鹿児島突撃!@〜大興奮の初日編〜07.2/24

<2>鹿児島県出水地方 続き

  
しばらくウロウロしてから、東干拓地へ。こちらにはマナヅル(左)はたくさんいて、至近距離で
撮影し放題でした。よくよく探すと、カナダヅル(右)も発見…はる〜か遠くなんですけどね(T_T)

  
水の残った水田をみていると、ハマシギ(左)がかなりの至近距離で餌を捕っていました。遠くに
タゲリ(右)もいましたが、こちらはデジスコを出す前に飛んでしまいました。

  
ウロウロすると、シラサギ類の群(左)が遠くを飛びました。マナヅルの群(右)もいましたが、
ネット張った水田の前にいるので、ちょっと写真にはならない感じで残念…

さて、ここで今回の出水来訪の主目的である珍鳥を探します。その名はバライロムクドリ。
実はワタクシ、この鳥にはちょっとした思い入れがあります。
昔、鳥見をはじめて「フィールドガイド日本の野鳥」を必死で読み込み、日本産鳥リストを
ほとんど暗記し、それがどのくらい大それたことかも知らずにいつか全部見ようと思っていた頃、
沖縄の鳥図鑑でバライロムクドリを見て「図鑑にない鳥が日本に来ることがある」という
事実に目が点になった思い出の鳥なのです。だから、是非とも一度挨拶したかったのです(>_<)。
さて、この場所では正月明けくらいまでは大変見やすかったそうですが、道中でお会いした
鳥屋さんにお訪ねすると「終認は1ヶ月位前だよ」。いや、最近も出ているそうですと言うと
「誤認じゃないかな。もし出るなら港の豚舎あたりだと思うけどまずいないだろうね。」
……そ、そんなぁ(ToT)

  
というわけで、指定された豚舎辺りをひたすらウロウロ。ミヤマガラス(左)がパラパラいるほかは
鳥影自体少なく、ようやく普通のムクドリ(右)を2羽だけ発見。ホシムクすらいなくて、これは
先ほどの方のご宣託どおりもういないのかな…そう涙ぐみながら諦めたのでした。
(そして、これが後の悲劇のスタートとなろうなどと誰が知りえたでしょうか!)

  
しかたないので、近くでウロウロしていたマナヅル(左)を撮影してから、ツル観察センターに
戻りました。室内に入って見下ろすと見事な一面の鶴景色(右)。ん、そんな言葉ない?

  
その後、急速に曇ってきましたが、めげずにツルを眺めているとクロヅル(左)を発見。近くには
なんか驚くくらい体色の淡いナベヅル(右)もいましたが、これって個体変異の範疇なのか?
そう悩みつつ、とりあえずこの場は諦めて、次のポイントへとフラフラ移動したのでした。

<3>鹿児島県川内地方

  
お次に来たのは川内地方。気楽に移動してしまったのは、文一書房が出している
「日本の探鳥地〜九州・四国編〜」という本の地図が間違っていて、出水と川内は
隣接していると思い込んでいたからです。実際はかなり遠かった(^^;
到着した頃には再度晴れてて、ツクシ(左)の立ち並ぶ水田地帯でタヒバリ(右)なんか撮影。

  
ちょっと面白かったのは、ポツポツと点在するように残っていたタコノアシの枯穂。
割と環境のいい湿地に生える植物なんですが、ここにもあるんですね。

  
さて、目的のカラフトワシは当然すぐに見つかるはずもありませんが、遠くにチョウゲンボウ(左)が
でたり、ミサゴ(右)がでたりと猛禽は多いようでした。晴れすぎて陽炎がたって撮影は難航でしたが…

ここで、鳥屋さんを発見。お話を聞くと、カラフトワシは場所を移動したらしくしばらく出ていない
とのこと。もう一つの目的オオモズはというと「あれ、さっきまでいましたけど」…ありゃありゃ。
出水のバラムクも抜けたそうだし、ここはひとつオオモズだけでも頑張って粘りますと言うと、彼は
こともなげに一言。「あれ?バラムク昨日見た知り合いがいますよ。場所は聞かなかったけど」
……なんですと〜〜〜(ToT)〜〜〜!!! 翌日のリベンジが早くも決まった瞬間でした。

  
とりあえずということで、徹底的にオオモズ探し。しかし、出ない。いつまで粘っても出ない。
普通のモズ(左)はよく現れるんですが、あとはキセキレイ(右)なんかの水辺の小鳥が出るばかり。

  
葦原をよくよく探すと、ツリスガラ(左)の群れを発見。でも草むらの中のほうにいるからなかなか
撮れなかった……他にも怪しい鳥影!と思ったら妙なポーズのカワラヒワ(右)だったりしました。

  
オオジュリンも多かったので、じっくり観ていると、ちょっと夏羽になりかけの♂を発見。
その中の何羽かが妙に体色が淡かったので、これこそシベリアジュリンか?と大量に撮影
しましたが、どうもいろいろ調べてみるとどちらも普通にオオジュリンっぽいですね…

  
うろうろすると遠くにホオアカ(左)も出現。カワラヒワ(右)はメチャクチャたくさんいました。
しかしこの日は風が結構強いので、葦原の小鳥は撮影は難航…だって相手が揺れて揺れて(^^;

  
タヒバリ(左)も頑張ってじっくりみながらムネアカタヒバリを探しますがこちらもNULL.。
仕方ないのでたたずむオオジュリン(右)なんぞをバカスカ撮影してました。

  
うろうろするとヒトモトススキの枯れ穂(左)をたくさん発見。なんか独特の風合い…
おもしろかったのは、葦原は結構な広範囲が火入れしてあったんですが、焼け残りの
葦は節の部分だけコゲて、縞模様を作り出しているんですよね。トクサみたい。

  
夕刻、フイにハイイロチュウヒ♂(左)が飛びましたが、こちらもちょっと距離があって残念。
やがて、陽はあっけなく沈んでいってしまい、肝心のオオモズも結局出会えずじまいでした(‐-;

というわけで、よく考えたら当初の目的のものは、ほぼ撮影できなかった初日となりました。
それでもあまり悔しくなかったのは、いろいろと面白い鳥たちに出会えたから。
さすがは有名な探鳥地だけあって、けっこう鳥影も濃かったし、なによりもいままでは
総計で2種3羽しか会ったことのないツル類にあんだけいっぺんに会えたんでもう感動!
ま、肝心の鳥はダメだったけど初日は情報収集だったということにして諦めて
明日も同じ場所で力一杯リベンジするか、そう硬く決意を固めて、
久しぶりにコンロで特製たっぷりパスタを作って、早々に寝たのでした。
この日がドつぼの入り口だなんて、神ならぬこの身が知ろうハズもなかったのですが
この日、私は確かに悪運への螺旋階段に飛び込んでいたのです…続編を乞うご期待(-_-;


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