おぼんthe山紀行@〜弥陀ヶ原から室堂平〜06.8/12

今年のお盆休みは、休日が絡んだおかげでなんと5日間。これは、
山でも練り歩かなきゃぁ、もったいないってぇもんでしょう。
当初は、昨年の水平街道に再挑戦ということで企画を練っていたのですが、
山に詳しい友人からあそこは上級者コースだと強く止められまして、それでは
反対側の室堂にだけでも行こうということで、例年通り富山駅で野宿し、
朝一のバスで向かったようなワケです。
高名な室堂平なら、きっと高山蝶がいやになるくらい飛んでいて、
ウハウハに違いないという甘い目論見の展開は本編でお楽しみを。

<1>弥陀ヶ原〜天狗平

  
というわけで、早朝から直通バスで、弥陀ヶ原へ。
道中も素敵な花が見えて興奮が高まってきましたが、弥陀ヶ原でバスを降りた瞬間、
そこここにある素敵な花に、思考回路がショートしたのがわかりました。
というわけで、まずはイワオウギ(左)とミヤマコゴメグサ?(右)

  
ハクサンチドリ(左)やテガタチドリ(右)といったラン類もすぐ側にあって、
興奮度メータはMAXを振り切り、コースも順路も考えないまま散策開始。

  
このあたりでは、チングルマ(左)はほとんどが可愛い実をつけていました。
そして、ビックリしたんですが、まだミズバショウ(右)が見れるんですねぇ。

  
ニッコウキスゲ(左)の咲き誇るあたりで、本日最初の高山蝶、ベニヒカゲ(右)を
発見。アップで撮影する前に飛ばれましたが、過去の経験からベニヒカゲはまだまだ
出現するだろうと全く焦りませんでした。しかし、これが大きな間違いだったんです…

  
タテヤマリンドウ(左)の咲き誇る湿地を散策すると、センブリ類(右)を発見。
普段見るのとちょっと印象が違いますが、このあたりにいるのはなんて種類でしょう?

  
ウロチョロすると、木蔭にツマトリソウ(左)を発見。付近には
ノニガナ系の黄色い花(右)がそここに満開でした。クモマニガナ、かな?

  
そこここに、いわゆる「ガキの田」があって、すごく素敵な風景をかもしています。
そこの主役は、もちろん、ワタスゲ(右)。う〜ん、サイコー。

  
よくよく見ると、繊細な感じのランの仲間がポツポツと咲いていました。
図鑑を見ても難しいですが、コバノトンボソウ(左)と、キソチドリ(右)ですかね?

  
そして、ここのスターと言ったらやっぱりこいつでしょう☆
というわけで、カオジロトンボ♂(左)と、♀(右)。ちなみに、こいつらはメチャ警戒心が
強くて、こんだけ撮影するのにどんなに苦労したことか…木道にしか止まらないし。

  
ここらで、一度ザァッと一雨あって、どうも天候がヤバそうなので、天狗平方面へ
急ぐと、さっそくベニバナイチゴ(左)や、オオコメツツジ(右)などに出会えたり。

  
ウソ(左)をはじめ、ウグイス、ルリビタキなどかわいい鳥も出現しますが、
なかなかシャッターチャンスは巡ってきません。そうこうするうちに、湿地の土上に
不思議な物体(右)を発見。よく見ると、鳥に襲われたらしきガの死骸なのですが、
右上に見える腹部から、水色の卵が溢れているのが見えます?なんか壮絶だなぁ。

  
さらに歩くと、林の中の道になり、ところどころにマイヅルソウ(左)やら
ゴゼンタチバナ(右)やら、かわいい花が点在していました。

  
ポツポツとキンコウカ(左)もありましたが、咲いている株は数株のみで残念。
沢沿いでは、立派なヤグルマソウ(右)も発見。

  
そのあたりでは、ハルナユキザサ(左)も何株か咲き残っていました。
そして、湿った沢沿いには、嬉しいことにミヤマツボスミレ(右)の群落を発見。

  
立山ならではの花、タテヤマウツボグサ(左)も数株だけ見つかりました。
近くにはヒゴタイ系の花(右)もありましたが、正体やいかに。

  
岩場にはハクサンオミナエシ(左)も多数あって賑やかな雰囲気を出していました。
そして、これも高山帯ならではの鳥、ホシガラス(右)もわりと近場に出現。
大興奮しながら、登り坂をえっちら、天狗平方面へと急いだのでした。


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