<4>なかむらトンボ自然公園周辺 続き |
さて、水路沿いをうろつくと、こちらも大いに期待していたトンボが出現。
コフキヒメイトトンボです。それも思った以上にたくさんいて、もう足元ワラワラ状態。
未熟個体はモートンイトトンボなんかと見間違えないかと必死で勉強していったのですが、
現物を見ると、間違えようがないほどメチャクチャ小さいのでこれまた仰天でした。
というわけで、まずは粉を吹いてる成熟♂(左)と未熟♂(右)から。
続いて、成熟♀(左)と未熟♀(右)。ちなみに、このあたりの写真は全て
クローズアップレンズ2枚重ねで撮っています。そんくらい小さいんです。
最後に友人が見つけてくれた、粉吹型の成熟♀(左)。こんなのもいるんですね。
ハンパに粉吹き始めた♂(右)なんかもいて、なかなかバリエーション豊富で楽しめました。
ウロウロすると、湿地には、これまた久しぶりのマメハンミョウ(左)がやたらと多数。
交尾中のツマグロヒョウモン(右)なんてのにも遭遇することが出来ました☆
チョウトンボ(左)も何匹か飛んでましたし、ヨツボシトンボ(右)もまだ健在でした。
かなり雲が厚くなったりしたからか、全体にトンボは少なめだったのが残念でしたが…
カタビロトゲトゲ(左)がいたのでドアップ撮影をと努力しますが、うちのおんぼろデジカメは
被写界深度が浅いのでかなり粘ってもこの程度。なんか裏技ないですかねぇ…
奇妙奇天烈かつ素敵な花、オオバウマノスズクサ(右)なんかにも会えました。
ヒメコウホネ(右)を見たり、早くも咲いていたイヌタヌキモ(右)に感激したりしつつ、
うろうろしますが、トンボはイマイチでちょっと盛り上がりません。
の縁には、早くもヨメナ(左)が咲いていました。そして、今回の旅でそこそこで見たのは
ヤマモモの実(右)。これは未熟ですが、完熟品もいくつも見れました。しまった食べ忘れた!
ウチワヤンマ(左)はたくさんいて、至近距離に止まってくれる個体もいました。
色合いの鮮やかなビロウドサシガメ(右)も歩いていたのでドアップ撮影に挑戦。
産卵中のコフキトンボ(左)もいましたが、動きが早くてブレブレにしか撮影できず…
ついでに谷戸の奥まで歩いてみることにすると、ハラビロトンボを捕食中のシオカラトンボ(右)
なんてすごい光景にも出会えました。食うんだよな、同じくらいのサイズなのに。
水路沿いにはムラサキニガナ(左)があったり、セリ風の謎の植物(右)がたくさんあったり
しました。後者はやたらあったけど、なんか線が細く、正体は探求中……
咲き残りのコバノタツナミ(左)も見つかりましたし、早くもウツボグサ(右)も出現
したりと、面白い出会いが続きますが、キイロサナエはやはり見つからず…
そのかわりすごいものを発見!
ベニトンボ♀です。ビックリしましたが、やっぱりいるんですね〜。
今年で分布の北限が書き換えられるんでしょう。いつかは地元までくるのかな?
さらに奥まで行くと、褐色翅型のアサヒナカワトンボ♂(左)がいました。
恥ずかしながら、今までここのは旧オオカワトンボと思ってましたが、友人に識別点を
レクチャーしてもらってようやく理解。むむ、奥が深いわ。そのあたりでようやく
アジアサナエ属が飛んだのでおおっ〜、と思いましたが、ヤマサナエ(右)でした。ありゃりゃ。
キイロサナエは過去にも振られっぱなしなトンボですが、結局ここでも会えないんですか…
最後にミナミヤンマの黄昏飛翔を期待して足摺岬に戻りますが、雲が出てしまってNG。
そのあたりの石をひっくりかえすと、なぜかつぶれたサツマゴキブリ(左)がすごい数出て
仰天。でも、生きてる幼虫(右)も何匹か見つかりましたが、これにてこの日のトライアル終了。
メシくって、一路地元向けて帰ることになりました。
途中のSAで休憩してると、りっぱなオオミズアオ(左)や、名前はわかりませんが、
大変ご立派かつシックなガ(右)などがみつかり、喜んで撮影してこの日の〆としたのでした。
というわけで、濃密に楽しみまくった一日でした。
結局、当初の皮算用のうち、ハズしたのは一番確実視してたキイロサナエのみ。
ミナミヤンマはろくに撮影できず、オマケの蝶もあまり出会いがなかったのですが、
かわりに想像すらしていなかった、ベニトンボに会えたのですから、±0かな?
いずれにせよ、久し振りのトンボ三昧で本当に楽しかった。
沖縄に良く出没する友人は、南方系トンボにも詳しく、いろいろとレクチャーして
もらえたのも心強かったし、うん、たまにはこんな"旅は道連れ"もいいですな。
でも、またいつか、ミナミヤンマにリベンジすべく、再挑戦したいもので。
ソン時は、さらなるタヌキの大群を背負いつつ、さらなる無謀旅をやらかしましょうゼ☆