祝!免停解除〜そうだ南に行こうA〜06.12/10

この日は、正真正銘の足摺岬に挑戦してまいりました。今度は間違いありません(笑
高名なる足摺岬、さぞかし南方系の昆虫やら、海浜植物やらいろいろと見放題だろうと夢想し、
どうやら天気予報もイイ感じなんで、これはさぞかしウハウハだろうと企んだわけですが、
初手から結末を言うと、意外なほど虫・海浜植物探しは難航しました。よく考えたら
前回5月に感じていたのですが、海辺に近づく場所がそんなにないんですよね。
友人から話を聞き、大いに期待していたオオキンカメムシ集団越冬も見つからず、
ちょいと中途半端な2日目。でも、それなりに、そこそこに、いろいろと面白いものが
見つかったのは、やはり南方ならではの魅力でしょうか。足摺岬を飛び越えて、
四万十川方面まで足を伸ばした珍道中2日目の顛末は、本文をお楽しみくださいませ♪

<1>高知県・足摺岬

  
そんなわけで、白装束のお遍路さんなんかに混じり、まだ日のしっかり上らないうち
から海べりを歩きます。するとさっそく、アシズリノジギク(右)を多数発見。

  
けっこう驚いたのは、アゼトウナ(左)が岩場ではなく、地面に咲いていたこと。へぇぇ。
近くには、モロコシソウ(右)が摩訶不思議な実をつけていました。

  
海よりの崖にはハマホラシノブ(左)など、おもしろそうなシダ類多数でちょっと熱中
してしまいます。そうこうするうちに、ようやくといった感じで日も差し始めました。

  
フウトウカズラ(左)は、早くも小さな花芽をつけていたので、結構ビックリ。
こういった場所でのお約束、イズセンリョウ(右)も立派な実をつけています。

  
期待していたアシズリノジギク(左)はどこにでも多数。海辺のガレ場に咲いてる株(右)まであって
ちょっと驚きました。しかし、植栽もめちゃくちゃ多いみたいでどれが典型的かよくわかりません。
そして、今回再痛感したのですが、足摺岬は海際に近寄れる場所がごく限られているので
海浜植物がなかなか探しにくいんですね。これはうっかりしていたなぁ。

  
悔しいのでとりあえず常緑樹林の中をうろうろすると、サツマゴキブリの幼虫(左)を発見。
ムサシアブミの妖艶な実(右)も何箇所かで見ることが出来ました。

  
そこここにアマチャヅルが咲いているので、時期ハズレなのになぁと驚いていると、
これが実はソナレアマチャヅルという種類だと判明して、二度ビックリ。
というわけで、満開の花(左)、若い実(右)とも観察することが出来ました。

  
そして、なかなか見る機会のない南方系のシダがたくさんみれるのもここの特徴。
特に、亜熱帯植物園ではかなりの種類があるので、勉強になります。
ということで、南方系のシロヤマゼンマイ(左)と、イワヒトデ(右)。

  
壮大なサイズで、いかにも南方系!って雰囲気を醸しているのは、
リュウビンタイ(左)と、オオタニワタリ(右)。こういうのは見てて嬉しくなりますね。

  
大変な珍品である、スジヒトツバ(左)もありました。そして、そここにあったのが
たいへんかわいい、鳥脚状のシダ(右)……これが名前がわかんないんですよね。勉強中。

  
アオノクマタケラン(左)の見事な色合いの実をみたり、熟し始めたばかりの
タイミンタチバナ(右)の実をみたり、楽しい出会いも満載です。

  
ここで、枯れ木の皮をなにげなくはいで見ると、サツマゴキブリ御一家がバサバサと
音立てて落ちてきて驚きました。何度見ても見事な色合い。一度飼ってみたいですねぇ。

  
うろうろすると、まだまだ満開のボタンボウフウ(左)もあって驚きました。
林の中を捜すと、シロダモ(右)もかなり満開に咲いている株がありました。

  
ハマカンゾウ(左)の実を撮影してると、足元になんか影が横切りました。驚いてよく見ると、
マダラバッタ(右)がいたのでした。まだ元気に活動しているんですねぇ。

  
そう思いつつ、よくよくみると、エンマコオロギ(左)、ホシササキリ(右)とも弱齢幼虫が
活動していて、かなり仰天。君たちは幼虫越冬でも成虫越冬でもないはずだが……

  
さて。今日はかなり天気が良いので、昨日よりはヤクシマルリシジミ等々の撮影条件が
よいはず、ということで気合をいれて探し始めます。しかし、探せど探せど、見つかるのは
ヤマトシジミ(左)のみ。かなり青い♀(右)がいたのが嬉しくはありましたが…なんで?

場所が悪いのか、と海岸沿いをウロウロしながら北上していきますが、さっぱり成果なし。
海浜植物もひたすらアゼトウナとアシズリノジギクで、シオギクすらありません。
ポイントを探してうろうろするうちに、足摺岬を越えて四万十川の方にまで来てしまったので、
思い切って次の目標地を懐かしのあの公園に設定することにしたのでした。


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