この日は、この季節の決定的裏技を使用。そう、「有休」です♪
労働者の権利でもありつつ、しかしなかなか濫用しづらい権利でもあるこの制度、
ワタシはよっぽどの用事以外では、この季節に1回だけと自己ルールを設定してます。
本日にそれを設定したのは、各種ゼフも出揃い始めただろうし、もしかしたらフジとか
まだいるかもしれない、ちょうど長期予報ではこの日だけ晴れになってるし、みたいな。
しかし昨年もそうでしたが、「休みます」宣言をした途端、グングンと上がる降水確率。
ひくにひけないので現地まで来ましたが、早朝はものすごい豪雨。
そして、山の中はものすごい濃霧も重なってもはやお手上げ状態。
つまりは、まぁ、「決め球のムダ射ち」に終わっちゃったわけですネ。シクシク(ToT)
来年はもうちょっと遅めの時期まで、裏技は温存しとくとしようかなぁ。
<1>三川山周辺 |
というわけで、突撃したのは三川山。でも朝5時ごろまではものすごい豪雨(ToT)
ようやく雨があがったので山頂近くまで上がったらすごい霧。バカバカしくなったので、
車の中でフテ寝してたら、車のすぐ近くをジュウイチが飛んだ(!)ので大慌てで飛び起きたり。
すると、この天気なのにもう一台車が到着。下りてきたのは…2日前にウラクロを撮らせてくれた
大変親切な御仁ではないですか! 「来てたんですか!」と、お互いに驚きつつ挨拶
「いやぁ休み取っちゃったしね」「長期予報だと一番よかったのにねぇ」
同病相憐れむで、霧もやの中一緒に移動を始めると、道端にはヤマアジサイ(左)が咲き誇り、
あちこちにサルナシ(右)も咲き残りの花をつけているのが見つかったりしました。
そこらを叩くと、落ちてきたのはゼフではなくゴイシジミ(左)。これまた「どうぞ」と撮らせて
頂いて、感謝感激。そうこうするうちに霧が晴れ、遠くでゼフが卍を切り(右)始めました。
おおっ!ということで、手近に止まるのをひたすら待ちますが、個体数は少なく、愛想もない。
長竿での採集には問題なかったのですが、撮影となるといくらなんでも距離が…
かなり粘って、アイノミドリシジミ(左)と、ジョウザンミドリシジミ(右)が撮れただけ。
これじゃぁラチがあかないってんで、大慌てでデジスコを取りに戻ることに。
うろうろすると、なんかやたらと真紅のキノコ(左)を発見。ナニもんか知らんが、恐らく
食うとヤバいんだうなぁ。ハクウンボク(右)も実をつけはじめていました。
デジスコもって戻ろうとすると、道端にスジグロシロチョウ(左)出現。
サルナシの花(右)のアップなど撮りつつ元の場所へつくと、なんか再度すごい霧。
しかたないので、さらに頂上側のポイントへと移動することにしました。
すると、もう1人採集者の方がいらっしゃっていて、テリ張りが近い場所を教えてくれました。
いそいそといってみると、すぐにアイノミドリシジミ(左)を発見。デジスコ出す前に飛んだけど。
そして、うろうろしていると、なんか遠くに小さな蝶が止まっている(右)のを発見。
ルリシジミ?と思いつつ狙うけど、遠い&葉がジャマ&風で揺れるのでデジスコでもこれが限度。
ところが、やがてツイと飛んだのをみた先程の方が「あ、フジだね」 …マジっすか?
そうだと分かってたらもう少し頑張って撮影しようとしたのにぃ!
ひょいととまったヒメキマダラヒカゲ(左)など見ていると、再度アイノミドリシジミ(右)が
来訪。デジスコで狙いますが、やや高めの位置なのでいい雰囲気にはなりません。
その後も、同じような場所でなんどかポーズは取ってくれたんですがこれが限界。
やっぱりハシゴが必要なんですねぇ。でもその根性はなかなかないなぁ…
うろうろしていると、別の場所でもアイノミドリシジミ(左)が出現。そして、ようやく目線より下で
開翅する個体(右)を発見。先程の方によるとこれはエゾミドリシジミだろうとのこと。
でも、これでデジスコめいいっぱいなんですから、ものすごい遠方です。トホホ。
やがて少し晴れてきましたが、その頃には時間的にアイノのテリ張りは終了…
うろうろしても、サンカヨウの実(左)とかみつかりますが、ゼフは空振り。
面白かったのは、途中で見つけたこの植物(右)。ホウライカズラに見えるんですが、
だとしたら憧れの花なので、嬉しい発見。花芽も着いてるし来週に期待かな☆
#後で調べると、ムラサキマユミのようです。かなり意外な結末ですね。
うろうろすると、イチモンジチョウ(左)や、スジグロチャバネセセリ(右)なんかには
会えましたが、ゼフはそれっきりで、半べそかきつつ山を下ることにしました。
「天気も悪かったがなんせ数が少ない。よっぽど遅れてるんじゃ?」が御仁の意見。
「それじゃぁ今週末を期待しましょう」という結論に辿り着きましたが、さて真相は?
その後は、悔し紛れに周辺をうろうろ。すると、なんか美味そげなキノコ(左)を発見。
久しぶりにわかりやすい輪生(右)になってたので、思わずバシバシと撮影。
草地にはオカトラノオ(左)が早くも咲き誇り、可憐な帰化植物、ノハラナデシコ(右)
なんかも見つかりましたが、こちらでも期待してた蝶は空振り。ありゃ。
スズサイコ(左)もありましたが、この時間ではさすがに花は開いていませんでした。
近くには真っ黒なトノサマバッタの幼虫(右)にも遭遇。また極端な色合いだなぁ。
そして! 久しぶりの出会いもありました。
ピンク色のツマグロイナゴモドキ幼虫です。どうです、原色系でしょ?
なぜかバッタ類はピンク色が出るんですよね。理屈が知りたいなぁ。
なんかいかにも強そうな雰囲気のムシヒキアブ類(左)も発見。グラサン&皮ジャン風だね。
近くには、なぜか地面にじっとしているツマグロキチョウ(右)もいたりしました。