台風の目は何色だ?B〜阿蘇山麓特攻編〜06.9/18

突発的九州突撃旅、最終日は、台風一過の阿蘇山麓を満喫し尽くす予定でした。
天気予報も台風一過の晴れ空を予言していたのですが、さすがにやっぱりそうウマくは事は運ばず、
一面の曇天からのスタート。なにより、メモを落としてうろ覚えの記憶が頼りという不安な幕開けでした。
そして、今回大変に痛感するわけですが、「阿蘇」ってメチャ広い!!!
こんなもん手探りではどうにもならんわ、と広大な大地にメンチを切りつつ、
それでも意外なくらいあっけなく面白いものに出会えた1日でした。今回も3頁ものです☆

<1>阿蘇山麓周辺

  
ちょい二日酔い気味に目覚めつつフラフラ歩くと、昨晩に続いて、ヒメクダマキモドキ(左)を発見。
そして、しばらくガサゴソしていると、コバネササキリ(右)にもあっけなく再会できたのでした。

  
近くにはだいぶ小型の個体(左)もいましたが、これもコバネササキリでしょうか?
#↑ホシササキリではないかという意見を頂きました
ツユムシの幼虫(右)なんて地味なあたりも見つかりました。

  
ちょいと暗い林の中を歩いてみると、足元のハナミョウガ(?)の葉が折り畳まれて
いる(左)のを発見。そ〜っと開くとクロセセリの幼虫(右)が出現しました。

  
木陰には数年振りに見るヌマダイコン(左)の白い花がありました。
さらに探してみると、オオアカネらしき株(右)もあったりして、嬉しい限り。

  
ちかくの草地に移動すると、ユウスゲ(左)の咲き残りを発見。ここにもあるのね。
嬉しかったのは、すでに実でしたが、地域限定種のロクオンソウ(右)があったこと。

  
ホソバシュロソウ(左)なんかも数株だけでしたが、見ることが出来ました。
近くにはニラのような形の植物(右)がニョキニョキ生えてましたが、これはヤマラッキョウ?

  
草地に分け入ると、立派なクルマバッタ(左)を発見。そして、こちらも
かなり久し振り、良好な草地にだけいるカヤコオロギ(右)も見つけちゃいました。

  
そこここにカワラケツメイ(左)は大株があるもので、もしかしてと探すと、
ほどなくツマグロキチョウ(右)も確認。個体数もわりと多いようでした。


お次に到着したのは某所の山麓。憧れのヒメノボタンに会うためです。
メモをなくした今、覚えているのはこの山の登山道にあったという情報だけ。
しかし到着するとかなり高い山なのでちょいゲンナリ。それでも歩き尽くすぞ!
そう叫んで歩き始めて1分弱、ふと見ると、目の前にピンク色の花。
メチャクチャあっけなく出会えた憧れのヒメノボタンなのでした。

  
かなり雲が厚かったので、まだちょっと開ききってない株が多かったのですが、
割と株数も多くて、大満足!!! やっぱり、かわいいですよね☆
しかし鮮やかなピンクが、デジカメで写すと妙に青っぽくなってしまい、
旨く再現できないので四苦八苦しました。結局、ウマくいかない…ムムム(--;)

  
さらに、近くに大変いい感じの草地があったので、ちょいと期待しながら踏み込むと、
まずはボロボロのイチモンジセセセリ(左)が出現。そして、お次に出現した蝶(右)は…
うわっ!! オオウラギンヒョウモンじゃないの!!
この山にいるのは聞いてましたが、すぐに会えるとは思ってなかったので大感激。

  
めちゃくちゃ敏感なので、小雨の降り始めた中、腰まである草むらをかきわけ、
デジカメ片手に全速力でアチコチ走りまくって、なんとか数カット翅表も撮影に成功。
あっという間に肩で息をする状態となり、ズボンは絞れるくらいずぶ濡れに。
そんなときに限って、すぐさまかなりの豪雨になったので、大慌てで逃げ出したのでした。

  
お次に来訪したのは、南阿蘇ビジターセンター(左)。名前だけ見て来てみたのですが、
実は野草園があると判明。覗くと、さっそくあこがれのハガクレツリフネ(右)に会えました。

  
オタカラコウ(左)の茂る湿地ゾーンをうろうろすると、阿蘇特産のツクシフウロ(右)も満開。
めっちゃ仰天したのは、なんとオオウラギンヒョウモンが1匹飛んでいたんですよ。
慌てて走り回りましたが、一カットも撮れないまま、彼女は高く飛び去ってしまいました…

  
改めて野草園をみてまわると、咲き残りのタムラソウ(左)があったり、
さすがに雨風に濡れ細っていましたが、シオン(右)があったり、なかなか楽しそう。
それでは、とじっくり腰を落ち着けて探索することにしました。


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