この日は、本来は有明を巡るたびとなる予定でした。そう、前回の九州突撃旅の
際に、本当は存在したはずの『3日目』を改めて再挑戦、という企みです。
有明というと、あれもこれも見てみたい憧れの地。私としては大学時代にさすらい旅を
した時に立ち寄って以来、ざっと10年ぶりの来訪となりますので気合が入ります。
しかし、前夜力尽きてそのまま寝っちゃったもので、スタートは鹿児島から。
そして朝一のちょいとした挑戦が意外な実を結ぶ、感動のスタートとなりましたが、
その後巡った場所は、私のカン違いもあって、ちょうど潮の加減の間が悪かったり、
あれやこれやで、一向に成果のないままという半端な一日となりました。
原因の一つには、前日のムチャによる体力残値の問題が多く、ちょっと集中力に欠けた
きらいがありますが……まぁ、「薔薇色の幕開け」については本編をお楽しみ下さい☆
<1>鹿児島県・出水地方 |
というわけで、泥のように寝倒したワケですが、それでも日の上る頃には活動を開始。
本来はすぐにでも次の目的地へ行こうと思っていたのですが、満潮の時間を考えると
少しだけ間があるので、それでは、ということでまたムクドリ(右)を順番に見ていったり。
うろうろしてると、空き地にはコチドリがいて、何羽かが賑やかなバトルを繰り返してました。
しばらく見てると、至近距離で賑やかに鳴き始める個体(右)もいてちょっと面白い感じ。
懲りずに田園地帯を練り歩くと、さすが南国、おもしろい野菜の花が目に付きます。
というわけで、ブロッコリー(左)や、コマツナ(右)などを発見。いや、育ちすぎやっちゅうねん。
うろうろすると、すでに南から渡ってきたらしきツバメがそこここにいたので、嬉しくなって
バシバシと撮影。尾の長さから見ると、♂(左)と♀(右)なのでしょうか。
さて、しばらくウロウロしたのは、当然バラムク君との再会が目当て。
とは言っても、さすがにそう簡単にできるはずはないよなぁ、さあ諦めるか。
そう思って引き返そうとした、その時です。
道端の背の低い祠の屋根に、なにか不思議な影を発見。
よくよく見ると、そこにいるのは、なんとバライロムクドリ様じゃないですか!!!
ポヘ〜っとした雰囲気で、のんびり佇む姿を見ながら、なんども目をこすっちゃいました。
昨日までこんなに苦労したのに、このあまりにあっけない再会はなんですか!?
この時のバラムク君は、単独行動。そのため、警戒心は激薄で、ヒョコヒョコ気ままに
近くを飛んで、電線に止まったり、休耕田のそばに止まって、草の実を食べ始めたり、
本当に至近距離できままに行動してくれるもので、マジ大感激しながらゲシゲシと撮影。
しばらくすると、アスファルトの道上にボ〜ッと佇んでくれたりもしました。
ちょい逆光気味ですが、私の立ってる道の、ほんの数m先なんですよ。大ラッキー☆
しばらく見てると、ひょいと飛び立って木の上に動いたり、そうかと思うと
プイと下りてきて目の前の道路でウロチョロしたり、といったことを繰り返します。
予想外の幸運に感涙しつつしばらく遊んでると、いい感じの木に止まってくれて、
今回のベストショットもばっちり押さえることが出来ました。本当にサービスいいなぁ…
20分くらい観察していると、いつの間にやら近くにきていたムクドリが一緒に行動するように
なり、おっとこれはマズいかな、と思ってすぐ、彼らが車に驚いて飛び去ると同時に、
バラムク君もお付き合いのように遠くへと飛び去りました。
いや、しかし、もうこれはなにか文句のあるはずもありませぬ。昨日以上のステキな成果
に心底大満悦し、口元をゆるめっぱなしのまま、次の目的地へ移動したのでした。
なんとも見事な「薔薇色の幕開け」。昨日そのまま寝ておいて、本当によかったワ☆
<2>鹿児島県・球磨川河口 |
さて、お次に来たのは球磨川河口。目的はというともちろんカモメ類。
しかし、満潮時を狙ってきたものの、あまりにもド満潮時にぶつかったので、干潟がない…
うろうろして、港にプカプカ浮ぶユリカモメ(右)をようやく見つけたくらい。
よくみると、セグロカモメ(左)もいましたし、なんか頭の白っぽくてクチバシのがっちりした、
モンゴルカモメ?って個体(右)もいましたが、見つかったのはそれだけ。ムムム…。
すでに頭の真っ黒になったユリカモメ(左)もいました。でも、よくよくみると、
逆モヒカン型に中央だけ白っぽく残っている個体(右)もいて面白い感じ。
奥のほうに行くと、セグロカモメ(左)が上空を舞っていましたが、数も少なく、怪しい個体は皆無。
ちょっとこれは場所かなんか間違ったかな?そんな雰囲気だったので、さっさと諦めて
道端のクサイチゴ(右)なんかを撮影したりして遊びました。あとで聞いたところだと、
満潮直前くらいの時間帯が一番ベストだとか。うん、こりゃ来シーズンのお楽しみだな☆
面白かったのは、海辺でみつけたアコウの木。枝一面にビッシリ面白い形の実がついてます。
この超小型のイチジクみたいな実は、一応食べられるらしいんですが、こんだけ
もっさりついてると食欲がどうも沸きませんで、またの機会としました(笑
さて、諦めて別のポイントへ行くかと移動し始めると、山の斜面にサギ類の集団(左)を発見。
アオサギが多かったのですが、ダイサギ(右)なんかも混じっていました。
あと多かったのはゴイサギで、成鳥(左)、幼鳥(右)ともに多数確認。
しかし、左の写真の個体、なんか面白いん寝相ですね。ひなたぼっこなのかな?