この日は、信州突撃最終日。台風は昨日のうちに関東を通り抜けて海上へ進み、
これは台風一過だ、ばっちりな晴れ間だ、ようやっと八ヶ岳登頂本番だ！
なんて前の晩から遠足前の子供よろしくワクワクドキドキと期待していたんです。
ところが……早朝に目覚めて外を見ると、そこは一面の銀世界。
もとい、真っ白に輝くこの光景は、驚くほど濃密な霧と、細やかな霧雨の世界。
見なかったことにして30分ほど寝直しましたが、やはり現実は現実。
7月の八ヶ岳登頂という本来の目的が夢幻と消えた瞬間でした。
早朝から、真っ白な霧の中、どこにあるのかすらわからなくなった八ヶ岳山頂に
向かって「来年こそは覚えてろ～！」とメンチきってのスタートとなった一日。
でも、Ｏ氏のご案内であちこちとかなり濃密に動きまくったので、ネタも濃密だし、
悔し紛れに久しぶりの３ページものでご紹介したいと思います(＾o＾)
| ＜１＞八ヶ岳山麓周辺 |
というわけで、早朝の風景(左)。こりゃダメだわなぁ(＾＾；
そう思いつつ、悔しいので一応うろつきはじめると、小型ですがミヤマクワガタ♂(右)を発見。
長竿で昨日ゼフらしきものが飛んだ辺りをひたすら叩きますが、完璧なNULL。
飛び出したのは、ヒメキマダラヒカゲとイチモンジチョウがそれぞれ一匹ずつ。それも
すごい勢いで下草にもぐったので撮影できなかったし…
しかたないので、明かりのある辺りを巡って、ヨシカレハ？(左)やトビケラ類(右)を撮影。
面白かったのは、ツマキシャチホコ近縁種？(左)。普段見るのよりもかなり細身で小さく、
いかにも高原にいるのねという感じでした。名前は…まだ調べ中ですけどね。
メチャクチャ美しい、カギシロスジアオシャク(右)なんかにも会えました。
とりあえず、山の方は霧が濃すぎるので、山麓の昨年も行った水田地帯へ。
ドクゼリ(左)が早くも少し咲き始め、水路ではなんとオニヤンマ(右)が羽化していました。
水田をみていると、ヒメアメンボ(左)が多数。なかに、なんかえらく白い個体(右)が
ポツポツ混じってましたが、これは羽が短いみたいだし幼虫なのかな？
けっこう驚いたのは、水のない場所にいたアカネ類のヤゴ。２匹もいました。
当然種類なんかわかりませんが、とりあえずドアップ撮影だけしてみましたが…
場所的にアキアカネとかヒメアカネとか、ってあたりかなぁ？
オオコオイムシの幼虫(左)もいたのですが、ひたすら歩き回るので撮影は難航。
近くには、ナワシロイチゴ(右)もまだまだ色鮮やかな花をつけていました。
いつまでたっても霧はあがらないので、虫は諦めて高標高地で花を探すかという
ことになり、かなり高い峠まで移動。そうすると、満開のゴゼンタチバナ(左)を発見。
林の中には、ツルツゲ(右)も少しだけ花をつけていました。
林の中をうろうろすると、ギンリョウソウ(左)がポツポツ咲いていました。
林床ではＯ氏がなんだか面白そうなランの仲間(右)を見つけてくれましたが…キソチドリ？
つぼみをつけたイチヤクソウ類(左)もありました。マルバイチヤクソウとかかな？
お次に来訪したポイントでは、初手からツマトリソウ(右)なんかがあって大喜び。
さらに、ここからしばらくの間、かなりきっぱりと天候が回復してきたのです♪
ちょうどいい感じに咲いていたハリブキ(左)も見れました。何度見てもスゴい葉だなぁ。
近くには、白いセリ系の花(右)もありましたが、この手は私では名前がわかりません(＾-＾；
そして、なんといってもうれしかったのはこちら。リンネソウです。
初めてみたのですが、こんなにかわいらしいとは♪もっと別の名前でもいいんじゃない？
こちらにも感激しました。満開のコケモモです。たいてい高山には真夏に登るので、
実を見る機会ばかりだったのですが、こうやって見るとものすごいベッピンですね～♪
ベニバナイチヤクソウ(左)も数株だけ咲いていました。そして、その当りの岩場には
一面にリンネソウ(右)が大満開！ものすごく感激しました！本当にかわいい花ですねぇ！
草地にはヒオウギアヤメ(左)もありましたが、丈が低くてまともな写真は撮れず。
近くではあこがれのセダカコガシラアブ(右)に会えましたが、ドアップで撮ろうとしたら
アブがちょっかいを掛けてきて、追い払っている間に消えてしまったのでした(ToT)
その後、うろつくと大変いい雰囲気の岩場を発見！
喜び勇んでウロウロすると、そこここにシャクナゲの仲間があって、頑張って探すと、
つぼみをつけた株(左)と、一つだけ花をつけた株(右)を見つけることが出来ました。
よくわかりませんが、ハクサンシャクナゲかな？昨年見たのとはちょっと花色が違いますが…