<2>西播磨某所 続き |
さて、すっきりと晴れてきたので、フモトスミレこれもコミヤマスミレでした(左)や、
ムロウテンナンショウ(右)を見つつ、最後のリベンジ対象、スギルリを待つことにいたします。
イタヤカエデの花(左)が舞い散っている沢沿いで待つと、最初に出現したのは
コツバメ(右)。これがまだ飛ぶと青いもんで、ビクっとします。ま、紛らわしいよキミ。
松ほどに、スギタニルリシジミ出現。ほとんどがボロ(左)でしたが、まだまだ新鮮な
個体(右)も混じってくれました。しかし、前回と違ってなかなか開翅はしてくれません…
やがて時折開翅する個体が出てきましたが、前回判明した通り、スギルリは開翅すると
警戒心が強いようで、近づくとすぐに飛んじゃうもので撮影チャンスは僅少。
粘りに粘って、ようやくなんとか遠目の1枚(左)と、かなりボロですが♂の開翅アップ(右)を
撮影することに成功。しかし、前回と比べると個体数は圧倒的に少なく、これが精一杯でした。
前回は、2♂1♀の開翅ドアップが撮れたんですが……いや、こう考えちゃ悔しくなります。
"いい場所に出てピントもバッチリ、シャッター押そうとした瞬間に消える"なんてのは、
鳥ではよくあること。そう、前回は2♂1♀も目の前で翅を広げてくれたのに、間一髪で
シャッターが間に合わなかったよ、残念だなぁ。来年こそは絶対に成果を上げるぞ!
ワタクシ的にはこういう風に記憶を改ざんして自己欺瞞しちゃうことに致しました。
皆様そこンとこどうぞひとつヨロシクゥ☆
帰路につこうとすると、ちょうど展葉しはじめたばかりのトチノキ(左)を発見。
近くにはツタウルシ(右)がたくさんあって、花芽をつけつつありました。
木影にイズセンリョウ(左)を見つけたり、沢沿いで大満開のハクサンハタザオ(右)に
感激したりといった出会いもありました。来年もいろんな出会いを期待したいもんですな☆
道中、見事に咲き誇っているヤマフジに感嘆したりもしつつ、
大急ぎで移動を開始。そう、デジスコを入手しなきゃいけないんです(>_<)!
ということで、昼過ぎにKYOEI SHOPに到着。前回と同じモノを揃えたんじゃ悔しい、ってんで
フィールドスコープは同じながら、デジカメは後継機種のCoolpix P5000、三脚もカーボン三脚&
Velbonの雲台をチョイス。ボーナス分前払いの心意気で、一気に買い揃えたのでした☆
<2>大阪城公園 |
さて、デジスコを買ったからには試してみなきゃということで、さっそく大阪城公園へ。
満開のエノキ(左)に見惚れていると、シジュウカラが超至近距離に出現して愛想よくふるまって
くれたので、こちらはとりあえずPowerShotで撮影。
さて、最初に登場したのはアカハラ(左)。でも、場所によってはきれいに撮れるんですが、
木影に入ると(右)、真っ黒に撮れたりします。明るさの設定?この時はそう考えてました。
求愛しているムクドリ(左)や、目の前にいるスズメ(右)なんか狙いつつ、今までの
機材とは勝手が違うので、なかなかうまくいかないなぁとボヤキをはじめてみたり。
目の前に出現したコゲラ(左)や、キビタキ(右)もなかなかうまく撮ることが出来ず、
ブレブレやピンぼけを量産。前回の機材より打率が悪いのでちょっと焦ります。
前回のデジカメは連写枚数が多かったのに、今回は3連写までというのもちょい難点。
オオルリ(左)もなかなかうまく撮れず、なんか釈然としないなぁと思いながらウロウロ
していると、なんと再びO夫妻にばったりと遭遇。一緒に混じらせていただいて、水場に
来ているシジュウカラ(右)なんかを撮っているうちに重大な問題点を発見しました。
やっぱり、暗い場所を狙うとかならず真っ暗に撮れるんです(^^;
キビタキが出現したので、狙うと真っ黒(左)。ふと思い付いて、Aモードでシャッタースピードを
10分の1と設定すると、普通に撮れ(右)ました。やはりそうか。
このデジカメは自動だと60分の1秒以下のシャッタースピードにならないんです!
私はいつもISO値は固定で撮るため、この時はISO200に設定していたので、真っ暗に写って
いたということのようです。60分の1秒以下はAモードで手動設定しない限り切れない、といっても
毎回そんなことはやってられませんから、実際はISO値をAutoに設定しておくしかありませんが、
そうなるとちょっと木影を狙うとこの機種のウリであるISO3200で撮ることになります。
でも、木影でじっとしている鳥がいれば、ISO3200の60分の1秒ではなく、ISO200の8分の1秒
とかで撮りたいもの。それに前回のノゴマのようにそれ以下の暗さで撮ることもあるし…
#後日判明したのは、設定時に「内臓ストロボ発光禁止」を選択したのですが、
#これが「外部フラッシュ強制発光」の意味だったらしくて(!)、1/60秒以下に
#ならなかった、というのが真相だそうで、1/60秒以下もあるんだそうです…
#一応書いとくと、当然ながら外部ストロボなんてつけてもない状態ですよ。
#@いくらなんでもその設定は紛らわしすぎる!************
#Aさらにヨドバシの店員は上述のような説明をしやがったぞ!*****
#というわけで、涙々の無駄足だったのでした。ドチクショイ。******
大慌てでKYOEI SHOPに泣きつきましたが、こればっかりはどうしようもなく、失意の帰路、
なにげなく立ち寄ったSOFMAPで店員さんと話をしていると、なんば店にCoolpix P2の
中古があることが判明。大慌てで弊店直前に、アダプタともどもGETして、
前回と同じ機材で撮影できる状態を力づくで手に入れることに成功したのでした☆
というわけで、なんとも中途半端な一日でした。まぁ、雪彦山の花達は見事にリカバリーに
成功しましたし、辛うじてスギルリもついてきたからよし、としましょうかね。うんうん。
機材的にも、なんとか従前のものを手に入れましたし、三脚はバージョンアップできましたから…
この日からのGW後半戦は、結婚1周年記念の弟夫妻に車を貸すことにしていたので、この日の
夜行バスで信越を経由して上京する予定にしていたのですが、機材調達に時間がかかったりで
結局直前キャンセルしちゃいました。でも、結果的にこれは大変正しい判断だったようです。
というのも翌日はかなりの大豪雨でしたので、大荷物抱えての山歩きは相当厳しいような
雰囲気でしたし、なによりこの2日間で本気で精根尽き果ててしまってヘロヘロだったので、
弟夫妻に一晩宿を借してくれるようお願いをし、メシを食ったあたりで足元が超フラフラ。
部屋に帰った記憶は辛うじてありますが、布団に入った記憶が全くないくらいの体たらく。
こりゃ、信越で一日山を歩いていたら、ギャグ抜きで遭難してたよ、良かったなぁ(^_^;