関東完全敗北旅〜裏目の〆括り編〜07.2/12

この日は、昨日の空振りがまるでウソだったかのような…さらなる空振り日でした(笑)。
初手から宣言したら面白みがないというご意見もあろうかと思いますが、この日は
まぁ確実だろうと思われるポイントを3箇所巡って完全スッ空振り。
空振りもここまで徹底すれば、むしろ清涼感漂うくらいのすがすがしさを感じるものだと
大いなる発見をしつつも、さすがに寒々しい思いも漂って一人涙ぐむ結末。
なにが神様のヘソを曲げたんだかはわかりませんが、とにもかくにもそんな一日でした。
ええ、今回は本文は読んでいただかなくても結構ですとも。な〜んもありませんから。
…………ちくしょい(-.-)

<1>狭山丘陵某所

  
まずはこの日も真っ暗なうちに始発に乗ってやってきたのは某有名ポイント。
悠々とのぼる朝日を眺めつつポイント近くに行くと、すぐ近くにカケス(右)がとまったので
ついでだからとデジスコ出して撮影。すると、数名の鳥屋さんが駆け寄ってきて「なにを撮って
いるの?あ、なんだ。そっちに出たかと期待しちゃったよ」 ……え、今日は出てないんスか?
「いや3日前から出てなくて今年はもうダメだね。暖冬だし繁殖に入ったかもねぇ」
愕然とするワタシを見て「だいたいこの場所は真夜中から場所取りしている人も多いんだよ、
あんたこれじゃ来るのが遅いよ」と笑いながら一言。いやはや、これはすばらしい幕開けで…

<2>葛西臨海公園

  
先ほどのポイントは鳥影も薄かったので、思い切ってすぐに葛西臨海公園に移動。
面白そうなシギチが出ているとの情報を拾ったモンで……。到着してウロウロすると
ツグミ(左)に混じって、オオアカハラ(右)にも出会うことができました。

  
さて、浜辺に行くと、遠くにスズガモの群(左)が浮かんでおり、杭にはカワウ(右)が
たたずんでいます。しかし、ここで大きな計算ミスを発見。標的が遠くなっても困るなと思い
干潮時を選ばなかったんですが、この日は子どもさんだらけで波打ち際を走りまくってる(^^;

  
しばらく沖のほうを眺めていると、予想外にホオジロガモ♀(左)を発見。
カンムリカイツブリ(右)も至近距離を泳いでくれていたりします。

  
ちょっと河口側に移動すると、遠くにミコアイサ(左)を発見。びっくりするくらい
大群のハジロカイツブリ(右)なんかも見れて嬉しくなりましたが、肝心の
シギチ系は全くの皆無。そりゃ、波打ち際まで人だらけだもんね。嗚呼(ToT)

  
なかば傷心でうろうろすると、岸辺にはイソギクの枯れ穂(左)がいくつもあり、
林の中のには花をつけ始めたシナマンサク(右)も見つかったりしました。

  
もっさり大量の実をつけたトキリマメ(左)も発見。調子に乗ってウロウロすると、
観察舎付近には、オウバイ(右)が鮮やかに咲いていて、小春日和がひきたちます。

  
池の中をじっくり見ると、セイタカシギ(左)がいましたが、やぶの向こうを動いているので
 どうにもこうにも撮影のしようがありません。ベソかきながら歩いていると、ふいに
 慰めるかのようにウソ(右)が出現。本当に今年は多いんですねぇ…… 

  
他の池をのぞくと、なんとアズマヒキガエル(左)が集団産卵しておりました。今年は
早いですねぇ。ちなみに、散策者の方々はこの時期に野鳥観察舎にカエルというのはなかなか
思いつかないようで、「ずいぶん小さいですがなんて鳥ですか?」と聞かれてビックリ(^^;。
じっくり見ていると、はるか遠くにノスリ(右)を発見。そっか、餌はたっぷりあるもんな。

  
しばらく池に陣取ると、目の前をコサギ(左)が闊歩して行ったり、マガモ(右)がゲフゲフ
鳴きながらぐんぐん泳いできたり、しばし優雅な時間が流れます。

  
場所を変えると、豆を蒔いたかのよう大量のホシハジロ(左)がいました。
思わず今年1度だけ出現したというオオホシハジロを探してしまいましたが、当然
いるはずもなく、はばたく個体(右)を撮影してお茶をにごしてみたり。

  
ぜんまい仕掛けのように一転を中心にグルグルまわっているハシビロガモ(左)を
しばし眺め、オオバン(右)を撮影した辺りで、諦めて別の場所へ移動することに。
それも、思い切って最後の賭けに出てみることにして一路埼玉方面へと向かったのでした。

<2>埼玉県某所

  
最後に訪れたのは埼玉県某所。コミミズクで有名なポイントなのです。
さっそく、水田地帯をうろうろして、オオジュリン(左)やカシラダカ(右)などを撮影。

  
アオジ(左)がいたり、遠くにタゲリ(右)がいたりもしましたが、総じて警戒心が強く
撮影は難航。さらに、晴れすぎているので光線具合が難しいんですよ……

  
ベニマシコ♀(左)も出現してくれましたし、アトリの群(右)もいましたが、なんか
すぐに飛んで逃げるので撮影はどうしようもなく不調。ベニマシコはその後、何匹も
鳴き交わしている場所をみつけましたが、コミミズク狙いのカメラが集中している
ポイントだったので、近づいて探す勇気はまったく出せずに泣く泣く諦めたり…

  
上空を舞うノスリ(左)なんぞみながら、コミミ狙いの方々に混じって堤防でひたすら
待ちます。この日は快晴の無風状態で、絶好のコンディションということでしたが…
……すいません、薄々わかっていたんです。このツキのない男がいたら、
きっとまわりの皆様にもご迷惑が及ぶということを。ええ、出ませんでしたとも。
とっぷり日が暮れるまで待っても、撮影できるできない以前に姿を見ることすら…
というわけで、完全空振りの2日間、見事な〆括りと相成りました。

というわけで、 昨日以上になんも成果のない一日となりました。今回の旅では、
事前に情報を集めたり頂いたりして狙った鳥+両生類の10種類『全て』を空振りという
大した負け犬っぷり。う〜ん、どうにもこうにも神様に嫌われちゃいましたね。
でも、ここまで完全敗北だと悔しくすらなく、むしろ芸人的にオイしい!と思ってしまう、
そんな開き直りの境地にまで至った2日間でした。いいんです、来年に期待ですよ(ToT)
やっぱり自腹切ってこなきゃぁバチがあたるってことでしょうかねぇ。実は、来月は
私用でなんと3度も(!)関東に来る予定になってますが、こちらは当然思い切り自腹です。
その折には、いくつかは必ずリベンジをはたしてやろうと鼻息荒く狙っていたりもするの
です。毎度ながら懲りない・反省しない姿勢を貫いてますが・・・お、おあとがよろしいようで。


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