ナナメにスベった旅A〜静岡→愛知編〜06.10/8

<2>葦毛湿原

  
さて、お次に来訪したのは、久しぶりの葦毛湿原。秋に来るのは3年ぶりかな?
歩き始めると、さっそくサワシロギク(左)やら、スイラン(右)やらに出会えて嬉しくなります。

  
なにげに大ファンなのは、イワショウブ。めっちゃかわいいでしょ?
信州なんかじゃ珍しくないんですが、ここだとえらく場違いな雰囲気を放っています。

  
そして、やはりこの時期のこの場所のスターといえば、シラタマホシクサ(右)。
白い絨毯のような群落に近づくと、無数に並ぶ真っ白な頭花(右)。誠に見事ですよね。

  
サワギキョウ(左)も咲き残りが数株だけあって驚きました。そして、久しぶりに、
黄色い色変わりのツチイナゴ幼虫(右)を発見。このタイプ、かわいですよね?

  
キセルアザミ(左)はそこここに咲いていましたが、なかなかよい被写体にはなって
くれませんでした。そして、林縁にはスズカアザミ(右)も点在していました。

  
コモウセンゴケ(左)は、さすがに葉だけになって、微妙に越冬態勢。
ミズオトギリ(右)は、ここではすでに真っ赤な実をつけていました。

  
うれしかったのは、ミミカキグサ類3種の混群があったこと。
日差しが強くて撮りにくかったのですが、まずはミミカキグサ(左)と、ホザキミミカキグサ(右)。

  
そして、ムラサキミミカキグサ(左)も少数だけあって、高さ数ミリの極小の株(右)もありました。
今回見れなかった、ここにほぼ固有のヒメミミカキグサも、いつか見てみたいものです。

  
花はついていませんでしたが、ホソバリンドウ(左)もありました。そして、けっこう驚いたのは、
林床にあったチャボチゴササらしき群落(右)。こんな場所にもあるんだなァ。
そう思いつつ、おばちゃんたちのにぎやかさに辟易して、次のポイントへ逃げちゃいました。

<3>石巻山

  
お次は、かならずセットで訪れる切り立った石灰岩地形の石巻山。
さっそく汗かきながら山頂まで登ると、キリンソウの葉(右)なんかを発見。

  
やはり、この場所のお約束は、珍品クモノスシダ(左)。イワシモツケの葉(右)や、
ビワやタチバナなど、石灰岩系の植物を楽しむことが出来ました。

  
ヒメアカタテハ(左)がフワっととまったのは、山頂にたくさんある、艶やかなカワミドリ(右)。
この日は風がメチャクチャ強くて、ユラユラ揺れる花にちょっと閉口しながら撮影しました。

  
フキバッタの仲間(左)がいましたが、このあたりだとなんて種類になるんでしょうかね?
近くには、なんか面白げな実をつけた低木もありましたが、こちらも名前は不明…

この時、特筆すべき瞬間に立ち会いました。なぜか山頂に地元高校生らしき
学ランが2名いて、片方が女の子らしき相手と携帯で話していたのですが…
「なぁ、今から叫ぶからよ、きちんと聞いとけよ。いいかぁ。」
という前置きの後、携帯を置き、山頂から麓へ向かって
「ゆ〜〜き〜〜〜!!! す〜〜〜き〜〜〜〜だ〜〜〜〜!!!
そして横で呆然としている私など目に入らぬ様子で携帯を取り、
「聞こえたか、これが俺の本心だからな
!!
うわぁ、バクレツに青春しちゃってるぅ
!!
邪な大人ですいません、耐え切れずに山を降りちゃいました(^^;

  
山麓まで下りると、ヤブミョウガ(左)が青々とした実をつけ、草地には
ナンテンハギ(右)が鮮やかに咲き誇り、もうちょっと探索しようかな、とも思いましたが、
山の方をみるだけで、先ほどの一幕がフラッシュバックし、吹き出しそうになるので(笑
思い切ってもう一度、目的地を変更することにしたのでした。あ〜面白かった♪

<4>汐川干潟

  
さて、この日最後に来訪したのは、案外近場の汐川干潟。しかし、潮を見ずに
いったらド満潮+この日の強風で大荒れで、シギチなどいるはずもなし。
しかたなく、水田をうろつくと、アマサギの群れ(左)を発見。
驚いたことに、ここの水田はそこかしこにスクミリンゴガイの卵(右)が見られました。

  
うろうろするうちに、ようやく発見したのは、ダイシャクシギ(左)。愛想がよかったので、
近づいて激写できましたが、なんせものすごい風が吹き荒れているので、デジスコが揺れる(笑
この個体はホウロクシギ(右)と一緒に行動していて、同時に飛び立つと腰の色の違いが
はっきりと学習できました。その他、タカブシギもいたのですが、風がすごすぎて
結局1枚も撮影できず、泣きながら撮影終了としたのでした(T_T)

というわけで、なんかムダに疲れた1日でした。
この日は愚妹と合流して美味なる味噌煮込みうどんを食し、「なぜ名古屋には妙に濃味の
食文化があるのか」について議論し、「もう少し社会適合してとっとと結婚しろや」と叱咤されて、
少しヘロヘロになりながら最終目的地の但馬へ向かったのでした。
しかし、名古屋→自宅だと3時間チョイ、但馬なら距離は大差ないかという計算で夜中の10時に
出発したのですが、よく考えたら高速がつながってるわけじゃないんですよね。仕方なく、
仮眠とりつつ近くまで到着したのは夜中の4時でした。トホホホ(^^;


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