<3>鹿児島県・出水地方 |
さて、半月ぶりの出水はというと、すっかりツルが減った感じ。それも、なぜだか
ナベヅル(右)ばかりで、マナヅルは全然みかけなかったくらいなんです。
しばらく鶴の群を見てると、中からマガモ♀(左)が登場。これが、よく見るとなんか
色合いがちょっと変なような気がします。なんかの雑種かなんかでしょうか?
アオサギ(右)は今回もこっそり混じっていて、妙に堂々としてました。
たくさんいるナベヅルの中に、ちょっと変な個体(左)を発見。よくよく見てみると、
顔の模様がちょっとだけ違う。これも一応、ナベクロヅルなんですね。まぎらわしいなぁ。
水路にはこの日もクサシギ(右)がいましたが、撮れたのはいつも通り1ショットだけでした。
さて、ハマダイコン?(左)や、レンゲ(右)の乱れ咲く田園地帯をうろついて
目的の某珍鳥をひたすら探しますが、さすがにそう簡単には見つかりません。
とりあえず前回同様に、かたっぱしからムクドリを見て回るという繰り返し。
タチツボスミレ(左)が綺麗に咲いてたり、なんかやたらとモンシロチョウ(右)がいたり、ただ
歩き回っているだけで面白い出会いは続くので飽きませんが、狙いの鳥は見つからず…
シロハラ(左)が田園地帯のど真ん中にいたり、水路ではコサギ(右)が
のんびり佇んでいたりするので、その度に無心にパシャパシャとシャッターを切ったり。
道端の木にあった巣(左)の中には、よく見るとすでにハシブトガラスが抱卵中でした。
近くには超満開のマメグンバイナズナ(右)も発見。こんなに大株になるんですねぇ…
フワフワと飛んでいるベニシジミ(左)に歓声を上げ、一面にいくらでもあるツクシ(右)を
撮影したりと、力一杯遊んでいると、フイにムクドリの小群が飛びました。
あ、そうだった、本来の目的を忘れかけてたわ、そう思いながらそっちの方を見ると…
ん!?
ああっ!! こ、コイツは!!!
なんか一切の前触れなく、突然現れたのは憧れのバライロムクドリ様じゃないですか!!!
頭の中は瞬間で真っ白。ワナワナ震えながら、デジスコ持って猛ダッシュ(@_@)
近づいての撮影(左)も成功しましたが、超逆光。そうするうちにプイと飛んだ彼は、
手ごろな木にとまり、ボリボリと頭を掻き(右)始めました。
大慌てで近づくと、妙に堂々とした彼はドアップ(左)での撮影にも応じてくれました。
そして、大物振りを遺憾なく発揮して、この距離でウトウトと寝始める(右)という警戒心のなさ。
しかし、連れのムクドリは敏感なヤツらしく、ふとこちらに気付いてはギャッ!と一声残し、
遠くに飛び去ります。するとしばらくして、彼も慌てて飛んでいくんです。でもそれは、
警戒しての急ぎ方ではなく、明らかに「ちょっとどこ行くの?ほってかないで!」という風に。
この日はしばらく粘りましたが、ツレの警戒心がほどけることはなく、これがベストショット。
いやぁ、でも不満なんてあろうハズもありませぬ。
ビバ・リベンジ成功。4度目の正直です。もう涙が出そうなほど嬉しかったんですよ〜♪
やがてバラムク君ははるか遠くに飛び去ったので、うろうろしつつ、前回も会った
シマアカモズのポイントへ。すると、夕陽にギラギラと照らし出された中、
彼はきちんと鎮座していてくれたので、思わずまたバシバシと大量に撮影。
ちょっと直射西日がツラい状況ではありましたが、時折角度や光線具合の
よい条件の場所にも止まってくれたので、悪くないショットも撮れました☆
日も暮れなずむ頃、ツルの群を見に行くと、中に1羽のナベクロヅル(左)を発見。
しばらく見ていると、次々にツルの群が舞い飛び始めます。
待つほどに、次々とツルの群が集結する壮大な光景を見ることが出来ました。
目の前の群が一斉に飛び立つ(左)と、かなり感動のシーンでしたが、うちのへっぽこデジカメは
ISO400までしかないので、どんなに頑張ってもブレブレの写真ばかり(ToT)
上空を舞うツル達に囲まれ、感激と悔しさがハーフ&ハーフの微妙な涙を流す〆となりました。
というわけで、本人も予想しないくらい見事にリベンジが成功した旅でした☆
幸運の女神もたまにはこのオバカに微笑んでくれるんですね。本当にありがたい話です。
まぁ、どの神様がごらんになったって、ここで空振りかまさせたらあまりに哀れだと思わせる程の
ムチャをかましているわけですから、ある意味力ずくの同情票的幸運ともいえます(笑
本当に無茶・無理・無謀でも来てみてよかった、深く深く満足した一日でした。
本来はここで翌日の目的地に向かうのがセオリーですが、半徹+早朝から12時間稼動で、
さらにデジスコ抱えて結構歩いてもいるので、体力の残高はとっくにゼロ地点を振り切って
ウルトラマンでいうところの赤ランプがピーコンピーコン鳴りまくっている状態(^^;
すぐ近くの空き地に車を停め、コンビニ弁当の晩飯を食い終わるのももどかしく、
本当にあっという間に、深い深い夢の世界へとダイブしていったのでした。