亀探しの旅〜残暑の湿地探索〜07.9/2

<2>阪神間某所 続き

  
たくさん、いくらでもとれたのはイモリ。成体(左)も結構多かったですが、今回は
エラが少しひっこみはじめたあたりの幼生(右)がものすごく捕れました。
じっくり飼育しようという試みは、一匹のコオイムシ幼虫が打ち砕いてくれたわけです(T_T)

  
ほかにも、トノサマガエルらしきオタマジャクシ(右)も捕獲。よくみると、しっぽが
鮮やかな紅色しているんですねぇ。個体変異?それとも別の種類かな?
タイコウチ(右)もたくさん捕れましたが、なかなかいいショットは撮れませんでした。

  
こんなのもみつかりました。メチャクチャ地味ですが、石をつづって作られている
ホソバトビケラの幼虫の巣(左)です。う〜ん、写真が下手でよく分かりませんね。
ハイイロゲンゴロウの背中にとりついていたヒル?類(右)などという不思議なものも
みれました。水質の変化に弱いのか、ゲンゴロウごと捕獲して入れ物に入れておいたら
ポロリと取れてしまったのですが……寄生してるのかな?乗ってるだけなのかな?

  
もちろん、コシマゲンゴロウ(左)、ハイイロゲンゴロウ(右)といったかわいいあたりも
たくさん見れました。今回は大物にはあたらなかったのが残念。また狙ってみたいな。

  
ヤゴはというと、時期的に、ほとんどがウスバキトンボ(左)。シオカラトンボ(右)は
少数派でした。あとは、イトトンボ類とアオイトトンボ類。また撮影にいこうかなぁ。
そんなこと思いつつ、強烈な陽射しにヘロヘロになりつつガサガサやってると…

  
な〜んか不思議な脱皮殻発見。………あ、これタガメの羽化殻じゃん!
そう、今回狙いの亀とは、亀は亀でも「田亀」だったわけです。
これはイケるんじゃん?と、網を握る手にも一層力が入ります。そして…

  
「捕れたぁ〜!」  と叫んだのはお師匠様でした。さ、さすが。
慌てて駆け寄ると、なんかそのタガメは妙に赤い。持ってみると、明らかに体が柔らかくて、
これは羽化直後らしいという雰囲気。つまり、先程の羽化殻の持ち主なんですね。
いやはや、しかし憧れのタガメとの出会いに、メチャクチャ感激しました!
さすがはお師匠。いいモノを見せていただきましてありがとうございます!

その後、もう一匹を狙ってしばし粘るも、それ以上の成果はなく、やはり稀種であることを
痛感しながら、ここらでタイムアップ。お師匠と別れ、別の場所へ移動することに。

  
お次に来訪した辺りで、歩きながらふと見ると、いきなり面白いもの発見。
まだかなり明るいのに、アブラコウモリ(左)が飛び回り、さかんに人家のベランダに近づこうと
しているんです。なにやってるんだ?と思いながら、なんとか1枚だけ証拠写真を撮った
次の瞬間、彼は結構素早くベランダの下の隙間にもぐりこみました。あ、そこが寝床なのね。
どうやら、なんかに驚いて飛び出したものの、外が明るくて慌てて帰ったらしい様子(笑
そんなこともあるんだなぁ、と感心しつつ歩くと、ノブドウの葉にコスズメの幼虫(右)を発見。

  
仰天の出会いは続きます。なんか、車道上に大きなトンボが落ちてたんです。
ん〜と、生きてるな。…って、ヤブヤンマ♂じゃん!
慌てて拾うと、なんかショック状態風ですが、わりと元気なようなので、そこらの
枝なんかに止まらせてとりあえずやらせ写真を撮影。しばらく撮ると、気を取り直したのか
案外勢いよく飛び去りました。軽〜い交通事故とかだったのかな?
密かにヤブヤンマ♂とはずっと縁がなく、今回は初撮影なのでメチャ嬉しかったり☆

  
そのあたりをうろうろすると、キクモ(左)には少しだけ花の咲き残ってる株もありました。
近くにはキカシグサ(右)も、小さなピンクの花をつけていました。

  
以前、サジオモダカを見た辺りに来て見ると、ものすごい花盛りでビックリ。
このくらいの時期に咲くものなんですね。もっと花期は早いのかと思ってました。

  
クログワイ(左)もあちこちにかなりの群生がありました。花(右)は数個だけしか
見れませんでしたが、やはり何度見ても繊細で面白いですねぇ。

  
さらにうろうろすると、カドマルエンマコガネ(左)がいたり、カラスザンショウの葉に
カラスアゲハ?の弱齢幼虫(右)を見つけたりと、発見は続きます。

  
草地をじっくり見ると、コバネイナゴ(左)を発見。もう成虫なんですね。
オナガササキリ♀の幼虫(右)もいました。相変わらずすごいシルエットだこと。

  
妙に黄色っぽい、不思議な色合いのオンブバッタ幼虫(左)もいました。
さらにうろうろすると、なんか面白いスケバ類(右)も発見。お名前は調べ中…

  
少し薄暗くなり始める頃、池の縁にノシメトンボ(左)を発見。ここから、
捕虫網を取り出して、黄昏ヤンマと対決しましたが、マルタンヤンマも出現したものの
私の未熟なウデには素早すぎて、ようやくギンヤンマ(右)が捕れたのみ。
今年こそヤンマ方面に挑戦と決意しているんですが、成果が上がるのはだいぶ先のようです(^^;

というわけで、大変面白い一日でした。
師匠、貴重な場所をご教示いただき、またご一緒いただきありがとうございましたm(_ _)m
大変面白い場所だったので、またチャンスを見て再挑戦したいと思います。
目標は2つ。今度こそは、自力でタガメを捕獲しすること。そして、
今度はコオイムシを持ち帰らずに他のヤゴとかたっぷりと堪能すること(笑
あのあたりは黄昏ヤンマも面白そうですし、ほかにもまだまだ探せば面白い場所が
たくさん残っていそうなので、かなり要注目ですね。まだまだ楽しめそうですから、
季節を変えて何度も挑戦してみたいと、今から虎視眈々狙っております♪
ちなみに、黄昏ヤンマ方面は、勤務先の横の田んぼで夕刻にマルタンヤンマが飛ぶということを
最近発見。出勤カバンの中に捕虫網を忍ばせるという怪しい行いを開始しました。
さて、うまくいくかどうかは…またこのHPで成果はご報告するとしましょう☆


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