
出現。もう9月なんですが、なんでそんなに出遅れていらっしゃるんで?
んで、池を見ると、なんとオオルリボシヤンマ(右)が飛んでるじゃないですか!

  
ねばると、いい距離で産卵(左)も撮影できました。ちょっと遠くには同色型♀(右)も
いましたが、近づけなくて残念!ちなみに♂も何匹も飛び交っていましたが、
暗い場所で飛びモンが撮れるはずもなく、同様に飛び交っていたタカネトンボともども
証拠写真すら残すことはできませんでした。腕が足りんなぁ(−−;

  
池の周りにはオオアオイトトンボ(左)も何匹もいました。ちょっと面白かったのは、
喧嘩していたオオアメンボ(右)。これって、なわばり争いですか?

  
大満足しつつ帰路に着くと、目の前でマムシ(左)が威嚇していたりしました。
そして、その後、帰路が分からなくなってしばらく山道をさすらう哀れな羽目に…
同じような道が多くて、本気で帰れないかもと心配しましたが、真っ黒な
ヤマカガシ(右)など撮影しつつ、ひたすら歩くと、最初の湿地に何とか帰還成功☆

  
意気揚々と山を下っていくと、ツマグロヒョウモンの幼虫(左)を発見。行きと同じ
湿地を歩くと、ミゾホオズキ(右)なんか見つけたので、なにげなく撮影。すると…

  
あ、ありゃ!
なんとここでもカミガモソウがありました。よくみると数箇所、それなりの株数。
行きがけはイメージが固まってなかったので見落としていたようです。
それにしても、あれだけさ迷って見つけたのに、スタート地点から10分ほどの
場所にもあったなんて…素敵なオチに満足しつつ、次の地点へ移動したのでした。

<3>やしろの森公園

  
お次に来訪したのは、やしろの森公園。前々から素敵な湿生植物が多くてファンな
公園です。歩き始めるとすぐ、ヒメコウホネ(左)やヒツジグサ(右)を発見。

  
なにげに他の場所ではなかなか見ることのできない、トチカガミ(左)も満開でした。
さらに、植栽でしたが、カリガネソウ(右)があったのもちょっと嬉しい出会い☆

  
ノギラン(左)の咲き残りなど見つつ、林縁をあるくと、カトリヤンマ(右)が出現。
この辺りには多いようで、この道沿いだけで3匹見ることができました

  
湿地には、コマツカサススキ(左)の大群落なんぞあって感激しましたが、以前から
見つけておいたマルバオモダカ(右)は葉ばかりで花はつけておらず、残念!

  
キセルアザミの大群落(左)なんかに感嘆しつつ、さらにうろつくと、
ナンバンギセル(右)発見。少し時期が遅いようで、ちょっとしおれかけてましたが…


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