GWハンパ紀行F〜北茨城の牧場にて〜07.5/4

この日は、ほとんど思いつきだけで決めた、北茨城牧場紀行。
前後脈略のないこの突撃には実はきちんとした理由があります。話すと長いのですが、
もともとこのGWはのんびりゆったり信州紀行の予定で、そのクライマックスは、そう、
あの開田高原だったはずなんです。そう言うと、蝶屋さんにはわかってもらえるでしょう。
諸般の事情で後半から関東紀行になってしまったGW、それならば開田高原よりも
確実とさえいわれる北茨城まで足を伸ばし、思いっきり堪能しちまえばいいじゃないか。
そんな超安直な、幸運の女神がアクビしそうに楽天的なもくろみをひっさげて、
始発列車に飛び乗ったワタクシ。なんとかレンタカーも調達し、喜び勇んで突撃した
牧場は、真夏並みの日差しの降り注ぐ汗まみれの空間なのでした。
というわけで、四苦八苦の展開は本編をお楽しみくださいませ☆

<1>北茨城某所

  
というわけで、レンタカーで一路向かったのは北茨城の有名産地。道すがら、
道端にはミミガタテンナンショウ(左)やら、マルバコンロンソウ(右)などが次々見つかります。

  
ツルネコノメ?(左)もけっこうありましたし、そこここにモミジイチゴ(右)もあったりして、
そんなたびに車を止めて撮影を始めるので、なかなか目的地につかなかったりして。

  
ちょっと驚いたのは、大群落になっていた、トウゴクサバノオ。
まだ花が半開状態ですが、久しぶりの出会いに心が弾みます。

  
山奥に進むにつれ、道端にはエイザンスミレ(左)やら、ケマルバスミレ(右)やらが
出現してくれて、最近スミレに再度はまりつつある私はそのたびに大興奮☆

  
ヤマネコノメ(左)もまだ咲いている株がありました。そして、今回一番驚いたのは
交尾中だったヒシバッタ類(右)。いや、どう見ても絶対に種類が違うと思うんですが、
それとも長翅型と短翅型なのかな?でも、ヒシバッタの雑種なんてもう識別不能ですよね…

  
アギスミレ(左)もけっこうありましたが、その中に、少しだけ花が薄紫の株(右)を1つ
見つけました。変異かな?それとも雑種?ツボスミレ系の雑種なんて聞いたことないけど…
#左は普通のツボスミレだそうです。それと、ツボスミレ系の雑種は結構あるそうで(^^;

  
さて、到着したのはウマの闊歩する牧場地。これが林縁に丈の低い草地が続き、
そこここに一面にミツバツチグリ等(右)があるという素晴らしい環境なんです。
本当はレンタカーもあるので、何ヶ所か回ってみようと思っていたのですが、
「チャマダラセセリの生息地」とキャプションが貼ってありそうな、あまりにも見事な環境に
即刻逆上し、ここでひたすら粘ってやろうと固く決意☆

  
というわけで、ミツバツチグリ(左)とキジムシロ(右)の群れ咲く中、ひたすら歩き回り
ますが、期待に反して怪しい蝶影は全く出現しません。
この辺りは個体数も多いと聞いていたのに、いったいなんで?

  
ベニシジミ(左)が出現するたびにドキっとするのがだんだん悔しくなってきます(^^;
ちなみにこの場所には、ニワハンミョウ(右)がやたらめったらたくさんいました。

  
大変いい草地なので、フデリンドウ(左)もいくつもありました。ファンなので喜びつつ
ゲシゲシ撮影。ミミナグサ(右)もたくさんあって、嬉しくなります。

  
ニオイタチツボスミレ(左)の群落もそこここにありました。そして、これもなにげに
久しぶりに出会う、イヌナズナ(右)の群落にもちょっと感激してみたりして☆

  
ナキイナゴの弱齢幼虫(左)も見ることが出来ました。オオセンチコガネ(右)も
いたのですが、飛び立ちを捕ろうとしたら勢いがよすぎてはみ出しちゃった…

  
茶色いセセリ類がいたので大慌てで追いかけると、ミヤマセセリ(左)だったりもしました。
近くには、見事な花束状のフデリンドウ(右)があって、これまた小躍りしたくなります。

  
結構驚いたのは、ニワトコ(左)がまだまだ咲いていたこと。早春の花なんですが、
北関東だとこんな時期なのかなぁ。そんなこと思いつつ、ひたすらキジムシロ(右)を見て
歩きますが、いつまでたっても成果がありません。こりゃダメだ、場所替えよう。
そう思いながら車のほうへ歩き出した時のことでした…

  
ふいに小さな蝶が舞い立って、すぐちかくのキジムシロに止まりました。
チャマダラセセリです!
突然の出会いに心臓はバクバク。頭は真っ白。とりあえずシャッターを押しまくります。

  
しばらくキジムシロで吸蜜(左)してましたが、わりとすぐにスミレ類に飛んで(右)
吸蜜をはじめましたが、角度が悪い…慌ててまわりこもうとしたら、彼はツイと姿を消しました。
しばらく呆然としてしまいましたが、見れたんです、いたんです。大願成就☆


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