プラスマイナスゼロ?〜帳尻の合った一日〜06.10/21

<3>青野ヶ原演習場周辺

  
最後の目的地に行く前に、ちょっと面白そうな河原があったので立ち寄ると、
シャクチリソバ(左)が大満開。カナムグラの雌花(右)も満開で見事でした。

  
草地にはマルバルコウ(左)の真っ赤な花も花盛りでかなりお見事な状態。そして、
岩場には早くも晩秋の菊、リュウノウギク(右)が咲いていました。

  
さて、青野ヶ原に行くと、さっそく、イラガを捕食中のヨコヅナサシガメ幼虫(左)なんて
ドぎついシーンに遭遇。イラガを食うんだ、オマエラ強いなぁ…
近くには、ちょいレアかな?褐色型のハラビロカマキリ(右)も見つかりました。

  
サルトリイバラ(左)や、ウメモドキ(右)など、秋ならではの赤い実もたくさんあります。
ちなみに何で秋は赤が多いんですかね?確かに秋空にやたら似合いはしますが…

  
草地にはヒメアカネ(左)なんかが飛び交っていました。そして、ダレかが採りかけて
ほったらかしたらしきイグチ類(右)もゴロゴロ。たしかにこれは美味そうだね。

  
さて、狙いの池にくると、めちゃくちゃ水位が高くて仰天。これは想定外ですな。
そしてもっとビックリしたのは、水辺に大群落を作っていた派手な帰化植物、ノゲイトウ(右)。

  
水面にはキタテハの骸(左)が浮んでいました。そして、アオモンイトトンボ(右)が
産卵チックな行動をしているので撮影つつよくよく観察すると、これはどうやら腹端にクモの巣が
絡んでしまって持ち上がらなくなっているらしいと判明。野生の世界は厳しいものですな。

  
この日もホソバリンドウ(左)はたくさん咲き誇っていました。そして、ちょいと面白かったのは
不思議なドライフラワーのような実(右)。これ、キバナノマツバニンジンなんですよ。

  
コイヌノヒゲ?(左)や、ニッポンイヌノヒゲ?(右)など、何種かのイヌノヒゲ類が一面に
生えていますが、素人には種類の判別は全くお手上げ。どなたか教えて下さ〜い…

  
赤く紅葉したボントクタデ(左)やら、スイラン(右)やら、面白い花はたくさんあるのですが、
目的のトンボはいっかな姿をあらわしません。しかたないのでズンガズンガ歩いていると
突然ガボッと右足が水没。なんか泥の深い場所に踏み込んだようで、もがくほどに
左足も膝まで水没。もがいてもがいて、どうにか脱出したのですが、当然水浸し&泥まみれ。
って着替えなんてないのに、どうしよう(T_T)

  
ヤケのヤンパチになりつつ、歩き回りますが、天候もだいぶ悪くなって、
どうにもこうにも成果ナシ。アオイトトンボは、♂(左)、♀(右)ともいましたが…

  
唯一おもしろかったのは、ここでは始めてみるタイリクアカネ(左)。でも、この1ショット撮った
次の瞬間には遠くに飛び去りました。ミミカキグサ(右)も少しは咲いていましたが…

  
やがて日も暮れなずみ、トンボは出現するはずもない雰囲気。濡れたズボンが急速に
体を冷やし、そんな時に限って上着は半袖で、さらにノイバラの群落に踏み込んでしまって
もうどうにもこうにも半べそな状態。唯一面白かったのは、松葉に隠れたつもりらしい
ショウリョウバッタモドキ(左)と、一応レアモノ、ケシンジュガヤ(右)、くらいかな。

  
車まで戻って、ズボンを絞り(笑)、一息ついて、これでは悔しいナと思っていると、
すぐ近くからアオマツムシの声。懐中電灯を照らすと、全開に鳴いてる♂(左)を発見。
そして、産卵中の♀に求愛する♂(右)なんて面白いものにも会えました。

  
大変嬉しかったのは、久しぶりに見つけたマツムシ(左)。いや、家の前にメチャクチャいるん
ですが、見つけるのがヘタなので撮影するのは数年ぶりなんですよ。
ということで、鳴いているところ(右)まで撮れて大感激☆

  
スズムシも鳴いていましたが、さすがにそこまでは幸運が続かず、こちらは結局見つからず終い。
妙にかわいいマイマイ類(左)と、セスジツユムシを捕食中のイオウイロハシリグモ(右)
なんてあたりを見つけた辺りで〆としたのでした。

というわけで、冒頭に書いたように『プラスマイナスゼロ』な日でした。
まぁ、最後に鳴く虫探求でかなり楽しかったから、「ややプラス」かな。
そして、久し振りに鳥情報に触れて、そちら方面への大きな誘惑を感じた一日でした。
この時期になると、秋の渡り鳥と、シーズンオフ直前の虫&花で心が千々に乱れまする。
しかし秋の夜は割と冷え込む…ということで、替えのズボンなど持ってるはずもない
計画性のない私は、翌日の目的地へ進む道中、しっかりとカゼを引き直したのでした。
ま、水もしたたるイイ男ってことで、ひとつどうでしょ。へ・へ・へ〜くしょっ(=*_*=)


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