突発的関東探訪A〜三浦半島再訪〜06.11/19

この日は、昨日に引き続き、三浦半島に挑戦しました。というのは、友人との約束が
思ったよりも遅い時間になったので、それまでの時間を利用して、昨日行きそびれた城ヶ島に
ちょいと再挑戦してやろうという、これまた単純極まりない思考回路の産物なわけです。
城ヶ島ならではの海浜植物に再会したいのと、ついでに海浜性昆虫を探して、
さらに最近噂の、城ヶ島沖合いの海鳥の渡りを見たいなどという三重の皮算用。
ところが、天気予報のご宣託によれば、まず雨は覚悟しとけと。さらにクソ寒いぞと。
スタート前からケチがついたわけですが、そこでひいたら男がすたるわけで(笑)、
「今から降ります」と赤字で大書きしてありそうな分厚い雲の下、ビニール傘とカメラを
両手にひたすらウロウロしてまいりました。うん、傍目にだいぶ怪しい人だったみたいです。

<1>城ヶ島周辺

  
さて、歩き始めると、さっそくスカシユリの実(左)やら、ソナレムグラの実(右)やらを発見。
しかしものすごい厚い雲で、シャッタースピードが普通に8分の1秒とかなんですよ(- -;

  
イソギク(左)も大群落があったので、いろいろ眺めていると、半端に花びらのついた株(右)を
発見。これは、ハナイソギクとのさらに中間型ってことですかね。クウォーター?

  
ハナイソギクも小群落がありましたが、昨日見つけた株とはだいぶん雰囲気が違って、
短くて四角い感じの花びらでした。家菊との雑種ってことは、まぁ家菊は品種が多いし…

  
これも海浜性、トウオオバコ(左)やら、ボタンボウフウ(右)やらもありましたが、
このころから早くもポツポツと小雨が降ってくる感じ。えぇい、もうどうとでもなれ(笑

  
そんな気持ち出歩いていると、なんかヘンなものを発見。
うわ、アカウミガメの死骸じゃないですか!
神奈川県ではストランディングの記録って少ないんじゃないかなぁ。
車で来ていたら、何も考えずに骨を拾って帰るところですが、これを拾ってくと午後から
会う友人にハッ倒されるのは確実なので、泣く泣くそのまま放置することにしました。

  
ちょっとピンぼけになりましたが、ネコノシタ(左)も発見。ミヤコグサ(右)もありましたが、
期待していたニシキミヤコグサについては、きれいに空振りに終わってしまいました。

  
クコの色鮮やかな実(左)もそこここに見られました。そして、感激したのは、
本当に見事にパステル色になっていた、ノブドウの実(右)。なんかM&Mチョコみたい。

  
ハチジョウナ(左)はそこここに咲いていました。こいつもわりと時期に無頓着ですね。
すでに枯れ穂でしたが、海浜性のイソヤマテンツキ(右)もたくさん見ることができました。

  
メチャ濃いワイン色で感激したのは、ハマヒサカキ(左)の小株。これは紅葉なの?
ハマカンゾウの実(右)もそこここにありましたが、咲き残りはさすがにありませんでした。

  
シロヨメナ(左)の咲き残りなぞ見ていると、ここでもまたハマコンギク(右)を発見。
わりと分布の限られている種類なんですが、図鑑には全く載ってないので、いつも同定が
正しいのか不安になります。この厚ぼったくて毛の多い葉は、あってますよね?

  
ハマヒサカキ(左)や、シャリンバイ(右)など、黒い実をつける樹木も観察できました。
いかにも美味そうに見えるんですが、たしか食べれないんですよね、おもしろくない。

  
こちらも海浜性のハマエノコロ(左)なんぞ愛でてると、実をたっぷりつけたアキグミ(右)を
発見。こいつは食える、と喜びましたが、口にするとまぁ渋いことったらありゃしない。

  
面白いあたりでは、クサスギカズラの実(左)も満タンについているのをみかけました。
実は白くなるんだと思っていたんですが、アップ(右)でみておわかりのとおり、
白黒まだらのパンダ模様。まぁかわいいからいいんですけど、なんでかなぁ。

  
一番季節に無頓着と思っていたハマエンドウ(左)はなぜか花が全くありませんでした。
こちらもイイカゲンなハマゴウ(右)も、見事に枯れきった実がついているだけ。

  
かわいいマツバガイ(左)も見つかりました。ちなみに、コイツは結構美味だそうですよ☆
ハマダイコン(右)も咲き残っていて、結構花色の濃い個体も見つかりました。

  
葉の色の濃くて質の厚いアザミ類(右)もありましたが、これはハマアザミかなぁ?
これもそういえば久し振り、ヤマユリの実(右)にも会えました。分布は滋賀以北なんですよ。


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