おぼんthe山紀行A〜室堂平から五色ヶ原〜06.8/13

<2>浄土山〜五色ヶ原 続き 

  
しばらく、さらに岩場が続きますが、ほとんどが下り方面の道なので、
ちょっとだけ余裕をみせつつ、のんびりとタカネハハコグサ(左)やら、ミヤマコゴメグサ(右)
やらといった地味だけどかわいいあたりをじっくり撮影。

  
草むらにはコウメバチソウ(左)もありましたし、ミヤマコウゾリナ(右)の
可愛い花もそこここに咲いていました。

  
草地の中をよくみてみると、小さな小さなミヤマシュロソウ(左)も1株だけ発見。
ちょっとボロでしたが、オヤマリンドウ(右)もありました。

  
さて、肝心の蝶はというと、クモマベニヒカゲがたくさん飛んでいますが、
全然とまらないので撮影のチャンスはほとんどなし。一回だけ、
手近な花に2〜3秒とまったので、なんとか証拠写真程度には撮影できました。

  
ところどころに、トウヤクリンドウ(左)の大群落があったり、タカネシオガマ(右)が
ポツンと咲いていたり、面白い発見が続いていつまでも飽きません。

  
ハイマツの間の小道では、カヤクグリ(左)が近くで愛想をふり撒いてくれました。
近くでは、ここでもベニバナイチゴ(右)を発見。わりとあるんですね。

  
岩場では、イブキジャコウソウ(左)も発見。そして、このあたりで五色ヶ原に到着。
さっそくのお出迎えは、一面のチングルマ(右)でした。

  
ツガザクラ(左)の大群落や、見事に咲き誇ったミヤマキンバイ(右)など、
さすがは高山植物の楽園といわれるだけのことはある雰囲気です。

  
そして、ここの主役はなんといってもハクサンコザクラ(左)でしょう。
見事な株がそこここに咲いていて、本気でウットリ。来てよかったわぁ♪
近くには面白い格好のハクサンオオバコ(右)もありました。

  
岩場には、キバナノコマノツメ(左)もポツポツと咲いていました。
そして、ベニヒカゲ(右)も一瞬だけ登場。次の瞬間、天空はるかに飛び去ってしまいました。

  
うろうろすると、人目につかない場所に、ミネウスユキソウ(左)も発見。
クルマユリ(右)も見事に咲きそろっていて、どう撮ろうか悩んでしまうくらい。

  
そして、ここでちょっと付き合いのいいイワヒバリ(左)に遭遇。時間をかけてゆっくりと
近づくと、チングルマ越しのアップの撮影になんとか成功しました。
面白かったのは、松の木の上でさかんに威嚇していたチョウゲンボウ(右)。木の中には
ホシガラスが2羽いて、最初はチョウゲンボウが襲ってるのか?とか不思議に思って
いたのですが、よく考えると、多分すぐそばに巣があったんでしょうね。

  
といったあたりで、今晩のお宿「五色ヶ原山荘」に到着。余裕を持ったプランだったので、
だいぶ時間も余ったので、荷物を置いてさっそくもう一散策に。
木道を歩いていると、足元からカリカリッと不思議な音。よくみると、ヤチネズミ(右)が
すぐそこにいました。慌ててピントが前にあったまま1枚撮ると、彼はさっと姿を消して
しましましたが、笹の葉の裏にぼんやり写ってる姿がわかります?(^^;

  
そのまま、なにげなくちょっと予定外の方に足をのばしてみたところ、小さな湿地の
脇の草むらで、なんとクロユリがお出迎えをしてくれました!!!!
時期的に期待もしていなかったので、仰天&感激。ありがたやありがたや。

  
草地では小さな小さな不思議な花(左)もたくさん見ました。よくよく調べると、
ヒメイワショウブの芽生え、でしょうか?近くでは、面白い雰囲気のトビケラ類(右)を
発見し、すっかり大満足。意気揚揚と宿へ戻ったのでした。

というわけで、この日も高山蝶は空振りの一日。しかし、個人的初体験高度だけの
ことはあり、高山植物はかなりめいっぱい楽しめました。残念だったのは、かなり
期待していたオコジョが見れなかったこと。宿で話を聞いていると、同室の人は
私以外全員オコジョを目撃したそうで、悔しい限りです。
う〜ん、明日に期待だなぁとか思いつつ、わりと混雑した満員の山小屋の中、
さすがに疲れていたようで、素早く夢の中に沈み込んだのでした。


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