春・妖精舞う〜オチのついた一日〜07.4/8

<2>加古川市周辺 続き  

  
しばらく陽だまりの中で、のんびりとギフチョウと戯れます。この場所にはカンアオイ類は
全然なかったのでテリ張りだけのポイントなのでしょう。山麓にどこか生息地があるのかな?

  
ちょっと暗い辺りには、ホウチャクソウの芽生え(左)がたくさんありました。
明るい草地の中には、スミレ(右)も多数咲き誇っていて、嬉しい限り☆

  
じっくり見ると、おんぼろですが、ツバメシジミ♂(左)や、ちょっと羽表も青っぽい低温期型の
ヤマトシジミ♀(右)など、小さな蝶もチラホラと飛んでいました。

  
ふだんとは一味違って羽を閉じた格好のミヤマセセリ(左)を見ていると、ヤブの中に
動く影を発見。見るとツチイナゴ(右)なのでした。そっか、成虫越冬だもんね。

  
さて、再度ギフチョウと戯れることにして、吸蜜シーンを捉えようと試みますが、どうにも
地面のショボイ花にしかとまらないし、すぐに飛んでしまうのでチャンスがありません。
一応、タチツボスミレ(左)と、カンサイタンポポ(右)の吸蜜シーンなんですが…

  
他の個体とスクランブルしまくったり、地面でのんびりと佇んだりする方が多かったのは、
時間帯も遅かったからなのでしょうか。まぁ、じっくり見れたからよかったかな☆ 

  
たっぷり楽しんだので、山を下り始めると、イロハモミジ(左)の満開の花を発見。
シュンラン(右)も咲いていましたが、ちょっと花の向きが悪くてなかなかサマになりません。

  
大満開のヤマザクラ(左)をめでたり、アカマツの面白い花芽(右)に見惚れたり、
あっちもこっちも楽しいものがあるもんで、キョロキョロと忙しくてたまりません。

  
キジムシロ(左)も色鮮やかな花をつけていました。そして、間逆の超ジミ系な花を
つけていたのは、スゲ類の異端児、タガネソウ(右)。一応、満開です。

  
ハグロシハイスミレ(左)も何株かありましたし、フイリシハイスミレ(右)も少しだけ
見つかりました。いずれもシハイスミレのバリエーションなんですが、お見事ですね。

  
サルトリイバラ(左)も満開に咲いていました。のんびり歩いていると、そこここに
テングチョウ(右)が舞い、撮ってとばかり手ごろな位置にとまってくれます。

  
ふと、道端に明らかに羽化直後のピカピカなミヤマセセリ(左)をみつけました。
喜び勇んでカメラを向けると、なんか尾の先端を羽の縁にこすりつけ(右)はじめました。
なにをしてるんだろう?なんか、ポリポリと背中かいてるみたいな光景でしたが…

  
ヒメヤシャブシ(左)の花も数花だけ残っていました。そして、ジミですが面白かったのは
ネズミサシ(右)のヘンテコな格好の花。これはこれでステキですな。

  
コバノガマズミ(左)も少しだけ咲き始めていました。近くにはアオダモ類(右)も
咲いていましたが、これはアオダモ?それともヤマトアオダモ?

そんなこんなで、大満足しながら車に戻り、この後ちょっとした集まりがあったので
そちらに向かおうとしたのですが、走りながらフト気付くと、携帯がない!
慌てて車を停めて探しますがどこにもない! これは落としたな!
アクセルターン気味に山麓まで戻り、地面を睨みながら再度登るハメに…

  
地面を見てると、アスファルトを突き破って生えてきているど根性タケノコ(左)を発見。
ちょっと感動しましたが、それどころではないので、必至で捜索を続行。
ふと見ると、ミツバアケビ(右)が咲いてて、ちょっと心和みますが、携帯はどこにもありません。

  
山頂まで登り、もう一度山麓まで戻ってもどこにも見つからず、駐車場の周りを必至で
探していると、思いがけずスギカミキリを発見。久しぶりの出会いに嬉しくなりますが、
残念ながら、大汗かきつつ探しているのはキミではないんだよ。
渾身の努力にも関らず携帯電話は発見できず、失意の幕切れとなったのでした(ToT)。

というわけで、本命バッチリGET+素敵な天気+素敵な出会いが満載でしたが、最後に
「落ち」というそのまんまの見事なオチのついた結末でした。シクシクシク。
探して時間食ったおかげでこの後の集まりには遅刻するし、遅刻しますの一報も入れれないし、
さらには集合場所を携帯のメモに入れていたもので、散々迷うし、というオマケまで満載。
買いなおすのなんて悔しくないんですが、電話帳データを半年以上バックアップしてなかった
ので、連絡先のわからなくなった方数名が発生したのが口惜しい限り。嗚呼、嗚呼(TOT)。
というわけで『懸賞金付き企画!』。加古川市の山林で、銀色の"P506ic" を拾われた方、
"こちら"までご連絡ください。もれなく金一封+ビール24缶セットを差し上げます☆

しかし、春の妖精が舞う光景は、この季節感のおかしな日々にも「春」の実感を添えてくれ
ますね。近いうちに、カンアオイの上を舞う姿に再開したいものです。また探しにいかなきゃ♪


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