滋賀北部連続技的無謀旅〜成果山盛り編〜06.8/6

<3>滋賀県・伊吹山 続き 

  
登り始めると、そここにクサフジ(左)が見事に咲き誇り、ここが分布の西限となる
ハクサンフウロ(右)も、意外なくらいたくさん咲いていました。

  
シシウド(左)も満開の斜面をひたすらのぼっていくと、タカトウダイ(右)を発見。
この花、なぜか兵庫だとものすごく珍しいんですが、ここにはたくさんありました。

    
メタカラコウ(左)はそこここに黄色い絨毯のように咲いていました。
やたら紫の濃いツリガネニンジン風の花(右)も発見。イブキシャジンってやつ?

  
驚くことに、シデシャジン(左)もありました。こんなとこにあるんですねぇ。
そして、すっかり花は終わってましたが、ここ固有のコバノミミナグサ(右)も発見。

  
岩場にはキリンソウ(左)も多数。本当に色鮮やかなシモツケソウ(右)も
咲き誇っていて、登ってきた疲れを忘れそうになります。
しかし、このあたりで薄々わかっていた事実と対面。「日陰が一切ない」。
すいません、そんな場所と思わず、帽子を持参していませんでした。俺、大丈夫かな?

  
さらに登っていくと、クサボタン(左)も大きな群落がたくさん出現。
ミツモトソウ(右)も咲き誇っていましたが、なんせ暑い。ヤバイくらい暑い。

  
かなり足元がふらついてきた頃、キバナノカワラマツバ(左)や、イワアカバナ(右)
などが出現した頃に、ようやく9合目に到着。山頂はもうすぐそこです。
この頃になると、かなりはっきり熱射病の自覚症状が出てきて、体が熱いのを
通り越して寒気がしてきたので、もう一目散に山頂にダッシュ。
小屋の中で飲み干すジュースの、それはそれは美味だったことといったら!!!!
(注:よい子はマネしないでね ^^;)

  
一休みしてみわたすと、そこは一面の花畑。天国に来たかのような場所でした。
ここまでとは全く思っていなかったのでかなり仰天。すご〜〜い☆

  
クガイソウ(左)やシモツケソウなんかはものすごい大群落を作っていました。
イブキトラノオ(右)もそこここに咲いていてイイ感じ。

  
ミヤマコアザミ?(左)もさいていました。アザミ類は識別が難しい…
そして、キンバイソウ(右)が割と見られたのがビックリ。あるもんなんですねぇ。

  
イブキジャコウソウ(左)も一面に咲いていました。こんな場所にもあるんだ、と
思いながらよく考えると、伊吹山にちなんだ名前なんですね、こいつ。
ルリトラノオ(右)も群落があって、数年ぶりの出会いに狂喜乱舞しました。

  
イブキフウロ(左)はポツポツとだけ見ることができました。そして、近くでは
なぜかハサミツノカメムシ♂の死骸(右)を発見。生きてる時にお会いしたかったわ…

  
蝶はというと、ウラギンヒョウモン、キアゲハなど多数。アオバセセリもいましたが
あっという間に逃げられました。でもコキマダラセセリ(左)に混じって、予想外に
スジグロチャバネセセリ(右)が見れたのが大成果。ちょっとピンぼけですが…

  
ニセイブキゼリ?(左)の花など見つつ、よく考えたら早く下りなきゃ日が沈むわ
と大慌てで下山を開始したのは5時ごろ。道中、えらく至近距離でも
動じないホオジロ(右)を発見。これ、デジスコじゃないんですよ。

    
大急ぎで下っていくと、目の前に小さなヘビ。なんとこれがマムシ(左)でちょっとびっくり。
日も暮れる直前、ようやく下ってくると、ユウスゲ(右)が大満開に咲いていました。

というわけで、メチャクチャ体力を使いましたが、ものすごい盛り沢山の一日でした。
あこがれのキリシマ、そして伊吹山のたくさんの花たち…また来なきゃ。
こんなにラッキーだとバチがあたるんじゃないかな、と思いながら帰路に着こうと
財布をあけると、実は残高\1,200-。ヤバッ。というわけで、しょうがないので
米原から250kmちょい、下道をひたすら5時間以上走って帰りました。
昼間のムチャとあわせて、完全に体力を使いきり、本気でヘロヘロ。
これはバチの範疇でしょうか、単なるバカでしょうか……


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