<2>信州各所 続き |
しばらくはヒメシロチョウは見つからず、半ば諦めモードになっていたのですが、
移動しようかという直前にma23氏が発見!なかなか止まらない個体を、みんなで
えっちらおっちら追いかけますが、本当に止まらないので飛翔写真(左)にも挑戦。
かなりの距離を追いかけた後、ようやく湿った泥地に静止(右)してくれました。
なかなか愛想はよくなくて苦労しましたが、逆光(右)、半逆光(右)でもなんとか撮影。
ちなみに、ヒメシロチョウは各地で激減していて、このあたりだとこのごく狭い範囲にだけ
生き残っているとのお話。そういえば八ヶ岳山麓の友人の別荘周辺にも昔はいたんですが、
よく考えると数年来見ていません。いつの間にやらそんな状況だったんですね。
近くではミカドフキバッタ(左)にもあえました。これも北方系の種類なんですよ。
そして、別の場所では、今まさに産卵しようとしている個体(右)を発見。尾端に卵が見える
のがわかります?この後、大きく腹部を曲げて産卵したのですが、写そうとした瞬間、
タイミングよく携帯に着信、気を取られた隙に絶好のチャンスを逃しました(ToT)
昨日といいタイミング悪すぎ。まぁ、そんなことでひるむのは修行不足なんでしょうが…
ここらで暑さのあまりちょっとグロッキーになったので、喫茶店で休憩することに。
まわりをうろつくと、シナノナデシコ(左)や、フシグロセンノウ(右)なんか咲いてました。
アサマフウロ(左)なんか見てると、遠くにゴマダラチョウ(右)がふわっと舞い降りました。
あとでなにげなくご案内してくれた御仁にお話しすると、急に彼の目の色が変わったので
こちらがビックリ。どうもこのあたりではゴマダラチョウはほとんど見れないそうで、
意外にもちょっとした発見だったのかしら。超証拠写真しか撮れませんでしたが…
近くには、ツチハンミョウ(左)もいましたが、面白いことに上翅の模様がほとんど消えて
真っ黒になった個体でした。こんな模様のもいるんですね。あと、ナガボノシロワレモコウ(右)も
見つかって嬉しい限り。コバナノワレモコウの方かもしれませんが、私には判別が付きません(笑
最後に来訪したのは、ちょっとした湿地。
歩き始めると、アオフキバッタ(左)が登場。えらく太くてご立派な体型の個体(右)も
いましたが、こちらはアオフキバッタの♀でいいようですね。いずれにせよお久し振りで。
歩き始めると、まわりにはハクサンフウロの群落がありました。こんな場所にもあるんですね。
というわけで、ドピーカンな光線に四苦八苦しつつも、バシバシと撮影。
林の中に入ると、すぐにミドリシジミが出現。それも、なんかものすごい数!
場所によっては視界に10匹くらい入るほどで、総数で軽く100はいたでしょうか。唖然呆然。
案内氏も「こんなの初めて」というすざまじい状況でした。どうやら、あまりの酷暑に
全ての個体が下草まで避暑に来ているようで、オーバーヒート状態らしく、
近づくと飛ぶものの、高く飛べなくてすぐ近くにヘロヘロと下りてくるんです。
大喜びで♂(左)、♀(右)とも、あれこれとバシバシ撮影しまくりました。
さすがにこの状況では開翅は期待できませんでしたが、フラフラ飛ぶときに垣間見る
翅表はさすがにきれい! B型雌の青い翅表がなんとも印象的でした。
ここは平常時はそんなには数が多い場所ではないということでしたので、樹上性のゼフは
実は潜在的にはスゴイ数がいるんだということ、運がよければこんな状況が有り得るという
ことは大発見。でも酷暑のブナ林の中を歩く機会とかなかなかないもんな〜。
うろうろしてると、アシグロツユムシのかわいい幼虫(左)がいたり、
シブイロカヤキリモドキらしき幼虫(右)がいたりしたのも、なかなか面白い発見でした。
周辺をうろつくと、ミヤマアカネ(左)が暑い中テリ張っていたり、林の中には
ホソミオツネントンボ(右)が何匹も隠れていたりもしました。
ちょっとボロでしたが、キアゲハ(左)も手近に登場。そこここにシシウド?(右)も
咲き誇っていたり、やっぱり面白い場所ですね。と、ここらでタイムアップ。
そのまま大阪方面に帰られるお三方をお見送りし、最寄り駅まで移動。
その後お三方は渋滞に巻き込まれたりして到着はかなり遅くなったご様子。
行きも帰りも運転補助のお役に立てずに、誠に申し訳ありませんでしたm(_ _)m。
思ったよりも時間が早かったので、野宿の予定をヤメ、急遽宿を確保して移動することに。
電車の中では死んだように寝つつ、途中の駅では窓のすぐ外にあるイワツバメの巣(左)に
感激したりしながら、到着したのは1年ぶりの黒部ダム(右)。時刻は既に夕刻。
宿へ急ぐと、途中ではホツツジの大群落(左)があったり、かわいらしい実をつけている
ツバメオモト(右)が、林縁にひっそりとたたずんでいたりもしました。
ミヤマハタザオ?(左)なんか見ながら進むと、ツクバネソウ(右)もいくつも発見。
いろいろと花も出現するので、明日からの旅程にも自然に期待が沸いてきます。
うろつくほどに、この日の最後の蝶を発見。ボロですが、ヒメシジミ(左)です。
明日への祈りもこめてじっくりと撮影。近くには、面白い格好のウスイロカギバ(右)も発見し、
満足してこの日の〆とし、宿に入ってからは沈む込むように寝たのでした。
というわけで、昨日に引き続き、本当に大満足の一日でした。
あれこれと発見が続き、なかなかに面白い一日となりました。
ご一緒したみなさま、そして親切な案内氏、ほんとうにありがとうございましたm(_ _)m
本当に充実した楽しい時間でしたが、あまりにも酷暑だったのがちょっと残念。
とはいえ、そのおかげで沸くようなミドリシジミの大群なんていう常軌を逸した
体験ができたので、それはそれでよかったということなのかな?
いずれにせよ、大満悦だけど体力は使い切りました(^^;
これが翌日からの酷暑続きの焦げ焦げ登山紀行の予告編になろうなどということは
この時点では露知らなかったわけですが……
そして、今回何より思ったのは、まだまだ信州には挑戦した居場所が山盛り!
やはり高山蝶や、ゼフのオイシい時期にも再挑戦したいし、あれもこれも、
そして信州を通り越して他の場所でも挑戦した居場所はいくらでも、無限にあります。
そしてなによりみんなで遊ぶのってやっぱ面白いですよね!
ということで、皆様方、ぜひまたどこかに特攻を企みましょう(^o^)♪