辻褄の合った日〜ゼフ未練旅A〜07.8/4

この日は、なぜかまたぞろ岡山方面を練り歩いてみる一日となりました。
本来は大山に行くべく前夜から下道をひた走っていたのですが、途中で爆裂に眠くなり、
「こりゃあかん、どっかで仮眠とろう…あ、新見が近いな。そこまで行ってゼフ探すのもありか」
なんていう、大変突拍子もない発想の転換によるものです(笑
あちこち回れば回るだけ空振り回数はふえるという必定の公式を未だに
学習できていない哀れなバカ一匹という構図そのものなわけですが、
それでも、なぜか他力本願で何種かのゼフを見ることができたり、最後には
案外スムーズに本来の目的の蝶を見れたりという幸運もついてきました♪
しかし、最後には愛機の調子が悪くなって慌てふためくというトンでもないオチつき。
ま、「幸運と不幸は±0で辻褄が合う」が私の持論ではありますが……ふぅ。

<1>新見市周辺  

  
というわけで、濃霧の中、日も上らないうちから必死こいて長竿を振り回してみましたが、
ゼフはほとんど出てこず、撮影できたのはヒロオビミドリシジミ♀(左)のみ。
でも、予想外にクロヒカゲモドキ♀(右)を発見!大いに感動しましたが、あまりにも暗すぎて
まともに撮影できないうちにどちらも消え、諦めて大山に直行しようと車に戻りました。

すると…なぜか見覚えのある人影。「な〜んでここにおるんじゃ?ヘンな人やなぁ」
そうおっしゃるのは以前お世話になったO氏なのでした。なんでも知人に依頼されて採卵用の
ゼフ♀を少し探しに来たとのこと。さっき回ったけどろくに見れなかったというと、
「よっしゃ、ついて来たらバッチリ撮らしちゃるで!」 マジっすか!?

  
というわけで、いそいそとついていくと、長竿捌きも軽やかに次々とゼフを、
それも憧れのクロミドリシジミを落としていただきました。いやぁ、マジ感激!
まだキレイな個体(左)から、大ボロ(右)まで、嬉し涙に咽びつつバシバシと撮影♪

  
ほとんど新品といいたくなるような個体(左)もいました。
一匹だけ、ウラジロミドリシジミ♀(右)も出現。ちょっと場所が悪くてこんな写真ですが…

  
ヒロオビミドリシジミ♀(左)も出現しました。しかし、ゼフの♀って長生きなんですねぇ。
♂はテリ張って喧嘩してとっとと死んじゃうわけで、なんか考えさせられるものがあります(笑
そうムダな思いを巡らせていると、オナガササキリ幼虫(右)に遭遇したりしました。

  
うろうろしてると、クロヒカゲモドキに再会☆ 朝と同じ個体かな?
影が薄くなりそうなくらいバシバシと撮影しました。少しだけ翅も開いて(右)くれたんですが…

しかし、O氏の長竿捌きはスゴイ。叩き出し方、そしてなにより出た個体の降ろし方が
すごくて感激。とぉっても勉強になりました。なかなかすぐに習得できそうにないですが…
そして、思った以上に高い枝にばかりいたのもビックリ。台風の後、そのまま大雨
だったというのに、全然下に下りてこないんですね。ゼフって根性あるなぁ…
その後、O氏にいろんな蝶情報を頂いたり、スゴい旅話をあれこれ伺ったりと
しばらく楽しい時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございましたm(_ _)m

  
O氏が帰られた後、さらに草地をうろつくと、カヤネズミの古巣(左)を発見。
眼状紋のやたらくっきりとしたコジャノメ(右)にも逢うことができました。

  
キツネノカミソリ(左)の咲き誇る草地をうろつくと、遠くにボロボロのオオムラサキ(右)
が飛んだりもしました。止まった位置が高すぎて、かなり小さくしか撮れませんでしたが…

  
やがて、朝からの濃霧も晴れ、そこここでジャノメチョウ(左)が全開姿勢を開始。
久しぶりに見るゴマダラオトシブミ(右)なんかも見つかって、いたく感激しました。

  
草地を舞い飛ぶミヤマアカネ(左)を見ていると、交尾中のダイミョウセセリ(右)を発見。
でもその後は面白い出会いもほとんどなく、別の場所へ移動することにしたのでした。

<2>鯉ヶ窪湿原  

  
お次に来たのは、鯉ヶ窪湿原。夏の花を一度見てみたかったんです。
歩き始めると、コマツカサススキ(左)や、エゾミソハギ(右)など面白い植物が続々登場☆

  
ミズオトギリ(左)もありましたが、さすがにまだ花は開いていませんでした。
近くでは、リンゴドクガの幼虫(右)を発見。相変わらずパンクロックですな。

  
クサレダマ(左)もポツポツと咲いていました。そして、奥に進むと、久しぶりに会う
サギソウ(右)が、こちらもポツポツと咲き始めの雰囲気。。

  
水辺にはクロイトトンボ(左)が何組も交尾していました。そこで見つけたのは、ちょっと
ショッキングな光景(右)。これ、なんだかわかります?
交尾中に♂が鳥かなんかに食べられたんですよ。んで、お腹だけ残ってると。
♀も重いだろうし、なんかヤルセない光景ですよね。南無〜。

  
湿地では、タカネトンボ(左)も飛んでいました。時折、すごく近距離(右)にも
来るので粘りましたが、うちのデジカメではこれが限度。う〜ん、難しいなぁ。

  
アギナシ(左)もあちこちに咲いていましたし、ヒツジグサ(右)もかなりの数がありました。
どちらも手近な場所にはあまりなかったので、これくらいしか撮れませんでしたが…

  
池の縁には、すでに真っ赤に色づいたリスアカネ(左)を発見。
よく頑張ったね、と誉めてあげたくなりそうなくらいボロボロのヒメシジミ(右)もいました。

  
何度見ても人相の悪いツチガエル(左)におも遭遇。乾燥したホウキタケの仲間?(右)
もみつかりました。ホウキタケ類は干からびるほどしっかりした質感ではないように思うので、
別の何かなのかもしれませんが、だとすると正体はいかに?


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